これからは芋の品種で選ぶ時代? 芋焼酎の新たな香りの世界へようこそ

自分好みのワインをブドウ品種で選ぶように、芋焼酎も芋の品種で選ぶ時代がやってきました。珍しい芋を使った、香りの個性豊かなニューウェーブ芋焼酎をご紹介します。

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芋焼酎と聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか? もし、「芋くさい」「オジさんの飲み物」「一時期流行ったお酒」という印象で片付けていたら、それはすごくもったいないことかもしれません。少し前までは芋焼酎の原料芋と言えば、ほとんど「黄金千貫」一択のような状況でしたが、最近では珍しい芋を使った新時代の焼酎が続々登場しています。その結果ワインのように、芋の品種による香味の違いをバラエティ豊かに楽しめるようになってきたのです。そこで今回は、香りに個性のあるニューウェーブ芋焼酎を4本ご紹介。それぞれのおすすめの飲み方や合わせる料理のほか、一歩踏み込んだ芋品種についてのお話しを「焼酎唎酒師」講習会で講師としてご活躍の日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)の長田卓さんに教えていただきました。
 

甘い柑橘や洋ナシのような香り「ひとり歩き」

甘い柑橘や洋ナシのような香り「ひとり歩き」
■ひとり歩き(古澤醸造)
使用芋品種:ジョイホワイト(白芋)
おすすめの飲み方:水割り、オンザロック
相性の良い料理:マリネ、アクアパッツァ、生ガキなど

SSI 長田:「ひとり歩き」は、ジョイホワイトという芋を使った宮崎の芋焼酎です。オレンジのような甘い柑橘や洋ナシを思わせるフルーティな香りが楽しめます。味わいは、非常にスムーズな口当たり。このフルーティで軽快なタイプには、華やかな香りのものや清涼感のある料理と良く合います。
 

まろやかな甘さと爽やかさ「さつま若潮」

焼き芋のような甘さと爽やかさ「さつま若潮」
■さつま若潮(若潮酒造)
使用芋品種:紅はるか(紅芋)
おすすめの飲み方:水割り、オンザロック、ハイボール
相性の良い料理:刺身、焼き鳥、スイーツなど

SSI 長田紅はるかという品種の芋を使った「さつま若潮」。紅はるかは、焼き芋やお菓子の原料としても人気の身近な品種ですが、まろやかな甘さと爽やかさが特徴の焼酎に仕上がっています。味としてはライトタイプで、後味もすっきり爽やか。刺身などの淡白な料理や、キレの良さを生かして脂っこい料理と合わせても良いでしょう。また、紅芋を使ったスイーツと一緒に楽しむのもおすすめですよ。

 

ヨーグルトのような香り「赤薩摩」

ヨーグルトのような香り「赤薩摩」
■赤薩摩(薩摩酒造)
使用芋品種:頴娃紫(紫芋)
おすすめの飲み方:水割り、オンザロック
相性の良い料理:カプレーゼ、カルパッチョ、紫芋を使ったスイーツなど

SSI 長田:この「赤薩摩」という焼酎は、ラベルにも書いてあるように頴娃紫(えいむらさき)という紫芋が使われています。紫芋にはブルーベリー類に豊富に含まれるアントシアニンという色素成分が含まれ、紫芋で焼酎を作るとヨーグルトや赤ワインのような香りになるんです。香りが華やかなタイプなので、水割りやロックで飲むのがおすすめです。
 

リッチ感のある濃密な甘い香り「夢尽蔵 安納」

リッチ感のある濃密な甘い香り「夢尽蔵 安納」
■夢尽蔵 安納(種子島酒造)
使用芋品種:安納(オレンジ芋)
おすすめの飲み方:お湯割り、オンザロック
相性の良い料理:さばのみそ煮、豚の角煮など

SSI 長田:ねっとりとした食感と濃密な甘さが特徴の安納芋を使った、その名も「夢尽蔵 安納」。焼酎の香りも甘く、ぎゅっと凝縮した味が楽しめるリッチなタイプです。このような濃醇なタイプの焼酎は、お湯割りやロックでその豊かな香りを味わってほしいです。合わせる料理もコクのあるしっかり味のものがおすすめです。
 
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