消費税アップが「家飲み」を加速させる! 2019年の家飲みトレンド大予言

2019年の「家飲み界」にはどんな出来事やトレンドが待っているのでしょうか。株式会社イズミックの、お酒の専門家の皆さんに大胆予測していただきました!

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加速する家飲み、手づくり派も増加

イズミック藤井さん

株式会社イズミック リテールサポート部 藤井信宏さん

まずは「消費税軽減税率」です。コンビニはイートインをやっていますが、そこで食べるほうが高いとなれば、家に持って帰ることになると思います。いまより家飲みが加速するでしょう。
二番目が「缶入り日本酒」です。日本盛さんがCMを出したので、他の皆さんが黙ってはいないのではないか。他の大手さんの参入でどんどん広がっていくと予測しています。
三番目は「手作りキット」です。いま、手作りのコンニャクを作れるキットなんかがあって、これがけっこう簡単にできます。法律上アルコール度数1%まで限定ですが、ビールを作れるキットもあります。消費税増税から家飲みをすることになってくると、せっかくだからいろいろ家で自分で作ろうということになってくると思います。

 

外食産業でテイクアウトサービスが拡大する

イズミック安藤さん

株式会社イズミック リテールサポート部 シニアソムリエ 安藤琢哉さん

消費税増税で飲食店さんはやはり厳しくなる部分があります。お客さんが来ないんだったら、来てもらうようにいろいろやってくるでしょう。いまでも牛丼屋さんやカレー屋さんにはテイクアウトがありますが、別ジャンルの外食でもテイクアウトをやってくると思います。それに付随してお酒はコンビニや酒販店で買って帰ることになり、結果的に家で飲む人が増えます。増税前のいまでも、手羽先の「世界の山ちゃん」なんかでは、外国人の方々が、ホテルで食べるのか、テイクアウトでたくさん買っていくのをよく見かけます。増税を機に、「高くなったお店で飲むよりは家で」と思う雰囲気はずっと進むと思います。

 

関税撤廃でワイン市場が活性化

イズミック海田さん

株式会社イズミック リテールサポート部 シニアソムリエ 利酒師 海田恵利さん

日欧EPA(経済連携協定)の成立で、2019年はヨーロッパからの輸入ワインの関税が撤廃されます。いまよりもっと輸入ワインを手に取る機会が増えてくると思います。一方で原料の値上げもあるので小売価格としてどのくらい下がってくるのかまだわかりませんが、スパークリングワインの関税がだいたい1本あたり136円 くらいだとすると、千円を切るカバなんかが、いまよりずっと増えることが予想されます。輸入元はいろいろ仕掛けてくるでしょうし、日本全体で「ワインが安くなった」というイメージになるのではないでしょうか。
「日本ワイン」も継続して大きな話題になると思います。表示が「日本ワイン」に変更されて消費者にわかりやすくなりましたし、2019年、2020年は大きなスポーツイベントの日本開催もあることで、さらに盛り上がってきそうです。各地で日本ワインのイベント開催も増えているので、いままで日本ワインを買って飲むことがなかった人たちも、イベントに立ち寄ることで興味を持たれるようになると思います。

 

より自然に、より安く

イズミッ青田さん

株式会社イズミック チーフ リテールカウンセラー 青田俊一さん

まずは「オーガニック」ですね。スポーツイベントで外国からお客さんが多く来ますが、欧米の人々はオーガニックしか食べないよ、という人がいます。これに対し日本のオーガニックの供給はまだまだ間に合ってません。2019年はオーガニックの商品がもっと「来る」はずです。オーストリアの食品などはなんでもかんでもBIOマークがついてるイメージです。ワインに関してはわりとオーガニックはありますが、食品では日本はオーガニックはまだこれからだと、食品メーカーの方々が言っています。日本人でも、好みの味の傾向なのかナチュラル嗜好なのか、ビオワインを飲んでいる人は日本酒だと山廃や生酛を飲んでいる。そういう自然派の傾向はもっと増えてくると思います。
もうひとつは「コスパ」。消費税導入の流れで、外食より家飲みは増えるでしょう。家飲みでコストがかかってしまっては本末転倒なので、同じ家飲みでもどうやって安く飲むかを一層追求する動きが強くなってくるのではないでしょうか。

 
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 2019年から2020年にかけては、お酒の消費動向に直接的な影響を与えそうな消費税の増税と、経済効果が高い大規模スポーツイベントが控えていて、これらが「家飲み」にも大きく影響してくるようです。いろいろ変化はありますが、私たちはどんな状況も乗り越えて、美味しくて楽しい家飲みを追求してまいりましょう。それでは、来年もどうかよろしくお願いします!


現在のスティルワインの関税は1リットルあたり125円または15%のどちらか安いほう。750mlのワインだと原価が最大93円下がるということになる。これは1本千円のワインでも100万円のワインでも同じであり、安価なワインほど価格に対する値下げ幅が大きくなる。


※ 記事の情報は2018年12月30日時点のものです。
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