話題の書籍「バターコーヒーダイエット」の監修者に聞いたダイエットの仕組みとノウハウ〈前編〉

バターコーヒーは、結局のところ、どのように体に働きかけてダイエットを可能にするのでしょうか。バターコーヒーダイエットを勧める書籍の監修やMCTオイルに関する著書などを通して、糖質制限や「ケトン食」による健康管理を提唱する医師・宗田哲男先生に、バターコーヒーダイエットの仕組みやその実践について、お話をうかがいました。

お話をしていただいたのは…

宗田哲男(むねた・てつお)先生【医師】

1947年生まれ。北海道大学理学部地質学鉱物学科卒。卒業後国際航業で地質調査などに従事した後、医師を志して1973年帝京大学医学部入学。卒業後は病院勤務を経て1992年千葉県市原市に宗田マタニティクリニックを開院。監修「MCTオイルをプラスでさらに効果的 ケトン体でやせる! バターコーヒーダイエット」のほか、著書に「最強の油・MCTオイルで病気知らずの体になる!」「ケトン体が人類を救う 糖質制限でなぜ健康になるのか」「『ケトン体』こそ人類史上、最強の薬である 病気にならない体へ変わる”正しい糖質制限”」などがある。糖尿病妊婦、妊娠糖尿病の糖質制限による管理で成果をあげている。

宗田哲男(むねた・てつお)先生【医師】

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太る原因は脂肪ではなく糖質だった

── 先生、バターコーヒーが体に良くて、ダイエットにつながるというのはなぜでしょうか。

宗田 コーヒーで痩せるとしたら、まずは砂糖の入っていないブラックコーヒーを飲んだらいいのにと思いますよね。カロリーの高いバターを入れるなんて、とんでもない! と普通は考えます。ところがバターや、さらに優秀なMCTオイルを加えることによって脂が燃焼して、それが痩せる力になるんです。

── バターやMCTオイルのような脂で痩せるというのが、どうも腑に落ちません。

宗田 その気持ちはわかります。私たちはなんとなく「脂を食べると太る」と思い込んでいますが、それが違うのです。アメリカのシリコンバレーでバターコーヒーの効用を説いた「完全無欠コーヒー」の著者がたどり着いたのは、チベットの「脂」が入っているお茶です。脂がカギだったんです。

これに対し、ご飯やパンやパスタ、砂糖は「糖」です。糖と脂は似ていると思うかもしれませんが、実は両極端です。

40億年ぐらい前には、地球上の生物はすべて、エネルギー源として糖しか使えませんでした。20億年ぐらい前、生物はミトコンドリアというものを手に入れて、そのミトコンドリアによって脂肪をエネルギーとして使えるようになった。それから生物は、ミトコンドリアが生み出すエネルギーで進化してきました。

ですが、農耕がはじまって人類が主に糖からエネルギーを得るようになり、いま私たちは糖を過剰に摂るようになっています。

日本国内では、この50年で50倍に糖尿病が増えました。1960年は20万人しか糖尿病の患者がいなかったのですが、今は1000万人です。がんの死亡率もこれくらいの割合で増えていますから、がんと糖尿病の増え方は似ています。糖尿病とがん以外の病気は、脳卒中でも心筋梗塞でも、医療が進歩したためそんなには増えていません。しかし糖尿病は増えている。その理由は糖なのです。

── でも私たちはお米を食べなくなっていますが…

宗田 確かにお米の消費量は昔よりも減りましたが、パンとパスタを足すと昔と同じくらいになります。そして何よりも増えたのが甘い飲料です。甘い炭酸飲料が日本に登場したのが60年から50年前です。栓を抜くと甘い糖分がゴクゴクと身体に入るような飲み物は、明治・大正にはラムネくらいしかなかった。今は飲料の多くに大量の砂糖が入っています。

アジア各国が「糖」の抑制に動き出した

── では太る要因は脂肪ではないのですか。

宗田 栄養の先生たちは、脂肪を摂っているから、脂肪はカロリーが高いから太るんだと言います。果たしてそうでしょうか。炭酸飲料をいっぱい飲むと、ペットボトル症候群という糖尿病になります。ペットボトルの飲料には脂肪はほとんど入っていません。それで糖尿病になります。これほど分かりやすいものはありません。

いまではカロリーゼロの飲料水もたくさん出て、お茶系も増えていますが、つい最近まで飲料といえばほとんど甘いものでした。乳酸菌飲料も栄養ドリンクも甘いものばかりで、すべての飲料に糖分が入っていた。

加えて、スナック菓子とかカップラーメンなど、50年前にはなかったタイプの糖質食品も次々と出て、手軽に食べられるようになった。お湯をかけたらあっというまに糖質が摂れる。その結果として何が起こったかというと、肥満がグンと増えたんです。

いまアジアで、飲料に砂糖税をかける国が増えています。人口比の糖尿病患者数でアジア1位なのがシンガポールで、世界の10位以内に入っています。肥満の割合が多いのがタイ、フィリピン、インド。これらの国々は医療費の膨張に重大な危機感を持っています。この対応策として、たとえばタイでは砂糖を入れた飲料に対し小売価格の14%プラス砂糖の含有量に応じた砂糖税、という高率の税金を課しています。そうなるとメーカーは砂糖をできるだけ減らさざるを得ません。そうやって国全体の砂糖の消費量を減らそうとしているのです。

脂肪を減らそうとして、脂肪に税金をかけようという国はないんです。アメリカでも、ニューヨーク州などで、ソーダ税という名前で清涼飲料水に税金をかけています。危機感を持っているのは糖質に対してなんです。医療費が膨張するからです。

── では、体の太った部分は、脂肪ではなく、もとは穀物などの糖質だということですか。

宗田 シリコンバレーの「最強の食事」の著者は、脂の入っているコーヒーで痩せるということに気がついた。糖質に関してはアメリカでも有名な本がいっぱい出ています。人はなぜ太るのか、突き詰めたら糖質だったということです。

その昔、食べ物がない飢餓の時代には、人類にとって糖はちょっとしたご褒美でした。ご褒美を食べたらすぐに消費してしまうのではなく、皮下脂肪、内臓脂肪に蓄えようとした。穀物を消化したブドウ糖は、インスリンによって皮下脂肪に蓄えるようにできているんです。そうやって糖を脂肪にして蓄えます。5年でも10年でも蓄えられるわけです。冷蔵庫のようなもの。それが太るということです。

お腹がすくというのは、必ずしも食べ物が足りなくなっているわけではありません。いつも食べているものの中に糖が多いと、足りていても常に次の糖を渇望します。そして甘いものがなくなるとイライラする。「早く摂れ」と体が命令してまた摂るんですね。摂った直後は幸せなんだけど、それがなくなるとまたイライラします。

── なんとなくわかります。軽い依存症のような・・・

宗田 子どもにキャンディーや飴ばかりあげていると、その子はいつも落ち着きがありません。甘いものが手に入れば喜ぶけれど、ないと「お母さんください」といつも言うわけですね。逆に、たとえばハムや卵を子どもにあげると、その子は満たされて、なかなかおなかが空いたと言わないんです。そこにご飯を加えると、ご飯の分だけ糖が早く使われて、お腹がすいたと言います。

糖は甘くておいしいから、脳は糖がすごく好きです。私の本の「甘いもの中毒」にも書いたけど、甘いものには中毒性があって、ある程度食べると、いつも食べたくてしょうがなくなります。餌付けのようなものです。

力士は大量の糖で体を大きくする

── 糖ではなくて脂肪そのものを摂ったらどうなるのでしょうか。

宗田 脂肪を摂ったら脂肪になると思うかも知れません。でも実は、食べ物の脂肪はそのまま体の脂肪にはなりにくいのです。ある程度は脂肪として蓄えることもできるんですけど、効率はあまり良くない。脂肪はいっぱい食べると下痢をしてしまいます。焼肉屋さんで脂肪の多いA5ランクの牛肉をたくさん食べてみてください。あるところまでいったら、もう食べたくなくなります。もっと食べたら吐いたり下痢します。つまり人間の体はある程度の脂肪を摂ると、もういらないってなるのです。

ところが、糖質、ご飯、砂糖には終わりがありません。「別腹」などと言いますね。たとえばご飯を食べて、そのあとラーメンを食べて、そのあとにケーキが出て、メロンが出て、アイスが出て、また甘いジュースが出ても、普段あまり食べない女性でも食べられます。糖は食べているうちに消化する。そして食べるとお腹がすくんです。インスリンが出てくるからです。そして、どんどん蓄えていくわけです。

── 脂の摂り過ぎで太るわけではないんですね。

宗田 うちのクリニックに、肥満で悩まれている人が来ます。まず紙に1週間に食べたものを書いてもらうのですが、ほとんど炭水化物、それも甘いものばかりです。朝からおにぎり2個とチョコレートケーキ、お昼もケーキ、夜はパフェ。牛肉とか豚肉とか鶏肉はほとんどありません。太っている人ほど「肉類は脂肪だから太る」と思いこんでいるんです。これが大きな勘違いで、脂肪は食べても限度があって、蓄えられない。

お相撲さんは肉を食べて太るわけではなく、ちゃんこ鍋と一緒にたくさん米を食べて150キロという体重を作ります。痩せていては勝負にならない。数秒で勝負するのに向いている体が必要なのです。反対に持久力という点では難があって、ジョギングで1時間走ったりするのは難しいのではと思います。

一方で、太っているマラソランナーはいません。皮下脂肪はほんのわずかでいい。脂肪がなくとも1時間や2時間は走れるからです。

脂肪ではなく、糖質を摂り過ぎると太る。でも、日本の医学界全体ではそうは思っていません。糖質、ご飯は良いものだから食べなさいと言っている。その結果、50倍に糖尿病が増えているわけです。医学、医療が進んで薬も増えているのに、患者が減らない。現実がこうなのだから、逆の発想をしなくてはいけません。

 
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