11月3日(金・祝)山梨ヌーボー解禁

「文化の日」の祝日、11月3日は山梨ヌーボーの解禁日。この日、東京・日比谷公園で「山梨ヌーボー祭り」が開かれます。また11月18日と19日には地元山梨に場所を移し、甲府市内の山梨小瀬スポーツ公園で同祭り開催。この機会に、ワインどころ山梨の今年の新酒を楽しんでみてはいかがでしょうか。

ライター:まるまる
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東京、山梨の両会場で「山梨ヌーボー祭り」開催

ワインの新酒はボジョレー・ヌーヴォーだけではありません。日本を代表するワインの産地である山梨からも毎年多くの新酒がリリースされ、その秋の恵みを祝う「山梨ヌーボー祭り」も開催されます。    

山梨ヌーボー祭りの前身である「山梨新酒祭り」が甲府市内の岡島百貨店で初めて開催されたのは今から30年以上前の1986年。1991年からは、現在と同じく東京・日比谷公園と甲府・小瀬スポーツ公園で開催されるようになりました。2008年には「山梨ヌーボー祭り」と名称変更。毎年11月に多くのワイン愛好家の注目を集める祭りとして賑わっています。    

11月3日に山梨ヌーボーとして解禁されるのは、ぶどうの品種のうち「甲州」と「マスカット・べーリーA」を原料とするワインです。    

甲州は、戦国末期から江戸時代には栽培法が確立していたといわれるほど、日本に根付いてからの歴史が長いぶどう。明治初期にはこの甲州種を使ったワイン作りが始まっています。この甲州を使った白ワインは柑橘系の香りとさわやかな酸味、魅力的なほろ苦さで知られ、和食にも合うワインとして親しまれてきました。近年では醸造法が進化し世界的にも高い評価を受けるようになり、2010年には国際ぶどう・ぶどう酒機構(OIV)に、ワイン用ぶどう品種として登録されています。    

一方マスカット・べーリーAは、日本国内の赤ワイン用品種として最も栽培面積の広い品種。そのなかでも山梨県で最も多く栽培されています。その赤ワインは芳醇でいながらスッキリとしていて渋味が穏やか。いちごを思わせる果実の香りが特徴のフルーティーな味わいで、赤ワインながら和食にも適しています。こちらも、近年の品質向上が高く評価され、2013年にOIVのワイン用品種に登録されました。    

山梨ヌーボー祭りでは、山梨県内の38ワイナリー、60銘柄以上の新酒ワインの試飲・販売が行われます。ワイン祭りで、そしてご自宅で。山梨ヌーボーが誇るフレッシュでフルーティーな果実の香味を、大いに楽しみください。


山梨ヌーボー祭り
東京:11月3日(金・祝日) 山梨:11月18日(土)、11月19日(日)
場所、時間、有料試飲などについて詳細はこちらでご確認ください。


※記事の情報は2017年11月2日時点のものです。
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