イタリアの地方料理に学ぶ家飲み(1)

ライター:京藤好男京藤好男

ドイツ系ブドウのワインには、やっぱりドイツ流の料理を

「ステンレスタンクでの熟成ですが、これくらいボディのある白ですと、肉系の料理と合わせてもおもしろいですね」

そうしていただいた料理が「メラーノ風粗挽きスモークヴルストのロースト」。ヴルストとはドイツ語で「ソーセージ」のこと。メニューに、そのままドイツ語が使われているのが、この地方らしいですね。定番はやはりドイツ系の料理なのです。
メラーノ風粗挽きスモークヴルストのロースト
ドイツならビールを合わせるのでしょうが、今日は白ワインでさっぱりと。すると、ワインのコクが引き立ちます。これには驚き。ワインの酸味が肉汁や脂身で中和され、まろやかな印象に変わりました。この組み合わせは絶妙だと、意外な発見に感激です。

もっと手軽にヴルストを味わえるドイツ流のアレンジ

さてこの話を、私の大学の仕事の友人である、ドイツ人のヨズア・バルチュ先生にしてみると、ほかにもあるヴルストの本場の食べ方を教えてくれました。それが「カリーヴルスト」です。その名の通り、カレー味のソーセージ。日本の食卓でも簡単にできる、「家飲み」にイチオシのレシピです。

「これは戦後のベルリンが発祥とされる料理。元々はヴルストにケチャップとカレー粉をかけて売ったのが始まり。今は、ソースに工夫を凝らして、いろいろなお店が独創性を競っているよ。ドイツに行ったら、どこの町にも、このカリーヴルストのお店や屋台があるよ。言わば、我々のストリート・フードだね」

そうして作ってみたのが、こちら。
 
カレー味のソーセージ
今回はイタリア風のソースにしてみました。作り方はこんなにシンプル。

フライパンでタマネギを炒め、パプリカ・パウダーで下味をつけます。タマネギがしんなりしてきたら、ケチャップとトマト・ピューレを半々の量で加えます。クツクツと煮立ったところで、お湯を少々入れて伸ばします。最後にクミン・パウダーとカレー粉を混ぜてできあがり。

香辛料は、日本のスーパーでも簡単に買えるものを使用し、分量は一般的なレシピを基本に、好みで調節しています。自分流でまったくオッケーですよ。
(目安として: ソーセージ4本(バーベキューで焼くような大きなもの), タマネギ1個, カレー粉大さじ4杯. パプリカ・パウダー大さじ1杯, クミン・パウダー大さじ1杯, お湯50cc, トマト・ピューレ250g, ケチャップ250g, 塩少々, オリーブオイル適量)
材料
香辛料を除けば、パスタのトマト・ソース作りと似ているのがイタリア風というわけ。このソースを、3分ほど茹でたヴルストにたっぷりかけていただきます。
ドイツでは、フライドポテトを添えていただくようですが、イタリアでは、ポテトチップスが好まれるとか。
ドイツでは、フライドポテトを添えていただくようですが、イタリアでは、ポテトチップスが好まれるとか。一口食べてみると、早速スパイスの香りが口に広がり、オリエンタルな雰囲気に。しかし、トマトの酸味がスパイシーさをほどよく和らげてくれており、ヴルストとうまく絡み合って、むしろさっぱりといただけます。これなら何本でも行けそう(笑)。

今回はヴルストに辛口の白ワインを合わせてみましたが、ヴルストのスパイシーさを考慮すると、よりミネラル感の強い白がより適切だと思います。その意味では、イタリア産のドイツ系ブドウの辛口白ワインとの相性は抜群です。またドイツワインでも、微発泡の辛口白ワインなどはスパイスの効いた料理によく合います。そしてもちろん、ドイツ流ならビールでも間違いなしです。


※記事の情報は2018年5月6日時点のものです。
 

この記事をシェアしよう!

この記事が気に入ったらフォローしよう!