じわじわ増殖中?利き酒自販機が気になる。

最近あちこちで見かける「利き酒自動販売機」に注目!

メインビジュアル:じわじわ増殖中?利き酒自販機が気になる。
ある日、我がイエノミスタイルのE編集長がつぶやいた。

「ん、なんか、これ、じわじわ増えてる気がする。気になる……」

これ……とは、日本酒の利き酒自動販売機。100円とか200円でいろんなお酒をちょびっと飲み比べ出来る自動販売機です。確かにネットで調べると、青森、新潟、東京、埼玉、大阪、などなど、あちこちに増殖中の気配。うーむ、確かに気になる。
 

両国で利き酒

イエノミスタイル編集部があるのは東京の四谷。一番近い利き酒自販機があるのは……? 両国でした。さっそく出動して体験してみることに。

両国の駅を、国技館の方へ出て徒歩15秒。「粋な江戸の食文化を楽しむ。」をコンセプトに飲食店や東京土産のお店が入った施設、「江戸のれん」の中にある「東京商店」さんがその現場! 
 
両国、東京商店
入り口を入ると、日本酒を中心にしたお土産物、その奥にあるのが「角うちコーナー」。ずらり三台ならんだ自動販売機には、それぞれ10本ずつの一升瓶が収納され、なまめかしくライトアップ。なかなか壮観です。東京都内の日本酒蔵をコンプリートしています。東京都内にも、結構日本酒蔵があるんですね。多摩自慢や澤ノ井といったよく見かける銘柄や、港区の醸造所が街中で造る「江戸開城」など「東京の地酒」が並んでいます。
 
東京商店の利き酒自販機
三台あるうち、左が純米酒で1杯200円。真ん中は吟醸酒で300円、右側の大吟醸種はちょっとぜいたく400円。それぞれぐい飲み1杯(50ml)のお値段。値段によって機械が分かれている、というのが実にわかりやすい。使い方は簡単で、店内にあるぐい飲みを、自販機の小窓にセットし、お金を入れて、あとは好きな銘柄のボタンを押すだけです。
 
利き酒自販機
こうして一地域の日本酒蔵のお酒をずらりと一望できるというのも、なかなか出来ない体験ですし、しかも好きなものをすぐに飲んで比べて……というのが、日本酒好きとしてはワクワクします。確かに、居酒屋で一合づつ頼んでは種類はそう多くは飲めません。でもこれなら気がすむまで飲み比べ可能。飲んではコインチャリチャリ……なんだかゲーセン感覚でコインが機械に吸い込まれていくのです。

カウンターで買えるるおつまみも、珍味や干物など、なかなか気が利いたものがそろっています。思わず購入したのが、おつまみ一番人気という「卵黄の醤油漬け(200円)」。醤油の風味とまったりとした旨みが、日本酒にベストマッチ。こいつをちびちびやりながら、杯が進みます。
 
卵黄醤油漬けとぐい飲み

 

メーカーの人に聞いてみた。正式名称も判明!

しかし、この超画期的な装置、いったいどんなところが作っているの?とカウンターのお兄さんに尋ねてみると、金沢のメーカーさんだそうで。後日検索してお電話してみました。金沢で日本酒メーカー用の器具や装置を製作販売している村上商店さんです。社長の村上さんに伺いました。

どんな経緯で製作を?

村上さん1999年に、金沢の酒造組合さんの依頼で製作したのが始まりです。お手本もなく手探りで設計、製作しまして、リース期間の7年間が過ぎる頃からあちこちからお声がかかるようになり、現在は20カ所ほど納入しています。今年、やっと特許も取れました。

やはりじわじわ増殖中なんですねー。問い合わせや見学も増えているとか。

村上さんはい。一見自動販売機なんですが、実はこれ「小さい居酒屋さん」なんです。これを設置すると飲食店の認可を取らなければなりせん。なのでしっかり管理できるところじゃないと納入できないんです。管理が悪くてまずいお酒になってしまっては元も子もないですからね。なのでそのあたりをしっかり説明して、導入いただいています。

なるほど、小さい居酒屋さんですか。評判はいかが?

村上さん結構、若い方に興味を持っていただいています。今、若い方がおいしい日本酒に触れる機会も少ないですから、うれしいことですね。あと、海外からの旅行者の方にも好評です。当社は、日本酒の醸造用のプラントなどを製作するのが本業なので、試飲して気に入ったら、ぜひ日本酒を買ってほしい、と願っています。

ありがとうございました!

ちなみに、この装置の正式名称は「有料試飲機 銘酒蔵」だそうです。小さいながらも「銘酒蔵」、まさしく! その機構上、液体ならなんでも入れられるので今後いろんなバリエーションが出てくるのかもしれませんね。
 

再び両国

さて、再び両国東京商店。お店の隅にふと目を向けると、うれしいものが。お燗器です。備え付けのちろりにお酒を入れ、お燗器にちゃぽん。ちゃんと温度計も完備しています。なかなかいい。
 
東京商店のお燗器
今度は「そば味噌」なんていうオツなものを舐めながら、ぬる燗をチビリ。隣のテーブルでやはり一人ちびちびやっているおじさんに声をかけて感想を伺うと「いやあ、おもしろいねえ。名古屋から用事で来たついでに寄ったんだけど、ずらっと並んでいて面白いじゃない」と大好評でした。よくお話を聞いてみると、名古屋で不動産業を営む、唎酒師の免状の持ち主だとか。筋金入りの酒飲みも一目置いた利き酒自販機、もとい「有料試飲機 銘酒蔵」でした。

取材報告を聞いた編集長曰く。

「もはや、和風商業施設の定番アイテム? 」

御意。メーカーの方もおっしゃっていましたが、ただいま、じわじわ増殖中。気がつくとあなたの街にも出現しているかも!

※記事の情報は2018年9月30日時点の情報です。

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