ポルトガルの樽リッチなワイン《コスパワインのススメ⑫》

デイリーに楽しめる安旨コスパワインを紹介する企画。今回は“濃くて旨い”で定評のあるポルトガルのワインをご紹介。お値打ちなのにしっかりと樽感のあるリッチな味わいとは?

ライター:青田俊一青田俊一
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ソムリエの資格を持つ名古屋の酒類卸イズミックの青田が、コスパで選んだ安旨ワインをご紹介。今回はお値打ちなのに樽感しっかりなポルトガルのワインをご紹介します。

樽リッチなポルトガルのコスパワイン

今回はポルトガルのお値打ちなのに樽感しっかりな味わいのワイン「アトランティコ レゼルヴァ」シリーズをご紹介します。
アトランティコ レゼルヴァ
「アトランティコ レゼルヴァ」は「カザ・レウヴァス」というワイナリーが製造しています。「カザ・レウヴァス」はポルトガル中南部に位置するアレンテージョ地方にて2003年に設立された比較的新しいワイナリーで、コストパフォーマンスの高いワインをつくることで定評があります。

で、今回ご紹介するワインの特徴はなんといっても“樽”。白と赤、それぞれ1本ずつのご紹介となりますが、どちらもお値打ちなのに樽を贅沢に使用しているとのことで、味わいがかなり気になるところ。というわけで早速、試飲タイムといきましょう。

「アトランティコ レゼルヴァ」を飲んでみた

まずは白からです。

白はアンタオン・ヴァス、ヴェルデーリョというあまり聞きなれないポルトガルの固有品種にヴィオニエという品種をブレンド。50%をフレンチオークで樽発酵、6か月の樽熟成、しかも熟成は新樽比率100%という贅沢さ。これは期待せずにはいられません。
アトランティコ レゼルヴァ 白
色合いは濃いめのイエローゴールド。熟成感のある色合いです。フローラルな印象の香りにほんのりバニラのニュアンス。ちょうどいいボリューム感の果実味にきりっとした酸味、アフターにほんのり樽香が残ります。もっと樽が強めかと思いましたが、やりすぎていない上品な仕上がり。これで1,000円ちょっととは恐れ入ります。

味わいのバランスが非常にいい白ワインなので、どんな料理にもよく合いそう。蒸し鶏や白身魚のムニエルなんかとの相性は鉄板だと思います。

ではお次は赤です。赤もアリカンテ・ブーシェ、アラゴネス、トウリガ・ナシオナルといった一般的にはあまり聞き馴染みのない品種にカベルネ・ソーヴィニヨンをブレンド。こちらはステンレス樽発酵で、6か月の熟成のみ樽を使用しているとのこと。さてお味のほうはいかがでしょう。
アトランティコ レゼルヴァ 赤
色合いは濃いめ、少し黒っぽい赤。この濃いめの色合いはメインで使っている品種、アリカンテ・ブーシェの特徴だと思われます。アリカンテ・ブーシェは果皮、果肉、果汁まで赤い“タンテュリエ”と呼ばれる特殊なブドウで、ワインの色合いを濃くするためにブレンドされることが多い品種です。見た目からすると結構重めな味わいの印象を受けますが、想像に反して口あたりの優しいフルーティーな味わいです。

スパイシーな香りにイチゴのような酸味と凝縮した果実味、アフターにほんのり残る樽感のバランスがとてもよく、きれいにまとまっている印象。サクラアワードで2年連続ダブル金賞を受賞というのも納得の味わいです。

こちらも白同様、どんな料理でも合わせやすそうですが、個人的にはトマトソース系の料理に合わせて飲みたい味わい。すき焼きや肉じゃがのような醤油を使った和食との相性も良さそうです。

どちらもリッチな樽感と上品な味わいが印象的でした。正直、この価格帯でここまでの味わいのワインはなかなか出会えないのではないかと思います。大当たりのコスパワインです。この樽リッチな味わいが毎日でも楽しめる価格というのは嬉しい限りです。カジュアルに家飲みでお楽しみいただければと思います。
 

アトランティコ レゼルヴァ 白【商品概要】

  • 産地:ポルトガル
  • 原料品種:アンタオン・ヴァス50%、ヴェルデーリョ40%、ヴィオニエ10%
  • 容量 / 容器:750ml / 瓶
  • 参考小売価格:1,300円(税抜)
  • 輸入元:モトックス

アトランティコ レゼルヴァ 赤【商品概要】

  • 産地:ポルトガル
  • 原料品種:アリカンテ・ブーシェ50%、アラゴネス20%、カベルネ・ソーヴィニヨン20%、トウリガ・ナシオナル10%
  • 容量 / 容器:750ml / 瓶
  • 参考小売価格:1,300円(税抜)
  • 輸入元:モトックス

※記事の情報は2021年8月16日時点のものです。
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