《まとめ》本場のシェフが教えてくれたメキシコのレシピ人気ランキング

「いま”メキシコ飲み”が熱い!本場のシェフが教えてくれたメキシコのレシピ」でご紹介した、太陽の国の料理たち。メキシコ大使公邸のシェフ、ビクトル・バスケスさんに教わった5回連載のレシピを、アクセスの多かった順に振り返ります。みなさんに最も注目された1位の料理は「レッドチラキレス」でした!

ライター:まるまる
メインビジュアル:《まとめ》本場のシェフが教えてくれたメキシコのレシピ人気ランキング

《5位》蟹のミニージャ

《5位》蟹のミニージャ
蟹は、メキシコ近海でもたくさん獲れて、メキシコ料理ではよく登場する材料なのだそうです。ミニージャは、トマトソースで煮込む料理。濃厚に仕上がった蟹に、黒糖焼酎のグラスが次々と空いてしまいます。

《4位》蛸のメキシカンマリネ

《4位》蛸のメキシカンマリネ
蛸(たこ)も、メキシコではよく食べる食材なのだとか。蛸のメキシカンマリネは、蛸のおいしさを野菜たちが引き立て、さわやかで優しく、噛むたびに味わい深いシーフード料理です。辛口の白ワインにピッタリ。

《3位》ワカモレ

《3位》ワカモレ
ワカモレは私たちにもお馴染みの、アボカドのディップ。一番とっつきやすいメキシコ料理だとも言えます。でも、シンプルな料理だからこそ奥深い。ビクトルさんが心を込めて材料を切りそろえる、そのこだわりには、目を見張るものがありました。

《2位》牛肉のタコス

《2位》牛肉のタコス
メキシコといえばやっぱりタコスです。「タコスは、メキシコ本来のやりかたで作ると、簡単なものでも1時間ぐらいかかかるんだ」とビクトルさん。立派なステーキ肉をただの水で煮てしまったり、その調理方法は驚きの連続。できあがったタコスは・・・絶品でした。メキシコ産の酒、テキーラとともにいただきました。

《1位》レッドチラキレス

《1位》レッドチラキレス
チラキレスは揚げたトルティーヤに熱いソースをからめる伝統的なメキシコ料理。メキシコでは前の晩に残ったトルティーヤを使って作る朝ご飯なのだそうですが、ビールにも合ってしまうのが困ってしまいます。撮影当日、試食したスタッフにいちばん人気だった一品です。

メキシコ料理の最重要食材たち

メキシコ料理の最重要食材たち
5回の連載のなかで、メキシコ料理に再三登場する、不動の先発メンバー、「最重要食材」といえるものがあることがわかりました。これがないと、メキシコ料理はできません!  

トマト:あらゆる料理にトマトが登場するのは、原産地ラテンアメリカ(正確には原産地はペルーのあたり)ならでは。そして、大事なのは中身よりもむしろ皮。皮の部分だけを丁寧に切りそろえて食べるやりかたにはびっくりしました。  

たまねぎ:くし形、千切り、みじん切り、小さなさいの目、すりつぶす、と様々な形でたまねぎが使われます。  

アボカド:メキシコの人々のアボカド愛は日本人にとっての大根愛にも似ていますが、その強さはたぶん大根愛の二倍ぐらい強力です。薄切りにして花弁のように広げる芸術的な手ぎわ。劣化しやすいアボカドを新鮮なうちにいただくために、皮をむいたりすりつぶしたりするのは「必ず」調理の最後、食べる直前です。アボカドも中南米が原産で、13世紀にはすでにラテンアメリカで広範囲に栽培されていたとのことです。  

コリアンダー:またの名をパクチー、またはシャンツァイ。メキシコではシラントロ(cilantro)です。近年のパクチーブームで売り切れのこともあって、少し買うのに苦労するかも。  

青唐辛子:唐辛子もラテンアメリカが原産。メキシコでは紀元前6000年からすでに食べられていたらしいです。青唐辛子なんて日本では売ってない、と思うかもしれません。でも夏はスーパーでもよく見かけます。また、韓国かタイの食材専門店があればきっと置いてあります。万願寺とうがらしでも代用(辛さは控えめになりますが)できます。  

ライム:ライムも何度も登場します。アボカドの劣化もライムが抑えてくれます。ビールにもライムを搾って飲みます。なおライムの代わりにレモンでも可。  

トルティーヤ:最近はトルティーヤを売っているスーパーが増えてきました。できれば(小麦粉でなく)とうもろこし粉のものがよりメキシコの味です。カルディなど輸入食材を扱っている店にあります。  

塩:塩が材料なのは普通なのですが、特筆すべきは、塩以外の調味料をまったく使わないという点でした。メキシコ料理は「スパイシー」だと思われていますが、スパイスと言えるのは生のコリアンダーと青唐辛子ぐらい。アジアやアフリカのスパイスである胡椒やナツメグ、クミンなどとは無縁のようです。それらが多用されるのはアメリカで生まれたテクスメクスやケイジャン料理で、私たちはそれとメキシコ料理を混同していたのかなと思います。  

水:いろんなものを無造作に水で煮てしまうので私たちは少しびっくり。でもビクトルさんの調理を見たあとで完成品を試食すると、水が素材をおいしくする魔法を持っているかのように思えてきます。  


以上、私たちが目の当たりにした、メキシコ料理の最重要食材集でした。みなさんも、太陽の国の「家飲み」実践してみてくださいね。アスタラビスタ!    
「本場のシェフが教えてくれたメキシコレシピ」各回の記事はこちら
【第1回:牛肉のタコス】
【第2回:蛸のメキシカンマリネ】
【第3回:レッドチラキレス】
【第4回:ワカモレ】
【第5回:蟹のミニージャ】    


※記事の情報は2017年9月7日時点のものです。
 
  • 1現在のページ