子供の頃苦手だったアレをつまみに飲んでみたら楽しかった。

鶏皮、砂肝、ネギに貝…。子供の頃は苦手だったのに、酒飲みになって好きになった食べ物を持ち寄って飲み会を開いてみました!

ライター:泡☆盛子泡☆盛子
メインビジュアル:子供の頃苦手だったアレをつまみに飲んでみたら楽しかった。
家飲み派の皆さまなら一つ二つのお心当たりがあるのではないでしょうか。「子供の頃は苦手だったのに、酒飲みになってから好きになった食べ物」。そんな食べ物を持ち寄って飲み会をしてみました。

あんなに食べられなかったのが嘘みたい!?

今回は酒飲み仲間に声をかけて、前述の条件にあてはまるものを持ち寄ってもらいました。
そのうちの1人の素敵なお宅をお借りして、「苦手克服飲み会」がスタート!

【参加者&苦手だったもの】

Aさん・・・ニンジン、鶏皮
鶏皮、ニンジン イラスト
「ニンジンはとにかく匂いがイヤでした。青臭いというか。鶏皮はぐにゃぐにゃっとした食感がダメでしたね。学生時代に合宿の食事に出てきた時は『全員食べ終わらないと席を立てない』というルールだったのですがどうしても食べられなくて、こっそり床に落としたという黒歴史もあります。辛かった……」


Bさん・・・ネギ
ネギ イラスト
「関西なので食卓に上がるのは主に青ネギやったけど、お鍋に入っている白ネギもあかんかったなぁ。中からどろっとした熱いのが出るでしょう。あれがもうイヤで。青ネギは草みたいな匂いやん!って思ってましたねぇ」


Cさん・Dさん
今回の条件にあてはまる食べ物はなかったのですが、飲み会に参加してくれています。 Cさんが苦手だったものは「お雑煮」というか汁物に入ったお餅だそうで、それは今も変わらないとのこと。どっちにしても酒のつまみにはなりにくそうですね。 Dさんは一切好き嫌いがなかったとのこと。「母にも聞いてみたけど『酒の肴でもなんでもニコニコ食べてたわよ』だそうです(笑)」素晴らしい〜。


泡/筆者・・・貝、砂肝 
貝、砂肝
貝は独特の砂くささみたいなのが気になって、味噌汁で出てくるとゴーーンとテンションが下がりました。砂肝は一時父がハマったようでよく食卓に上がっていたのですが、コリコリコリと固くて塩味のものってまったくご飯に合わないから、「なんで大人はこんなものを喜んで食べているのか」と疑問でした。


あれから幾星霜。少年少女だった我らも無事立派な酒飲みに。
気づけばあんなに苦手だったもので美味しくお酒を飲めるようになりました!

続いては「今はどうやって食べるのが好きか」をご紹介します。

今はどうやって食べるのが好き?


Aさん・・・ニンジン
ニンジンとツナのサラダ
ニンジンとツナのサラダ
「いろいろ実験した結果、ピーラーで薄く切る方が千切りよりも“ニンジン感”が薄れると判明しました。ニンジン、刻んだ玉ネギとニンニクを電子レンジで加熱して、ツナを加えて好みのドレッシングで和えるんです。柚子を搾るのが好き」

<泡の感想>
ピーラーでひらひらにするとご馳走感が増して素敵。 隠し味程度に香るニンニクや、柚子の酸味が飲兵衛好みでいい感じ!


Aさん・・・鶏皮
鶏皮
鶏モモ肉のグリル
「お店でパリパリになった鶏皮を食べたら『あれっ、美味しいかも!』と目が覚めたんです。そこから自分でも料理できるようになって、鶏肉をあらかじめマリネしておきグリルでしっかり焼くという方法に至りました。塩コショウしてハーブやニンニク、オリーブオイルを揉み込んだ肉を1時間くらいマリネして、魚焼きグリルで焼きます。油が身にしみているので焦げにくいから皮をじっくりと焼けるんですよ。パリッパリになった皮は、今や家族と取り合いになるくらい好きですー」
鶏皮のグリルアップ

<泡の感想>
余分な脂が抜けて旨味が凝縮した鶏皮、めちゃウマ! 自分で焼くときはこの8割くらいの焼き時間だったので、「ここまで焼いてもいいんだ」と勉強になりました。

おまけ
鶏手羽
こちらは筆者の好物なので追加で焼かせてもらいました。
日本酒と塩を30分ほど揉み込んで同じく魚焼きグリルで焼くだけ。
Aさんに「この鶏皮もイケる!」と言ってもらえて嬉しかった。



Bさん・・・ネギ
山盛りネギのっけインスタントラーメン
山盛りネギのっけインスタントラーメン
「30歳くらいから飲んだ後などに食べるラーメンが好きになって、それと同時にネギも克服してたみたい。家でインスタントラーメンを食べるときにこのネギのせを思いついて、当時はしょっちゅう食べてたなぁ。ビールのつまみにもなるし。作り方としては、関西のスーパーでよく売っている青ネギのパックを1つ丸ごと使うのがポイント。鍋にラードを熱して食べるラー油を好きなだけ入れ、そこにネギをドバッと! 焦げないように手早く炒めて出来上がったラーメンにどしゃーっとのせる! ラーメンと同時進行で作るから慌ただしいけど、手順的には簡単でしょ」
青ネギを炒める
これだけでも立派なつまみになりそう!

<泡の感想>
炒めて風味づけというひと手間をかけているあたりに、「苦手やけど美味しく食べたい」という工夫が感じられてグッときました。そしてこの風味ネギが美味しい! ラーメンだけではなく、冷奴や焼き魚などいろんなものにのっけてつまみにしたいです。



泡・・・ 
アサリの酒蒸し
アサリの酒蒸し
「学生時代に居酒屋で初めて食べて、ちまちまとつまむというスタイルがなんだか好みで、気づけば自分でも作るようになっていました。アサリに限らず、昔は生臭くて苦手だった貝の刺身も『お酒と一緒だと美味しい』と気づいてしまったんですね〜。もう引き返せない。アサリの酒蒸しは今日は白ワインを振りましたが、日本酒でも泡盛でもなんでもイケるのがありがたい。ここにキノコや野菜を加えて旨味を吸わせるのもアリ!」 ちなみに、アサリを食べ終わったあとの酒蒸し汁を締めの焼きそばに再利用したところ劇的に美味しかったのでお知らせしておきますね。


泡・・・砂肝 
砂肝の塩焼き 粉山椒風味
砂肝の塩焼き 粉山椒風味
「これも焼鳥屋さんでお酒と一緒に食べて初めて『うまっ』と感じられるようになりました。私が住んでいる京都では粉山椒が七味唐辛子並みにポピュラーなのですが、この清涼感のあるビリビリ感がまた砂肝に合うんです。あんなにイヤだったコリコリが今では愛おしい。思い返せば、うちの母はお酒を飲まないので、おそらく内心は私同様『ご飯に合わないわ……』と思いながらも父のために焼いていたんでしょうね。愛だ〜」


それぞれの思い出やレシピについてわーわー喋りながらの飲み会はとても楽しく、大いに盛り上がりました。

また、周りの酒飲みさんたちにもSNSでアンケートをとったところ、出るわ出るわの結果となりました。「あー、そうね。確かに子供は苦手だわ」というものから「あら、意外!?」なものまでまさに百花繚乱な回答が集まったので、ぜひご紹介させてください。 この一覧を眺めながらまた一杯やれちゃいそうです!
アンケート結果
みなさまも「私もあるよ!」「俺はこれ!」と思い当たるものがあれば、ぜひイエノミスタイルのTwitterにコメントしてみてくださいね。

※ 記事の情報は2018年10月14日現在のものです。
  • 1現在のページ