燗酒が恋しい季節。カンタンお燗術のご紹介です。

日本酒と発酵フレンチのお店「SAKE Scene〼福」を経営する日本酒ラヴァー、簗塲友何里(やなば ゆかり)さん。家で飲む日本酒の魅力と楽しみ方を、ゆるりと綴っていただきます。今回は「秋深しお燗酒の季節」というわけで、家でおいしくお燗をする方法を伝授していただきました。

ライター:簗場友何里簗場友何里
メインビジュアル:燗酒が恋しい季節。カンタンお燗術のご紹介です。

お燗の季節到来!

すっかり寒くなり、お燗酒が恋しくなる季節がやってきました。秋も深まるこの季節、温かい日本酒のおいしさにのんびり浸るのはいかがでしょう。でも家でどうやって日本酒を温めて良いのやら。レンジでチン? お湯を沸かして湯煎する? お燗機で温める? 今回は、ゆっくりのんびりお燗と向き合う最高の時間をすごすための、失敗しない方法をお伝えしていきます。

どんな日本酒がお燗向き?

お燗に向く日本酒は、味わいの濃い、しっかりとしたお酒です。以下のキーワードを参考にしてみてください。

◯茶瓶・緑瓶に注目
まずざっくりと言って、お醤油が入っているような茶色い瓶に入っている日本酒はお燗に向いている確率が高いです。なぜなら、茶色の瓶や緑色の瓶は、リターナブル瓶といって、空き瓶を回収してまた使用する瓶で、酒蔵にとっては最もコストが低い容器です。瓶にお金をかけるかわりに、味で勝負。しっかりとした酒造りをしている可能性が高いのです。そういう蔵のお酒はお燗の温度に耐えられ、味わいが増すしっかりしたお酒が多いと思います。また、酒屋さんで購入する時に、冷蔵庫ではなく室温で保管されているものも温めても味わいは崩れにくいと思います。

◯精米歩合が低いお酒
一部例外もありますが、一般的には、熟成古酒や精米歩合が70%など、お米をあまり削っていないものはお燗に向いています。また、造りの種類では「山廃」や「生酛造り」の日本酒はコクがあり、温めても美味しいです。

◯火入れ
流通しているほとんどの日本酒は、火入れと言って、発酵を止めて殺菌するために加熱処理を2回行って出荷されています。しっかり火入れがされている日本酒は温度変化に耐えられる質があると言えます。ラベルに「生酒」と書いてあり冷蔵庫に保管されてるものは、火入れをせずに出荷されています。お燗に向くのは「生酒」と書かれていないお酒です。また、火入れしたお酒はラベルに「火入れ」と表記してある場合もあります。

◯フルボディ?の日本酒
私の場合は、まずは冷や(室温)で口に含んでみて、ボリューム感と奥行きが感じられ、複雑な味わいががあれば、よし、温めてみよう! と決断します。ワインで言えばフルボディータイプの日本酒です。こういうお酒はお燗に向いていることが多いです。試してみると、その日本酒の新たな一面が見えてくるかと思います。あとはなんといっても、お燗向きの日本酒が得意な蔵名を覚えるのが、安心して日本酒を温められるコツでしょうか。

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