おんせん県・大分のうまい酒・肴その①|かぼすでおいしいカクテル

大分特産のかぼす。レモンとライムを合わせたような爽やかな香りは、焼酎に搾っても、焼き魚や刺身に添えてもよし。さらに、本格カクテルにも使われ始めたと聞いて、銀座で開催中の「大分かぼすフェア in GINZA」に足を運んでみた。

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銀座のママたちと大分かぼすカクテル

大分特産のかぼすを使ったカクテルを試飲できると聞いて、カクテルバーの名店「バー保志」を訪ねた。オーナーバーテンダーの保志雄一さんは、国内の最高峰のバーテンダー・コンテストで優勝した経験を持つプロ中のプロ。2004年に独立して「バー保志」を開店し、今では銀座に6店舗、会津(福島県)と宇都宮(栃木県)にも店を構える。

店のドアを開けて驚いた。カウンターは銀座の一流クラブのママたちで埋まっていたのだ。この日は大分県がかぼすをPRするために、銀座のバーとコラボレーションする「大分かぼすフェア in GINZA」のプレイベントで、報道関係者がいるのだろうと想像していたが、通常の取材会とは雰囲気がまったく違う。
銀座のママたち
大分かぼすのプロモーションの応援に駆け付けた銀座のママたち

一杯目のカクテルは「大分美人」。2018年のこのフェアで、「メニューコンテスト」の優勝作品だ。『TUMUGI』(三和酒類)をベースにライチや紫蘇のリキュール、グレナデンシロップにかぼすジュースを加えてシェイクする。考案したのは田村知生さん(バー保志本店)。
田村知生さん
田村知生さんは「大ママたちが揃った目の前でのカクテルづくりに緊張した」と

2杯目は2019年の優勝作品「湯の花」。これも『TUMUGI』にカンパリ、かぼすジュース、卵白などを使ったサワータイプのカクテルだ。考案したのは木村祐貴さん(Segret)。
木村祐貴さん
木村祐貴さんがシェイカーを振り始めると、大ママたちはいっせいにスマホで撮影
左が田村さん考案の「大分美人」、右は木村さんの「湯の花」
左が田村さん考案の「大分美人」、右は木村さんの「湯の花」。かぼすのさわやかさな香りが心地よい

大分かぼすにぴったり麹スピリッツ『TUMUGI』

そしてトリは保志雄一オーナー。銀座のバーやクラブが加盟する銀座社交料飲協会の会長も務めていらっしゃり、今日集まったママたちとはよく知る仲だそう。

田村さんと木村さんという若い二人のバーテンダーに指示しながら、オリジナル作品「大分・TAYORI」をテキパキと仕上げる。カクテルをつくりながらも巧みな話術で和ませ、カウンターのママたちはみるみる笑顔に。
余裕たっぷりの保志雄一オーナー
余裕たっぷりの保志雄一オーナー。おいしいカクテルはもちろん、お客様を楽しませるトークが冴える
保志オーナーのオリジナル「大分・TAYORI」
保志オーナーのオリジナル「大分・TAYORI」。『TUMUGI』、かぼす、砂糖、ミントの葉というシンプルなレシピ

3つともベースは『TUMUGI』を使っているが、これは『いいちこ』を製造する三和酒類(大分県)が、バー向けにつくったホワイトスピリッツで、麹を生かした本格焼酎づくりのノウハウが詰まった酒だ。アルコール度数は40度でカクテルに使いやすいとバーテンダーの評価は高い。
左「大分美人」、真ん中「湯の花」、右「大分・TAYORI」
どのカクテルもベースに麹スピリッツ『TUMUGI』を採用
なお、「大分かぼすフェア in GINZA」は2022年10月16日まで。期間中は銀座の34店のバーで大分かぼすのカクテルが楽しめる。

※記事の情報は2022年10月6日時点のものです。

 

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