イラストレーター・ヒロミチイト氏のおすすめ家飲み音楽とは?《私の家飲みプレイリスト①》

あなたは家飲みのお供にどんなBGMをかけていますか? 音楽好き&お酒好きの方々に、素敵な家飲みミュージックを選曲していただく連載企画「私の家飲みプレイリスト」。今回ご登場いただくのは、筆と絵具でロックを奏でる音楽大好きイラストレーターのヒロミチイトさん。テーマは「フラれたときにやさしいSONGS」とのことですが、果たしてどんなプレイリストになったのでしょうか?

(記事の最後にSpotifyで実際に聴けるプレイリストがあります。音楽を聴きながらの家飲みをぜひお楽しみください)

ライター:池谷 恵司池谷 恵司
メインビジュアル:イラストレーター・ヒロミチイト氏のおすすめ家飲み音楽とは?《私の家飲みプレイリスト①》

この方にお聞きしました

イラストレーター ヒロミチイト・hiromichiitoさん

1971年生まれ。イラストレーター。東京イラストレーターズ・ソサエティ- TIS 会員。文星芸術大学非常勤講師。雑誌「レコード・コレクターズ」の扉絵や「シアターガイド」表紙などを手掛ける。コンセプトは、「グッとくる絵」。

イラストレーター ヒロミチイト・hiromichiitoさん

プレイリストのテーマは「フラれたときに優しいSONGS」

ロックンロールとブルースを愛し、ギターとアンプのかわりに、筆と絵の具でロックを奏でている、と言いきるほど音楽大好きイラストレーター、ヒロミチイトさんが、イエノミスタイルのために選んでくれた音楽は、「フラれたときに優しいSONGS」でした。

「夜、家でお酒を飲んでリラックスしながら聴きたい曲を選んだら、こんな感じになりました」というソングリストは、まずはヒロミチイトさん最愛のザ・ローリングストーンズからはじまります。「ストーンズの中でもゆったりした曲から始めました」。続くのがブルースの大御所ジョン・リー・フッカー。「歌詞にお酒の名前がふんだんに入っているんです」。そして次がニューオリンズの大御所、ドクター・ジョンの代表曲「Such a Night」。心地よいミドルテンポで曲もお酒も進みます。そろそろ女性ボーカルが聴きたいと選んだのがジャズ・ボーカルのアン・サリーが歌う、ゆったりとしたバラード。

「ここまではビールがいいですが、このあたりから赤ワインにしたいところですね」。
イラストレーター・ヒロミチイト氏のおすすめ家飲み音楽とは?《私の家飲みプレイリスト①》
アン・サリーのナチュラルで柔らかな声で寛いだところで、キース・リチャーズのソロアルバムから、ちょっと元気な一曲「Make No Mistake」。さらにヒロミチイトさんがストーンズと並んで大ファンというトム・ウェイツのアルバム「スモール・チェンジ」から、お酒にちなんだ歌「The Piano Has Been Drinking (Not Me)」と続きます。「トム・ウェイツって、とてもカッコいいんですよ。フラれてもなお、それでもこんなにもカッコよく見える男がいるのかと、その美学に感動して、自分もこうでありたいなぁと思いました」。次はパンクにアイルランドミュージックを盛り込んだバンド、ザ・ポーグスの元気な一曲。「アイルランドといえば、なんといってもウィスキー。フラれても『元気だせよ!』って陽気に飲んでくれそう」。続いての憂歌団は日本が誇る伝説のブルースバンドの「嫌んなった」! こっちはいっしょに泣いてくれそう。焼酎が似合いそうです。

そしていよいよヒロミチイトさんのソングリストも佳境。ここからはエタ・ジェイムズ、ストーンズ、ノラ・ジョーンズ、ニール・ヤングらの問答無用の名曲が続きます。ところで最後から4曲目の「星影の小径」はどんな曲なのでしょうか。「昭和25年に発売された曲で、その後、多くの人にカバーされた曲です。ちあきなおみも歌っていますが、これもアン・サリーのバージョンが気に入っています」(※SpotifyではTOKYO No.1 SOUL SET. +真木ようこのバージョンとしました)。そしてラスト2は、今ジャズシーンで話題のギタリスト、ジュリアン・レイジの曲。フォーキーで優しい曲調が、家飲みの仕上げにピッタリ。愛しいものを慈しむようなギターのサウンドが、傷心も包み込んでくれそうです。そしてラストは再度登場のトム・ウェイツの「Closing time」。

グラスを片づけ、涙をふいたら、家飲みも、そろそろクロージングタイムです。

ヒロミチイトさん選曲プレイリストはこちら

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詳しくはSpotify公式ホームページからご確認ください。

※記事の情報は2018年5月3日時点のものです。
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