昔ながらの「卵酒」は本当に風邪に効くのか?
風邪気味の時に飲むホットドリンクとして昔から親しまれてきた「卵酒」。でも、本当に効くの? そんなモヤモヤを、森さんが管理栄養学のアプローチで解き明かしてくれました。
風邪気味のときには「卵酒」?
「ちょっと肌寒いなぁ」など体のサインをキャッチしたら、早めの対処法として昔から飲まれている「卵酒」をおすすめします。言うまでもありませんが、風邪を引きそうなとき、私たちの体は免疫力が下がっている可能性が高いです。
そんなときに取り入れていただきたいのが「卵酒」。理由は、日本酒と卵の有効な栄養成分にあります。
「日本酒」の体温上昇効果で血流を促進
その血液の中に免疫細胞である白血球が含まれています。免疫細胞(白血球)は、体の隅々を血流にのってパトロールし、体の異物処理をして体を外的から守っています。つまり、免疫機能に作用するのです。
「卵」の良質なタンパク質が皮膚や粘膜を丈夫に保つ
また、風邪はウイルスが皮膚や粘膜から侵入することから始まります。そのため、タンパク質をしっかりとって皮膚や粘膜を丈夫に保つことは、風邪予防につながるのです。
補足ですが、日本酒にもタンパク質、ビタミンB6、亜鉛が含まれています。このようなことから、日本酒と卵は風邪予防に効果が高い組み合わせなのです。
ただし、完全に風邪を引いてからの卵酒はNG!
季節の変わり目は気温差が大きくなります。「ちょっと肌寒いなぁ」と感じたときは、「卵酒」で風邪予防をいたしましょう。
※記事の情報は2019年9月18日時点のものです。
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森 由香子(もり ゆかこ)