料理テクがなくてもできる!おつまみになるおせちレシピ

今回はどなたにでも簡単にできて失敗しない、おつまみになるおせちレシピをご紹介します。もちろん酒の肴にぴったりのものです。年末年始のお休みにチャレンジしてみてください。

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おつまみになるおせち①|鯛とホタテ貝の昆布じめ

お刺身は日持ちしませんが、昆布締めにすれば冷蔵庫で1週間くらいは日持ちします。つくり方は簡単です。刺身用の白身の魚を昆布でサンドイッチにするだけです。
昆布締めのつまみ
昆布のうまみで鯛とホタテの味が深みを増します
手順は次のとおり。
①昆布の汚れを落とす
酢で拭いた昆布
キッチンペーパーに酢を含ませて表面を軽く拭きます

②刺身用の素材に酒を振る
素材に酒を振る
鯛はさくで、ホタテは大ぶりなものを用意して、日本酒をひと振りしてください。酒が素材の臭みを抑えうま味を引き出します。料理に使う日本酒はスプレー容器に入れておくと便利です(ノズルがカビ安いので冷蔵庫で保管)。

③昆布で素材を挟む
昆布で素材を包む
ラップを敷いて昆布で挟みます。鯛が少しくらい昆布からはみ出しても構いません。 ホタテは昆布の上に並べます。どちらも好みでレモンスライスを加えてもおいしいです。

④ラップでしっかり包む
ラップでしっかりくるむ
昆布で挟んだ鯛とホタテを空気が入らないようにラップで包みます。このまま冷蔵庫で一昼夜おいて出来上がり。上下をかまぼこ板などで挟んでひもでぎゅっと縛り、強く圧迫するとさらによく昆布が沁みますが、このままでも十分おいしいです。一週間くらい日持ちします。

おつまみになるおせちレシピ②|スモークチキン

素材に下味をつけて燻すだけ。部屋の中でやると換気扇を回してもかなり煙いです。寒いですが庭やベランダでのチャレンジをおすすめします。
スモークチキン

①鶏もも肉に下味をつける
鶏モモに下味をつける
もも肉はざっと水洗いしてからキッチンペーパーなどで水気をよく拭きとります。 日本酒を軽く振って、塩、胡椒、クミン、ローズマリーなど手元にあるハーブ・スパイスを肉に刷り込みます。分量は適当で構いません。出来上がりを食べてみて、塩気が足りなければ足せばいいですし、塩が勝ればサラダなどの具材に使えばいいのですから。

②ジップロックに入れて湯煎で45分
ジップロックに入れて湯煎
ジップロックに下味をつけた鶏もも肉を入れて、空気を抜いて閉めます。大きな鍋にお湯を沸かして沸騰したらジップロックごと鶏を入れます。そのまま5~10分加熱したら火を止め、蓋をして45分ほど放置します。 この段階でもう火は入ったので、このまま食べてもおいしいです。ジップロックにたまったスープは鶏のだしがよく出ています。スープにしたり、ご飯を炊いたり、あるいは冷やして煮凝りでもいいつまみになります。

③燻製用ウッドチップをセット
燻製用ウッドチップをセット
燻製用のウッドチップで燻します。チップはホームセンターなどキャンプ用品コナーにあります。木の種類がいくつかありますが、桜でもヒッコリーでもリンゴでも、どれを選んでもおいしくできます。 鍋にチップをひと掴み入れて、高さをつくって魚焼き用の網を乗せます。燻製のつくり方としてはこのときザラメ砂糖を加えるとありますが、買い置きしていないので私は入れずにやっています。最後に焼き網に湯煎した鶏ももを並べてください。

④蓋をして燻す
蓋をして燻す
セットできたら蓋をして加熱します。強火で数分するともくもくと煙が出てきます。 ここでは火を入れるのではなく、加温は煙味をつけるためです。2~3分燻して火を止めます。これで出来上がり。

おつまみになるおせちレシピ③|超簡単スモーク「燻し焼き」

スモークチキンは割と大物のほうで、もっと手軽にできるものもご紹介しましょう。

【スモークサーモンのつくり方】
スモークサーモン
塩酒の切り身をウッドチップで燻しながら焼きます。スモークチキンと同じ要領で鍋にセットして、蓋をして焼くだけです。下ごしらえは要りません。塩サバもおいしいです。

【シシャモの燻製のつくり方】
シシャモの燻製
シシャモも下味をつけず燻し焼するだけです。ただ、水分が多いので一昼夜、風通しの良い日陰で干してください。水分があると燻製した時に酸っぱくなってしまいおいしくありません。

【手羽先の燻製のつくり方】
手羽先の燻製
塩とコショウで揉んでから燻し焼きします。冷めても激旨です。

令和元年は「酒飲みのおせち」で〆ましょう。


※記事の情報は2019年12月19日時点のものです。

   

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