自然のままにワインを造る新潟県【胎内高原ワイナリー】を訪ねました。

田んぼの中のワイナリー

胎内高原ワイナリー全景
ワイナリーがあるのは、畑とは少し離れた田園地帯。のどかな田園風景とワイナリー、ちょっと不思議な風景です。胎内市役所でワイナリーを担当されている坂上俊さんにお話をうかがいました。
胎内市のワイナリー担当 坂上さん
坂上:胎内市はいくつかの自治体が合併してできた市なのですが、このあたりは、黒川村といいまして、もともと地ビールを造ったり、特徴あるハムを製造したりしていました。その流れで、じゃあワインも、ということになったんです。葡萄畑そのものは県の事業ではじまったもので、いろいろな果物を育ててみるうち、このあたりではいい葡萄が栽培できることがわかりました。果実酒の製造免許を市が取得して、直接運営するワイナリーです。2007年に操業を開始しました。
 

実力派! お薦めのワインたち

胎内高原ワイナリー商品写真

最近は受賞も重なっています。

坂上:畑に葡萄を植えてから10年ぐらい経って木が熟成してきたことがポイントだと思います。特に変わったことはしていないんですが、私達の畑のポテンシャルが認められてきたんだと思います。

お薦めのワインを教えてください。

●ツヴァイゲルトレーベ
ツヴァイゲルトレーベのボトル
坂上:日本ワインコンクールで高評価を頂いたワインです。酸がしっかりしていて、果実味もふくよか、バランスも良いワインだと思います。このツヴァイゲルトレーベという品種は、新潟で栽培すると寒いということもあって、ちょっと他の地域とは違う柔らかさが出ると思います。肉料理にも合いますが、砂糖醤油で甘く煮付けた魚などの和食にも良く合います。

●ヴァン ペティアン 白・ロゼ

坂上:瓶内二次発酵のスパークリングワインです。白はシャルドネ100%。炭酸は強めで、酸がしっかりした辛口。ドライな飲み口です。酸化防止剤なども一切使っていません。年間2~3千本ぐらいしか造れないワインです。発売は毎年初夏のころ。ロゼの方は、メルローとツヴァイゲルトレーベで造っています。どちらも瓶内二次発酵でキリッとドライな飲み口です。こちらはさらに少なく、年間千本ぐらいの出荷です。両方とも、瓶内二次発酵でろ過を一切していなので澱が瓶のそこに溜まっています。

●アッサンブラージュシリーズ
坂上:アッサンブラージュシリーズは、葡萄品種をうたわずにブレンド(アッサンブラージュ)して造るワインです。赤と白があり、赤はメルローとツヴァイゲルトレーベ、白はシャルドネとソービニヨンブランで造ります。しっかり造っている人気商品で、味わいはその年その年の状況でみんなでテイスティングしながら決めています。今年の白はシャルドネが多く入っていて、辛口。香りも強く酸もスッキリした飲み口の良いワインです。赤は凝縮感が強く、ボディがしっかり、果実味、酸もしっかりしています。このアッサンブラージュシリーズは、品種名をうたわない分、この土地そのものの味わいが出ていると思います。
 

自治体が造るワイン

胎内高原ワイナリー看板
坂上:自治体が栽培、製造から販売まで手がけるということで、利益主義に走ることなく、コストがかかってもしっかり、真面目に造っているというのが良いところだと思います。最近では販路も新潟県内、東京、大阪、名古屋と拡大してきましたし、東京のホテルのソムリエさんなどからも高い評価を頂き、お問い合わせも増えています。まずは、畑のポテンシャルを高めることがメイン、そして今後もしっかりと品質を高めていこうと考えています。
 
斜面に広がる葡萄畑で、自然のままに育てられる葡萄たち。あたり前のことを一生懸命やっているだけ、という胎内高原ワイナリーの姿勢に、共感する日本ワインファンが増えています。最近では、メディアでの露出も増え、注目のワイナリーです。
 

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