水戻し不要で簡単! ライスペーパーおつまみのすすめ

ライスペーパーを水で戻すのが苦手、面倒くさいという方でもこれなら手軽。そのままフライパンに入れ加熱して作るアレンジレシピを紹介します。お酒が欲しくなることうけ合いのおつまみ2品なので、ビールの準備をお忘れなく!

ライター:泡☆盛子泡☆盛子
メインビジュアル:水戻し不要で簡単! ライスペーパーおつまみのすすめ

ライスペーパーは生春巻き以外にも使えるらしい

アジア料理店の人気メニュー、生春巻。「ライスペーパー」という米粉やタピオカでん粉で作られた紙のような皮で包むのが特徴で、透明な皮から透けて見える具が綺麗で食欲をそそります。

そんな生春巻を家でも食べてみたくて買ったはいいけど、1回だけ作って残りのライスペーパーは放置プレイ、なんて方は少なくないと想像します。もちろん私もそうです。

ライスペーパーを使う生春巻は、食べる直前にぬるま湯で戻して水気を拭き取って具を巻くというレシピが一般的。これがね、ズボラ派にとってはなかなかハードルが高いわけです。
市販のライスペーパー(生春巻きの皮)
まず、ライスペーパーを戻すのが難しいんですよね…。ぬるま湯に浸ける時間が長ければふにゃふにゃになってしまうし、短ければパリンと硬いままで具を巻くことができない。巻き始めるとやり直しが効かないから1本ずつ丁寧に巻いていかないといけない。だから皮も1枚1枚戻すことになります。

ライスペーパーを扱うコツはネット上でも多々紹介されていて、「濡らすのは片面だけ」「水分は拭き取りすぎない」「ツルツルした面が表なので巻くときはそれが外側に来るようにする」などなど、先達のお言葉を拝読すると「なるほど〜」と思わされます。

そんな情報をまとめて、皆様に「失敗しない生春巻の作り方」をお伝えしたいと夢みたものの、大雑把でテキトーな私には荷が重うございました。ことごとく失敗しました。

しかし、いろいろと調べる中で大きな収穫もあったんです。それは、ライスペーパーは加熱しても使えると知ったこと。確かに、ベトナム料理には生春巻を揚げたメニューもありますもんね。

試してみるとこちらは実に簡単で、冷蔵庫によくあるものでできるのもまた嬉しいポイントでした。ぜひお試しいただきたいです。

ライスペーパーのおつまみお品書き

・ライスペーパーでお好み焼き風
・ライスペーパーで烤冷面(カオレンミョン)風
【おまけ】 ライスペーパーでフォー風スープ

ライスペーパーのおつまみアレンジ①│ライスペーパーでお好み焼き風

ライスペーパーでお好み焼き風
粉を溶いた生地の代わりにライスペーパーを使うお好み焼き。ライスペーパーの活用法としては、結構有名なものらしいです。

<材料>
・ライスペーパー
・キャベツ千切り
・顆粒だしの素や鶏がらスープの素
・玉子
・豚肉スライス
・ソースやマヨネーズ、青のりなど(お好みで)

<作り方>
①ボウルにキャベツと玉子、だしの素を入れてよく混ぜる。
②フライパンに薄く油を引き、ライスペーパーを置いて①をのせる。
ライスペーパーでお好み焼き風の作り方②フライパンに薄く油を引き、ライスペーパーを置いて具をのせる
③豚肉を広げて②を覆うようにのせ、蓋をしてキャベツがしんなりするまで弱火で焼く。
ライスペーパーでお好み焼き風の作り方③豚肉を広げて覆うようにのせ、蓋をしてキャベツがしんなりするまで弱火で焼く。
④ひっくり返して、蓋はせずに豚肉がこんがり色づくまで焼く。
ライスペーパーでお好み焼き風の作り方④ひっくり返して、蓋はせずに豚肉がこんがり色づくまで焼く。
⑤ お好みで、ソースやマヨネーズ、青のり、おかかをかける。
ライスペーパーでお好み焼き風の焼き上がり

【食べてみました】
元々は加熱せずに食べられるライスペーパーだけに、火の通り加減も豚肉にだけ気をつければいいのが楽ちんでした。

見た目は完全にお好み焼き! これはテンションが上がります。
ライスペーパーでお好み焼き風の焼き上がり
しかし、実際はほとんどがキャベツ。実は写真の1枚分でキャベツは中玉1/4以上を使っています。なのでとっても軽やかで、お腹にもたれません。
ライスペーパーでお好み焼き風の焼き上がり
ライスペーパーは端っここそカリッとした存在感を残していますが、言われなければ気づかないくらい。ビールを飲みながら試食してくれた家族たちからは「ただの軽い生地だと思っていた」との感想をもらいました。

やー、これは良いつまみ! もう少しボリュームが欲しければ、生地に天かす(揚げ玉)を混ぜるといいかも。

ライスペーパーのおつまみアレンジ②│ライスペーパーで烤冷面(カオレンミョン)風

ライスペーパーで烤冷面(カオレンミョン)風
「烤冷面(カオレンミョン)」とは冷麺用の生地を麺状にカットせずにそのまま使う、中国・東北地方の郷土料理。台湾の屋台でも食べられるのだとか。

鍋でシート状の冷麺生地を焼き、玉子や加工肉、香味野菜などをトッピングしてくるりと巻き上げ、カットして食べるのがよくあるレシピのようです。最近、インスタグラムで見かけてとても気になり、本家を食べに行ったり作ったりする前だというのに、ライスペーパーでのアレンジに挑戦してみました。

<材料>
・ライスペーパー
・玉子
・ソーセージやスパムなどの加工肉
・パクチーやネギなどお好みの香味野菜
・チーズ
・甜麺醤、チリソースなどお好みで

<作り方>
①フライパンに薄く油を引き、ライスペーパーを軽く焼いてひっくり返す。
②ライスペーパーの上に玉子を割り入れ、フライ返しなどでつぶして均一に広げる。
ライスペーパーで烤冷面(カオレンミョン)風の作り方②ライスペーパーの上に玉子を割り入れ、フライ返しなどでつぶして均一に広げる
③②の上に具を並べて、玉子にほとんど火が通るくらいまで弱火で焼く。
ライスペーパーで烤冷面(カオレンミョン)風の作り方③具を並べて、玉子にほとんど火が通るくらいまで弱火で焼く
④両端からくるりと巻いて筒状にし、適宜カットして器に盛る。好みで甜麺醤やチリソースを添える。
ライスペーパーで烤冷面(カオレンミョン)風の作り方④両端からくるりと巻いて筒状にし、適宜カットして器に盛る

【食べてみました】
これまたとっても簡単! そして好みの味! 焼いたライスペーパーはクレープよりもさらに軽くてもっちりとした生地になります。

ソーセージやチーズの塩気があるのでそのままでもいいつまみになりますが、甜麺醤を添えるとさらにお店っぽい味になりました。家飲みでこんな一品が出てきたらかなり嬉しいと思います。

具のバリエーションも広げやすそうで楽しい。焼き豚を細かく刻んだものとバジル、スパムとゴーヤで沖縄風など、パッと思いついただけでもおいしそ〜。

これはビールですねぇ。アジア屋台気分で、軽めの味が似合うかと。

ライスペーパーのおつまみアレンジ【おまけ】│ライスペーパーでフォー風スープ

ライスペーパーでフォー風スープ
試作で1/2だけ残ったライスペーパーや、生春巻に失敗してぐちゃっと丸まってしまったライスペーパーが手元にあります。捨てるなんてことはできないので、スープの具にしてみました。
団子のようになった水戻し済のライスペーパー
団子のようになった水戻し済のライスペーパー
インスタントの玉ねぎスープをお湯に溶き、その上でキッチンばさみで適当にカットしたライスペーパーをぽちゃんぽちゃんと落として軽く火を通すだけで完成〜。

【食べてみました】
ライスペーパーでフォー風スープ
戻さずに硬いまま投入したライスペーパーは、フォーと同じような麺になりました。どちらも米が原料だからそうなりますわね。これなら太さも自分好みにできるからいいなぁ。
ライスペーパーでフォー風スープ
戻しておいたライスペーパーはむっちり&もっちりとした食感でこれまた悪くないですよ。言われなければ謎の高級食材に見えるかも??

小腹がすいた時の一策として、ライスペーパーを麺代わりに。覚えておいてくださいませね。

***

生春巻をあきらめた代わりに、新たなおつまみ展開をすることができて嬉しい限り。

これからはもう「余ったやつ」じゃなくて、「このために買い足したやつ」で、ライスペーパーおつまみを作り続けることを誓います!

※記事の情報は2023年9月20日時点のものです。
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