ソムリエが舌で、香りで探る。チョコ × お酒のベストペアリング

もうすぐバレンタイン。今流行りのBean to Barチョコレートの味わいタイプ別に、それに一番合うお酒を提案します。

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今年もやってくるバレンタイン。ここ数年ショコラ界でトレンドとなっているのが、カカオ豆の選別から焙煎、チョコレートづくりまでを自社で一貫して行うBean to Barチョコやスペシャリティチョコです。チョコレート専門店だけでなく、コンビニやスーパーなど身近なところでも、カカオそのものの味や香りの違いを楽しめるチョコレートを見かけるようになってきました。

今回は、そんなBean to Barチョコレートに注目し、その代表的な味わいタイプ別にそれに合うお酒をご提案。ソムリエの資格をもち、本サイトの「バイヤーズレポート」でも執筆を担当している青田俊一さんにチョコレート×お酒のベストペアリングを探っていただきました。

■基準にするチョコレートは、「明治 ザ・チョコレート」シリーズ
高級チョコマニアも一目置く本格的な香り、味わい、舌触り、コンビニでも買える手軽さを実現した国民的Bean to Barチョコレートです。
「明治 ザ・チョコレート」シリーズ
今回はこのシリーズの中から5種類のテイストをセレクトしました。

「エレガントビター」・・・果実味のあるチョコレート。カカオ70%
「ベルベットミルク」・・・ミルク感の強いチョコレート。カカオ51%
「ジャスミンティー」・・・フローラル系のチョコレート。カカオ50%
「コンフォートビター」・・・ビターで深みのあるチョコレート。カカオ70%
「フランボワーズ」・・・ベリーフレーバーのチョコレート。カカオ47%

 

果実味のあるチョコ × ダークラム

明治 ザ・チョコレート「エレガントビター」とダークラム
明治 ザ・チョコレート「エレガントビター」とダークラム
青田 カカオ成分が70%と高めの「エレガントビター」は、カカオ由来の果実味が存分に味わえるチョコレート。ビターなテイストの中に少し酸味もあるので、これがラムのほんのりとした甘さと相性が良い。おすすめは、まずお酒を口に含んだ状態で、チョコをひとかじりすること。カカオとラムの芳醇なペアリングを、口の中でゆっくり時間をかけて楽しんでほしいです。

 

ミルク感の強いチョコ × 黒ビール

明治 ザ・チョコレート「ベルベットミルク」とギネスビール
明治 ザ・チョコレート「ベルベットミルク」とギネスビール
青田 黒ビールは麦芽を焙煎して作るのでコーヒーのような香ばしさがあって、チョコレート全般に合うんですよ。なかでもギネスは泡立ちがクリーミーで口当たりもマイルドなので、優しいミルク系のチョコがぴったり。ミルク系だったら高級チョコレートに限らず、チロルチョコなんかでもすんなりハマると思いますよ。ギネスよりももっと焙煎が深めの黒ビールには、高カカオなチョコを選ぶのがおすすめです。

フローラル系のチョコ
× ゲヴュルツトラミネール種の白ワイン

明治 ザ・チョコレート「ジャスミンティー」とゲヴュルツトラミネール
明治 ザ・チョコレート「ジャスミンティー」とゲヴュルツトラミネール
青田 「ジャスミンティー」のような華やかな花香が印象的なチョコレートには、ぜひゲヴュルツトラミネール種の白ワインを合わせてみてください。ゲヴュルツトラミネールはアロマティック品種と言われていて、ライチやバラのような独特な香りがします。この高貴な香りとジャスミンの華やかな香りがよく合って、とても優雅なペアリングが楽しめますよ。ワインはチリやアメリカなど、カカオ豆の原産国と近いニューワールド系の中から選ぶのがおすすめ。野性味あるゲヴュルツトラミネールのほうがよりチョコレートに合うと思います。

 

ビターで深みのあるチョコ × バーボン

明治 ザ・チョコレート「コンフォートビター」とバーボン
明治 ザ・チョコレート「コンフォートビター」とバーボン
青田 「コンフォートビター」には少しナッツのような香りがあるので、バーボンのウッディでバニラに似た香りと相性が良いんです。ウイスキーでもスコッチになるとスモーキーフレーバーが強く出るので、せっかくのカカオの香りを邪魔してしまう心配があります。あとこのチョコレートはカカオ成分70%で、舌触りは滑らかなのですが、コーヒー豆を噛んだ時に似た力強い苦味が特徴的。それがバーボンの甘みと見事に調和して、口の中にカカオの豊かな風味が広がっていきます。

 

ベリーフレーバーのチョコ
× ピノ・ノワール種の赤ワイン

明治 ザ・チョコレート「フランボワーズ」とピノ・ノワール
明治 ザ・チョコレート「フランボワーズ」とピノ・ノワール
青田 「フランボワーズ」のようなベリー系の甘酸っぱいチョコレートには、同じく果実味のあるカリフォルニアの赤ワインがおすすめ。果実味のある品種といえばカベルネ・ソーヴィニョンなどもあるのですが、ややパワフルでタンニンが強め。その点ピノ・ノワールは口当たりが軽くタンニンが控えめなものが多いので、このチョコレートの鮮烈な風味を邪魔しません。


いかがでしたか? チョコレートとお酒の魅惑のペアリングを愉しむことは、大人だけに許された特権です。ぜひ様々なチョコレートが出揃うこの時期にお試しください。
 

この方に提案していただきました!

青田俊一さん

WEBデザイナーとしてアパレルショップ、インテリアショップでの勤務を経たのち、お酒好きが高じて2009年にイズミックに入社。日本ソムリエ協会認定ソムリエ。ソムリエとしての豊富な専門的知識と鋭い嗅覚を生かして、現在はとっておきのお酒を扱うECサイト「On the Table」のバイヤーとしてモテ商品を発掘中。イエノミスタイルでは、「バイヤーズコラム」の執筆を担当。

青田さん
ソムリエ・青田さんがバイヤーを務めるお酒のショッピングサイト「On The Table」はこちら!

※記事の情報は2019年2月1日時点のものです。
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