年末におすすめ!世界のシードルを飲み比べ【有資格者の試飲会②】

りんごの発泡酒、シードルの人気が高まっています。SNSでは「女子会」や「クリスマス」に飲用される投稿が増えており、これからの季節に需要のピークを迎えます。そんな今注目のシードルを名古屋の酒類卸イズミックの有資格者で飲み比べました。

ライター:IZMIC MARKET EYEIZMIC MARKET EYE
メインビジュアル:年末におすすめ!世界のシードルを飲み比べ【有資格者の試飲会②】
今年も早いものでもう年末。パーティーシーズンの到来とともに、密かに盛り上がりを見せるのがシードルです。SNSでも昨年あたりから「女子会」や「クリスマス」に飲用される投稿が増えてきています。そんな注目のシードルをイズミックの有資格者で飲み比べてみたいと思います。
---試飲するのはこの4人
・海田 恵利
シニアソムリエ(一般社団法人日本ソムリエ協会認定)
・箕浦 亮介
ソムリエ(一般社団法人日本ソムリエ協会認定)
SAKE DIPLOMA(一般社団法人日本ソムリエ協会認定)

・安藤 琢也
シニアソムリエ(一般社団法人日本ソムリエ協会認定)
・青田 俊一
ソムリエ(一般社団法人日本ソムリエ協会認定)
テキーラ・マエストロ(日本テキーラ協会認定)
イズミック試飲メンバー
今回のシードル選定は大きく3つのグループに分けてみました。始めは国産の定番と題し、大手ビールメーカーが造るシードル。次に日本のシードルと題し、日本ワインメーカーが日本のりんご100%で作ったこだわりのシードル。そして最後は輸入シードルと題し、本場フランスのシードルをテイスティングします。

箕浦ワインの飲み比べはよくやりますが、シードルの飲み比べは初めてですね。
海田日本のシードルとフランス産シードル、原料りんごの違いや各社どんな個性があるか、飲み比べが楽しみです。
青田並べてみるとインスタ映えしそうですね。女子会やクリスマス会にぴったりです。
安藤日本ワインメーカーが出しているシードルが楽しみです。

まずは国産の定番シードルから

国産の定番シードルは60年以上の歴史を持つアサヒビールの「ニッカシードル」。スーパーマーケットや飲食店でも定番になっているキリンビールの「ハードシードル」。続いて今年発売されたメルシャンの無添加シリーズの「おいしい無添加シードル」
キリンハードシードル
キリン ハードシードル
安藤:「ニッカシードル」はアルコールが軽く、すっきりした味わいなので食中に飲みたいです。RTDのりんごフレーバーよりりんごの味わいが強く、りんごをかじったような甘味や苦味が特徴ですね。
青田:「キリン ハードシードル」はシードルというよりイングリッシュサイダーのスタイルですね。この商品のコンセプト通りビールの代わりにオススメです。シードルの中でも好みの味わいです。
海田メルシャンの「おいしい無添加シードル」は、りんごのお酒というイメージが一番良く出ており、甘味は強いですが酸味とのバランスが取れていますね。泡もきめ細かくて、万人受けしそうな商品です。

次は日本のシードルを

日本のシードルは青森県産のりんごを使用したマンズワインの「マンズ 酵母の泡 青森りんご」丹波ワインの「シードル」、山形県産のりんごを使用した高畠ワインの「高畠 シードル」の3本をテイスティングします。
丹波ワイン シードル
青森県弘前産のりんごを使った丹波ワインのシードル
箕浦:「マンズ 酵母の泡 青森りんご」は軽い生パン粉のような酵母由来の香りも感じられます。りんごジュースよりもお酒の感じが強く酸味・甘味・苦味が調和されており全体的にまとまりがありますね。
海田:「高畠 シードル」は、りんごの香りよりフローラルな香りを強く感じます。白い花や黄色の果実の香りもあります。甘味も苦味もあって複雑性があり、飲み応えありますね。完成度が高く、ワインとして楽しめる味わいです。
箕浦:丹波ワインの「シードル」は全体的に優しく、馴染みのある感じですね。食用のりんご感が今日試飲した中で一番強く、飲み飽きしない味わいです。

最後は輸入のシードル

シードルの本場フランスからは「ラシャス」というブランドのシードル。国内で最も権威のある品評会「JAPAN WINE CHALLENGE」が主催する日本で初のシードル品評会、フジシードルチャレンジで最優秀賞を獲得した青りんごのシードル「ラシャス フレンチグリーンアップル」と、カルヴァドスを使ったシードル「ラシャス カルヴァドスシードル」の2本です。
アレグレス カルヴァドス シードル
カルヴァドスを使った珍しいシードル
青田:「ラシャス フレンチグリーンアップル」は、コンポートりんごやりんごあめの香りが印象的です。熟成感と蜜の甘味、発酵由来のうまみがあり万人受けしそうな逸品です。お祝いの乾杯やウェルカムドリンクとして飲みたいです。
安藤:「ラシャス カルヴァドスシードル」は、香りに熟成感があり樽のニュアンスも感じられます。スモーキーな香りが強く、後味の心地良い苦味と程よい甘味のバランスが好きですね。 カルヴァドスを入れる斬新な発想が面白く、スパイスを加えてホットシードルにして飲んでも美味しそうです。

やっぱりシードルはパーティーシーズンにおすすめ

定番・日本・輸入のシードルを試飲してみてみた結果、香りや味わいなど大きく違いがありました。定番シードルはやはり大手ビールメーカーが作っているだけあってコストパフォーマンスに優れており、飲みやすさやすっきりした味わいが特徴的でした。特に有資格者で好評だったのはメルシャンのおいしい無添加シードル。果汁感たっぷりでりんごの酸味や甘味が強く、発売後初めてのクリスマスシーズンということで今後の売れ行きが楽しみな商品です。

日本のシードルは一品一品丹精込めて作られる味わいが特徴で、メーカーによってりんごの味わいやりんご以外のニュアンスにもこだわっているのが分かります。東京オリンピックで世界から注目を浴びる中、日本ワインの生産者が作る日本のシードルはやはりおさえておきたいところ。

最後の輸入シードルは、日本のものとは違う熟成感やスモーキーな香りが特徴的でした。今回テイスティングをした「ラシャス」シリーズはフジシードルチャレンジで賞を受賞しているということもあり完成度が非常に高く、これからの国内シードル市場の新たな切り札として注目していきたいです。

これから「忘年会」や「クリスマス会」などイベントが盛りだくさんです。家飲みでの乾杯にシードルという選択肢もありですよ。

※記事の情報は2019年11月13日時点のものです。
  • 1現在のページ