甘酒の「篠崎」、北九州豪雨からの復興の記録

今年7月5日から6日にかけて、九州北部を襲った九州北部豪雨。多くの方が犠牲になられ、いまもまだ行方不明の方もいらっしゃいます。
美しい三連水車の里、福岡市朝倉地区も、大きな水害に見舞われました。この地区には、イエノミスタイル「銘酒蔵元探訪記」で取材させていただいた蔵元「株式会社篠崎」があります。豪雨直後にお電話でお話したときには、工場はすっかり浸水していつ操業が開始できるかわからないとのことでした。
それから三ヶ月あまり経ち、営業担当、梅野さんから、なんとか甘酒は造り始めたという一報と、浸水被害から操業開始までの記録をお送りいただきました。

メインビジュアル:甘酒の「篠崎」、北九州豪雨からの復興の記録

そのうち止むかな…からの浸水

最初は、この雨を楽観視していたという梅野さん。しかし雨脚はしだいに激しさを増していきました。
7月5日は、は酷い雨が降り続きました。最初は「その内止むかな・・・」という感じでしたが、大雨は降り続け、「川沿いの社員駐車場が危ない」との連絡を受け、私含め動ける人員で土嚢での養生へ向かいました。 しかし、20~30mほどの土嚢堤防は、わずか1時間ほどで全て流されてしまいました。
会社に近い桂川が決壊し、その濁流で、会社は浸水。会社の四方を養生したり、近隣住民の避難援助などを行っているうちに、自治体から避難指示が出ました。しかし正直その時点では、会社周辺の道路は胸の位置まで水位が増し、避難(帰宅)などとても不可能でした。

下の写真は、会社正面の浸水の様子(左)と現在の様子(右)です。
会社正面の浸水の様子(左)と現在の様子(右)
会社正面の浸水の様子(左)と現在の様子(右)
約40名が社内(2F)事務所へ避難し、水位が落ち着いた23時ころより、自家用車が被災していないものとの乗り合いで帰宅し始めるとともに、男手数名は近隣エリアで会社の所有物(パレットやタンクなど)が国道や県道に漂着しているとの事で、自衛隊や緊急車両の妨げにならぬ様回収・移動しました。私が帰宅出来たのは深夜2時ころだったと思います。

一夜明け…

土砂との闘いが始まりました。
一夜明けて……。出勤可能者のみで、出来る事から・・・と、どろどろの土砂撤去作業が始まりました。約2000坪の敷地全体に、20~30cmの土砂がありました。中には、水瓶状態で胸ほどの位置まで水が溜まったままの区画もあります。そういう場所は、シャッターなどを壊し、堰き止められていた水を外に出しました。製造場や詰め口など様々な機械がありますので重機が一切使用できず、すべて手作業にて泥出しのみで約1ケ月半かかったでしょうか。
しかも、各エリアに集中制御盤があります。これらはすべて水没し、漏電などを理由に弊社全設備が動かせなくなりました。

下の写真は、倉庫の土砂の撤去(左)と現在の様子(右)です。
倉庫の土砂の撤去(左)と現在の様子(右)
倉庫の土砂の撤去(左)と現在の様子(右)
通常でも、あまざけ製造場は衛生面に気を配っております。
1次・2次・3次・・・と水洗いを繰り返すたびに泥が出てきて、それらすべてを撤去。そのあとは、壁や天井などすべてにおいて手作業で掃除・消毒を徹底しました。

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