通販サイトでよく見るボルドー金賞セットは本当に美味しいのか? ワインビギナーと検証してみた。

通販サイトでよく見かけるボルドー金賞受賞ワインセット。売上ランキング上位を席巻するその人気の高さの秘密とは?名古屋の酒類卸イズミックのソムリエがワインビギナーと一緒に飲み比べ、その人気の秘密を探ります。

ライター:青田俊一青田俊一
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ボルドー、言わずと知れた世界を代表するワインの産地。もう何年も前から通販サイトの売上ランキングを席巻しているのが、このボルドーのワインの飲み比べセットです。ワインに興味がある方なら知らないわけがない産地なので人気があるのは当然と言えば当然なのですが、他の代表的な産地と比べてもその人気の高さは圧倒的。この人気の秘密は一体なんでしょう。

というわけで、今回はその人気の秘密を探るべくボルドーワインのセットを取り寄せて、ワインを飲み始めて1年ちょっとの後輩たちと飲み会、もとい試飲会を開催しました。

ボルドー金賞ワインとは

試飲をする前にそもそもボルドーワインとはなにかを説明しようと思いましたが、いろいろなところで説明し尽くされている感があるので割愛します。まあ、あれです、お正月の格付けの番組で出てくるワインがほぼほぼボルドーかブルゴーニュのものなので、それだけ歴史と伝統のあるすごい産地だということが分かるかと思います。

そんなボルドーのワインの中から今回試飲することにしたのが、金賞ボルドーワイン6本セット。で、気になってくるのがこの金賞という言葉。意外とこの金賞についてはよく知られていないような気がするのでご説明したいと思います。

金賞ボルドーワインとは、呼んで字のごとく金賞を受賞したボルドーワイン、主にフランスで開催される国際的なワインコンクールで金賞を受賞したものになります。

この金賞、国際的なコンクールでの受賞にも関わらず、賞を乱発し過ぎなどの批判も少なからずあるようです。しかしながら、少なくとも有識者がきちんと審査をした上で受賞しているわけですから、個人的にはワイン選びの際のひとつの指標にしても間違いではないかと思います。

ボルドー金賞ワインの味わいは

では試飲といきたいところですが、その前にボルドーワインの特徴についておさらいしておきましょう。

ボルドーと双璧をなす産地、ブルゴーニュのワインが単一の品種でつくられるのに対して、ボルドーワインはいくつかの品種をブレンドする「アッサンブラージュ」と言うスタイルが特徴です。中でもカベルネ・ソーヴィニヨン、メルローを主体にしたブレンドは世界各国でもお手本にされており、スタンダードなブレンドとして広く知られています。ブレンドすることで複雑で豊かな味わいになります。

また、もうひとつ特徴といえば「長期熟成」もあるのですが、ボルドーのワインのすべてがすべて長期熟成のお高いワインというわけではなく、熟成させずカジュアルに楽しめるものも多くありますのでご安心ください。

今回試飲する6本もカジュアルに楽しめるワインになります。では、お楽しみの試飲タイムです。
ボルドー金賞ワイン
今回試飲するのは私ではなく、ワイン勉強中の後輩が4名、20代前半の男女、それぞれ2名ずつです。難しい表現はなしで素直な感想を聞いてみたいと思います。

ボルドー金賞ワイン①|シャトー・ガロシェ ボルドー

シャトー・ガロシェ ボルドー
シャトー・ガロシェ ボルドー
まずは1本目。1本目は「シャトー・ガロシェ ボルドー 2016」、AOCボルドーです。品種はメルロー100%。こちらは「ジルベール&ガイヤール 国際ワインコンクール」で2017年に金メダルを獲得したワイン。

「ジルベール&ガイヤール 国際ワインコンクール」はフランスの人気ワインガイド誌「ジルベール&ガイヤール」が主催するコンテストで、ライターや専門家によるブラインド・テイスティングで80点以上を獲得したワインのみが金メダルを獲得することができます。

若者たちの評価は、「肉の脂を流せそう、バーベキューに。」、「食事に合わせやすい」、「果実味がフルーティー」などでした。食事と一緒にという声が多いですね。概ね高評価だと思われます。

ボルドー金賞ワイン②|シャトー・ラ・グランド・ノーヴ ボルドー

シャトー・ラ・グランド・ノーヴ ボルドー
シャトー・ラ・グランド・ノーヴ ボルドー
お次は「シャトー・ラ・グランド・ノーヴ ボルドー 2016」、同じくAOCボルドー。品種はメルロー100%。こちらも「ジルベール&ガイヤール 国際ワインコンクール」で2018年に金メダルを獲得しています。

こちらの評価は「先ほどのよりライトで飲みやすい」、「口当たりがなめらかで後をひかない」など、すっきりとした口当たりというコメントが出ました。彼ら曰く、焼鳥(たれがおすすめ)に合わせて気軽に飲みたい味わいとのこと。敷居が高いと思っていたボルドーワインを身近に感じたそうです。

ボルドー金賞ワイン③|シャトー・ヴュー・ラキヌ ボルドー

シャトー・ヴュー・ラキヌ ボルドー
シャトー・ヴュー・ラキヌ ボルドー
お次は「シャトー・ヴュー・ラキヌ ボルドー 2016」、AOCボルドーです。こちらも「ジルベール&ガイヤール 国際ワインコンクール」で2017年に金メダルを獲得したワイン。品種はメルロー87%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%、カベルネ・フラン3%のブレンド。初めてブレンドのタイプですね。

こちらの評価は「今までのものより渋みが強くスパイシー」、「果実味がしっかりしている」など、前の2本と違いカベルネ・ソーヴィニヨンがブレンドされたことでの味わいの差がコメントとして出ました。餃子や麻婆豆腐など中華料理に合わせたいそうです。ボルドーワインがまさか中華に合うとは、という驚きの声が上がりました。

ボルドー金賞ワイン④|シャトー・レ・ヴィエイユ・ミュレイユ ボルドー

シャトー・レ・ヴィエイユ・ミュレイユ ボルドー
シャトー・レ・ヴィエイユ・ミュレイユ ボルドー
お次は「シャトー・レ・ヴィエイユ・ミュレイユ ボルドー 2016」、AOCボルドーです。こちらも「ジルベール&ガイヤール 国際ワインコンクール」で2019年に金メダルを獲得したワイン。品種はメルロー85%のカベルネ・ソーヴィニヨンが15%。

こちらの評価は「率直に美味しい」と、ついにボキャブラリーが枯渇してしまいました。前の3本と比べると少しスモーキーな味わいが特徴的だそうです。こちらも中華料理との相性がよさそうとの評価。

ボルドー金賞ワイン⑤|シャトー・トゥール・ド・ビゴール ボルドー

シャトー・トゥール・ド・ビゴール ボルドー
シャトー・トゥール・ド・ビゴール ボルドー
お次は「シャトー・トゥール・ド・ビゴール ボルドー 2012」、AOCボルドーでございます。今までは2016年のヴィンテージでしたが、今回のワインの中では最も古い2012年のヴィンテージ。品種はメルロー55%、カベルネ・ソーヴィニヨンが30%、カベルネ・フラン15%と、今回試飲する中でカベルネ・ソーヴィニヨンの割合が最も高いワインです。「リヨン国際ワインコンクール」で2013年に金メダルを獲得しています。

「リヨン国際ワインコンクール」はフランスの美食の都市と言われるリヨン市で毎年開催されている国際ワインコンクール。6,000種類以上のワインが世界から出品され、醸造家やソムリエ、生産者など様々ワインのプロによって審査が行われるコンクールです。

こちらの評価は「華やかな味わい」、「醤油のような香ばしい香りがする」、「少し空気と馴染ませるとまろやかになる」と、急にまともなコメントが出てきました。香ばしい香りということで、醤油を使った料理、例えばすき焼きのような甘辛い味付けのものと合わせたいそうです。

ボルドー金賞ワイン⑥|セニュール・ド・ラ・トゥール

セニュール・ド・ラ・トゥール
セニュール・ド・ラ・トゥール
最後6本目は「セニュール・ド・ラ・トゥール 2017」です。こちらは2017年のヴィンテージということでと今回の中では最も若いヴィンテージです。「ジルベール&ガイヤール 国際ワインコンクール」で2018年、「オーストリア・ウィーン国際ワインコンクール」で2018年、「リヨン国際ワインコンクール」で2018年にそれぞれ金メダル、「オーストリア・ウィーン国際ワインコンクール」2018年、「フランクフルト・インターナショナル・トロフィー」で2018年、「シンガポール・アワード」で2018年にそれぞれ金メダルとフランス国外の賞を合わせて計5つの金賞を受賞した1本です。品種はメルロー85%、カベルネ・ソーヴィニヨンが15%とシンプルなブレンド。

若者たちの評価は「5つもメダルを取っているだけあってバランスがよく美味しい」と完全に金賞のバイアスがかかったコメント。ビーフシチューやラザニア、ミートソースのパスタなど王道の洋食に合わせたいそう。こちらはまともなコメントで少し安心しました。


全体的な評価としては、ボルドーワインはもっと難しいかと思っていたけど意外とカジュアルだったことに驚きを感じたそうです。普段の料理にも合わせやすいし、この味わいならかなりコスパが良いといったところも高評価のポイントでした。

私も飲んでみましたが、さすがすべて金賞を取っているだけあって当りはずれがなく、安心して飲むことができると感じました。銘醸地として名高いボルドーワイン、かつ金賞を受賞しているという安心感、そして1本あたり大体1,000円以下というコスパの高さ、人気になるのも納得です。ボルドーのワインが手軽に楽しめる、金賞ボルドーワインセットは家飲みの強い味方になること間違いなしです。
 
※記事の情報は2020年3月2日時点のものです。
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