「酒は百薬の長」なのか?〈老けない人は何を飲んでいる? ⑭〉

「酒は百薬の長」というのは具体的にどのようなことなのでしょうか。これまでに見つかっているさまざまなメリットと、その前提になる「適量」についてご紹介します。

目次

飲酒のメリットいろいろ。「適量」に関するうれしい新説も。

さて、愛飲家の皆さんがあまり落胆されないよう、適量の飲酒がカラダにどんなメリットをもたらすのかも、ご紹介しておきます。

よく知られているのは「フレンチパラドックス」。フランス人が、バターも豚肉もアメリカ人の何倍も食べているのに、アメリカ人に比べて心臓病にかかる割合が低いのは、赤ワインのポリフェノールが血管の酸化(サビ)を防ぎ、冠動脈疾患の発症を下げているから、という説です。

また、焼酎には、血栓を溶かすはたらきに関与する「t-PA(組織プラスミノーゲン活性化因子)」や「ウロキナーゼ」の分泌、活性を促す効果があるという報告もあります。

アルコールには、善玉といわれるHDLコレステロールを増やす作用があります。善玉コレステロールは、余分なコレステロールを肝臓に運ぶ良い働きをもっています。

飲酒量と死因別の死亡率をみると、男性で死亡率が最も低かったのが、全く飲まない人のグループではなく、「時々飲む」あるいは「1週間に150g(1日約1単位以下)」のグループでした。

最後に、もうちょっと飲みたいという皆さんにちょっとだけうれしい研究報告もご紹介いたしましょう。

国立がんセンター疫学部津金昌一郎氏らの研究によれば、40歳から60歳未満の約2万人を10年間追跡調査したところ、循環器疾患の予防効果があるのは、アルコール量で週450g未満。450g以上になると循環器疾患死亡率が上昇するとのことです。

450gは、1日平均3単位程度。ビールに換算すると中生3杯未満なら循環器疾患の予防効果があるということになります。この数値を、これだけは飲んでいいという免罪符にするかどうかは、皆さんのご判断にお任せしたいところです。

飲酒量は、健康なカラダの維持に大きくかかわってきます。皆さんも、量を調整しながら、いつまでも美味しいお酒を楽しんでください。


※ 記事の情報は2018年6月14日現在のものです。

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