SIAL2018 欧州最大の食品見本市で日本酒をアピール

日本酒と発酵フレンチのお店「SAKE Scene〼福」を経営する日本酒ラヴァー、簗塲友何里(やなば ゆかり)さん。今回は欧州最大の食品見本市で日本酒をPRしてきました。パリでのSAKEの注目度はいかに?

ライター:簗場友何里簗場友何里
メインビジュアル:SIAL2018 欧州最大の食品見本市で日本酒をアピール
私は、日本酒と発酵フレンチのお店「SAKE Scene〼福」を経営する傍ら、日本酒を海外に輸出する仕事もしています。この仕事の今年最大の山場が、欧州最大の国際食品見本市「SIAL2018」で日本酒をPRすること。私が応援している蔵元の日本酒を海外でPRし、販路を築くことが目的です。実際、海外での日本酒へ反応はいかがなものか、現場で見て聞いてきた最新情報をお伝えします。
 

世界規模の展示会・SIAL

SIAL2018ブース
フランス、パリで10月21日から5日間に渡り開催されたSIAL2018。欧州のみならず、世界中から注目される食品見本市です。会場には日本貿易振興機構(JETRO)のジャパンパビリオンが設置され、その中に私の会社、SAKESceneのブースを出展しました。日本酒のヨーロッパでのPR活動はこれまで何度か行ってきましたが、このような大規模な展示会に出展するのは初めてでした。今年は、200ヵ国から31万人が来場、出展社数119ヵ国から1700社。欧州一と言われるフードとドリンク関係の展示会です。フランスで開催されながらも、海外から多くバイヤーが訪れるので、お客様は世界中の企業です。フランスの日本人シェフなどのレストランをはじめ、ヨーロッパの輸入者や販売者がブースへ来てくれました。

もちろん、これまで日本酒を飲んだことのない方もいらっしゃいます。プラカップにサンプルの日本酒を少量注ぎ、パンフレットとともにブース前で配りました。時には4人で対応しても間に合わない程、皆さん日本酒に興味を示し、じっくり話を聞いてくれる人もいました。
 

日本酒が世界で有名になってきています

私たちのブースを訪れた来場者の皆さん、日本酒をどの程度知っていたかというと、うれしいことに、SAKEは知っている人がほとんどでした。全体の10%が「それは何ですか?」という質問からスタートするという状況でした。そして、SAKEは聞いたことがあるけれど、何でできているか分からないが10%くらい。知っているけれど飲んだことがないが、40%程度。日本に行ったことがあり、日本で飲んで美味しかったが10%くらい。後は日本人と、日本酒を良く知っている方々。話を聞きながらじっくりと試飲してくださいました。
 

パリに連れて行った日本酒たち

SIAL2018出品した酒
今回パリに持ち込み、PRしたのは、全国から5蔵です。

○京都 伏見の山本本家の神聖 氷温囲い山田錦純米大吟醸
○長野 上田市の若林醸造 つきよしの特別純米原酒
○愛媛 西条市の 成龍酒造  伊予賀儀屋 無濾過純米赤ラベル
○三重 伊賀市の 森喜酒造場 るみ子の酒 雄町山廃特別純米
○神奈川 愛甲郡の大矢孝酒造 昇龍蓬莱きもと純米 山田錦77ヴィンテージ2015 

フレンチのフルコースのアミューズからメイン、チーズまで合わせられそうな様々なタイプを用意しました。
 

ワイン大国で選ばれるSAKEになるには?

販路を開くことが目的ですから、バイヤーのみなさんの評価が一番重要です。結局は、バイヤーの方々は、細かいスペックではなく、どんな料理に合わせるタイプなのか?を的確に一言で伝えるのが大切でした。酒の種類でいえば、山廃や生酛など味わいの特徴がはっきりしているものも人気でした。もちろん、それぞれのバイヤーが求める味わいや販売先のメインターゲットにより選ぶ日本酒は違います。それらをきちんとヒヤリングすることが、今後どんな日本酒をアピールしていくかを考える上でとても大切だと思いました。

今まで私は、日本の素晴らしい酒器で日本酒を飲んでもらうことにこだわりをもっていましたが、実際には、ワイングラスで試飲してまず判断される現実を実感しました。ソムリエは、それぞれ味の判定をするためのマイグラスを持っています。ヨーロッパなどワイン大国では、まずワイングラスで判定されることを前提に考えなければならないと感じました。レストランでもなかなか別の形状の酒器をわざわざ揃えるのは、一般的には難しい状況です。お店のお客様も結局はワイングラスで味わうのです。
 
SIAL2018ブース

さて、今後は

今回は、とても学びの多い、そして成果も上がった展示会参加でした。輸入者の力もあり、どうにか成約に繋げることができました。今後どの国を狙って行くのか、その国に対してどのような日本酒が合うのかなど、またまた新たな目標が明確になって行きました。日本酒を世界へ!そのコンセプトの元、その時の需要に合わせて、応援している蔵のお酒が大切に飲んでいただけて、継続的なファンができるよう、今後もしっかりPRしていきます。

※記事の情報は2018年11月22日時点のものです。

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