話題の“ベジ肉”でボリュームつまみを楽しもう!〈庄司いずみのベジつまみ④〉

ベジタリアンだって、たまには「ガツン系」が食べたい! そんな時に便利な“ベジ肉”を使ったおつまみを紹介します!

ライター:庄司 いずみ庄司 いずみ
メインビジュアル:話題の“ベジ肉”でボリュームつまみを楽しもう!〈庄司いずみのベジつまみ④〉
こんにちは! 野菜料理家の庄司いずみです。私自身がベジタリアン。仕事上でも野菜料理家と名乗っているので、「野菜料理の人ね」と思われることが多いのですが、ベジタリアンは野菜ばっかり食べてるわけじゃないんです! そりゃ、野菜は好きです、大好きですが…。サラダや煮ものばかりを食べていたら、飽きるし、お腹も空いてしまいそう。
 
カツカレー
カツのようなボリュームのあるものが、ガツンと食べたいこともあるし…

 
親子丼
甘じょっぱく煮た、親子丼のようなものが食べたいことだってあります。 特にお酒のおつまみ、中でも私の好きなビールのおともならカツや唐揚げなんかいいですね。「そんなメニューは肉なしじゃ不可能でしょう」と思いますよね。ところが、今は強い味方があるのです!
 
乾燥ベジ肉
ご存じでしょうか? 大豆でできた肉もどき。大豆ミートというのがもっとも一般的な呼び名かも。ソイミート、ベジミート、プラントベースミートなど、ほかにもいろんな呼び方がありますが、最近では“ベジ肉”と呼んだりもするみたい。連載2回目にも登場しましたが、これがつまみには本当に役立つのです。

味も食感も“まるで肉!”。使うと簡単にボリュームがでるのが、まずいいところ。ベジカフェやヴィーガンレストランでは、唐揚げやカレーの具材としてよく登場しますし、料理教室やレシピ本で紹介する私のレシピにも大活躍で、実は上で紹介したカツカレーのカツも、親子丼の鶏肉も、正体はベジ肉なのです。最近ではスーパーでも手に入るから、家庭料理にも、もちろん家飲みのつまみにも、常備すると重宝です。

種類もいろいろあり、上の写真のような乾燥したタイプなら乾物と同じ扱い。そのまま常温でおいておけます。だから、「つまみが足りない!」なんてときに、本当に助かります。あらかじめ戻し済みで、下味がついたものなども売られているので、そこはお好みで!

形状もいろいろ。かたまり肉タイプのものは唐揚げや煮ものに。顆粒状のものはミンチとしてひき肉料理に使えますし、薄切り肉のような形状のものもあります。
 
戻しているベジ肉
乾燥タイプのベジ肉は、まず水戻しが必要です。たっぷりの水につけ、やわらかく戻るまで置いておきます。かたまり肉タイプのものは15~20分かかりますが、急ぐときはお湯を使えば5~6分で戻せます。


 戻してしまえば、あとは肉と同じに調理すればいいのです。家飲みのおつまみにおすすめなのは、やはり唐揚げでしょうか。しょうゆやにんにく、しょうがなどで下味をつけ、片栗粉や米粉を薄くはたいて揚げるだけ。好みのソースやディップを添えればワインにもいいですね。
 
ベジ肉串揚げ
さて、今日紹介するレシピはベジ肉の串揚げです。サクサクでボリューム満点ですが、豚肉などと違って素材そのものの脂質は少ないから、少し食べ過ぎても胃もたれもなし。これからの季節においしいビールに、これがとってもよく合うのです。ぜひお試しくださいね。

●ベジ肉の串揚げ(4本分)

材料

  • 大豆ミート(ブロックタイプ) 30g(水に浸して戻す)
  • ▼(A)   
  • ・しょうゆ  大さじ1/2
  • ・酒 大さじ1
  • ・おろししょうが 小さじ1/2
  • ・ごま油 小さじ1
  • 小麦粉 適量
  • ▼(B)    
  • ・小麦粉、水 各大さじ2
  • パン粉 適量
  • 揚げ油 適量

作り方

  • ボウルに大豆ミートと混ぜ合わせた(A)を入れ、全体を揉み込み、味を馴染ませる。
  • ①を竹串に刺して小麦粉をはたき、混ぜ合わせた(B)の小麦粉液をつける(*卵液のかわり)。
  • パン粉をつけ、熱した油でカラリと揚げる。お好みでトンカツソースなどをかけてどうぞ。
記事の情報は2019年4月23日時点のものです。

庄司いずみさんのロングインタビューがこちらで読めます【Aktio Note】
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