早く帰った金曜日は香るビール

香りの決め手はホップ

そしてビールの香りを決定的に決めるのはホップです。
ホップはスパイシーで草木を思わせる青っぽく感じる香りをベースに、華やかなものや柑橘系の香りをもつものなど、品種や産地ごとにさまざまな表情があります。さらに使用する量の多寡、加えるタイミング、加熱時間など複数の要素が絡み合って、そのビールの香りを形づくります。
4月に副原料にホップ以外のボタニカル(ハーブやスパイス)をビールに使用することが認められるようになりました。併せてビールの発酵が終った後で、ホップを投入することも認められるようになりました。これはドライホッピングと言われる手法ですが、ホップの香りがストレートにビールに出てきます。従来はドライホッピングをすると「発泡酒」と表示しなければならなかったので、あえてやらなかったブルワリーもあったと聞きます。「ビール」と表示できるようになった今、ホップの香りを存分に生かしたスタイルのビールが増えていくはずです。
ホップには苦みの強いビターホップ、香りがたつアロマホップと大きく2タイプ
ホップには苦みの強いビターホップ、香りがたつアロマホップと大きく2タイプ
ホップには苦みの強いビターホップ、香りがたつアロマホップと大きく2タイプ分けるが、品種はさまざまで個性的な香りのものも少なくない。毬花(松毬のようなホップの花)を剥いていくと、黄色い花粉のようなものがある。これがルプリンという香り成分。

ボタニカルが複雑に香るビール

ホップの他にもビールにはさまざまなボタニカルが使われています。小麦を使った薄っすらと白濁したビール(ベルジャンホワイトやヴァイツェン)にはオレンジピールやコリアンダーがよく使われ、軽快でさっぱりした香りを楽しめます。
ベルギービールに多い修道院でつくられるビール(トラピストビール)は、たくさんの種類のボタニカルを使って、複雑で深い味わいに仕上げたものが見られます。アルコール度数が8%程度の濃厚なものもあり、のど越しではなくゆっくり味わいを楽しむスタイルになっています。
『バラデン』に使われる代表的なボタニカル
イタリアのクラフトビールのパイオニア『バラデン』に使われる代表的なボタニカル。
この夏は、金曜日に早く帰って、香るビールをあれこれ飲み比べて見てみませんか?
きっと好みのものが見つかるはずです。


※記事の情報は2018年5月29日時点のものです。

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