日本酒選びのヒントは裏ラベルにアリ。

酒屋さんで日本酒を買うとき、どうやって選んでますか?表ラベルのデザインで「ジャケ買い」というのも楽しいですが、「裏ラベル」を読み解いて買うのも面白いですよ!

メインビジュアル:日本酒選びのヒントは裏ラベルにアリ。

裏ラベルを読もう。

瓶の裏側に貼られた裏ラベルはお酒の履歴書。どんな原料で、どんな風に造られたか、また味わいの傾向はどんな感じ? とお酒選びに使える情報が詰まっています。と言ってもすべてのお酒の裏ラベルに共通の情報が載っているわけではありません。その情報量は蔵によって様々で、中には「先入観を持ってほしくない」という理由から、簡単な説明が一行だけ、といったケースもあります。では、さっそく一般的に裏ラベルに記載されることの多い項目を眺めていくことにしましょう。

○原材料名
原材料が「米・麹」となっていれば、アルコールを添加していない純米酒、コクのあるタイプです。また、ここに「飲料用アルコール」も書かれていれば、アルコールで味わいを調整した本醸造タイプ、すっきりしたお酒が多いです。また、「山田錦」「雄町」といった酒米の品種が記載されている場合もあります。
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○精米歩合
原料のお米の表面をどれぐらい削っているかが、精米歩合です。この数値が低いほど、たくさん削っている贅沢な造りをしているという事になります。一般的には、50%以下など、精米歩合が低いほど雑味の少ないきれいな味わいになるとされています。逆に精米歩合が70%など高い場合は旨みがたっぷりある飲みごたえのあるお酒である可能性が大きいです。
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○アルコール分
お酒に含まれるアルコール分を度数で表記したもの。日本酒は醸造が終わった段階ではだいたい20度ほどのアルコール度数になります。そこに水を加えてアルコール度を調整しておおむね14~16度にするのが一般的。水を加えず瓶に詰めたものはいわゆる原酒と言われ、20度程度のアルコール度数、ガツンと飲みごたえのあるお酒です。最近では、逆に13度などアルコール度数を低くして飲みやすくしたタイプも人気です。

○製造年月日
そのお酒を瓶に詰めた年月日が記載されています。絞った日付ではありません。日本酒には賞味期限はありませんが、保存状態によってはあまり時間がたっていると味わいが落ちている可能性も。

さらにはこんな情報も

日本酒選びに使える情報
これまでみてきた基本情報以外にも、日本酒選びに使えるこんな情報が記載されている場合があります。

○日本酒度
日本酒度が記載されていれば、甘口、辛口の目安を知ることができます。日本酒度が高ければ辛口傾向、低ければ甘口傾向とされています。
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○酸度
酸度まで書いてあるラベルはかなり親切設計です。日本酒には乳酸や、リンゴ酸などの酸が含まれていて、味わいの重要な要素になっています。酸度が高ければ濃厚な味わい、低ければスッキリ、もしくは甘口に感じるとされています。平均の値は、1~2程度です。酸度は前述の日本酒度と関係が深く、日本酒度が低く甘口に見えても酸度が高ければむしろ甘くないお酒に感じる場合もあります。

○アミノ酸度
アミノ酸度まで書いてあったらかなり詳しい裏ラベルです。旨みの元でもあるアミノ酸が多いと濃厚でコクのある味わい、少ない場合には、スッキリと飲みやすい味わい、とされています。平均値は1.3~1.4程度。

○杜氏名
蔵によっては、醸造の責任者である杜氏さんの名前が記載されていることもあります。そんな裏ラベルを見ると「みなぎる自信」を感じますね。

ぜひ、裏も読んでみてください

裏ラベルの読み解き、いかがでしたか? すべての日本酒に同じ項目が記載されていれば便利なのですが、実際には蔵ごとに記載される情報はいろいろです。それでも、その情報を頼りにおおよその味の傾向が予測できます。裏ラベルから推理した味わいと、実際に飲んでみた味わいを「答え合わせ」して楽しんでみるのも一興ですね。また、自分の好きなお酒の裏ラベルの情報を控えておけば、酒屋さんで似た傾向のお酒を探すのにも参考になりそうです。日本酒を手にしたら、ぜひ「裏ラベル」も読んでみてくださいね。


※記事の情報は2017年7月28日時点のものです。
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