甘酒が大ブーム。あなたはどれを選びますか?

『さけ通信』は「元気に飲む! 愉快に遊ぶ酒マガジン」です。お酒が大好きなあなたに、酒のレパートリーを広げる遊び方、ホームパーティを盛りあげるひと工夫、出かけたくなる酒スポット、体にやさしいお酒との付き合い方などをお伝えしていきます。発行するのは酒文化研究所(1991年創業)。ハッピーなお酒のあり方を発信し続ける、独立の民間の酒専門の研究所です。

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目次

さけ通信
「飲む点滴」と言われて人気沸騰中の甘酒(アルコールは入っていません)。今、お店では酒売場や食品売場さらに冷蔵ケースなど、あちこちにたくさん並んでいて選ぶのに迷うほどです。あなたはどれを選びますか?

甘酒の元気のもとは「麹」

日本酒、本格焼酎、味噌、醤油、酢など日本の発酵食品に共通するのは「麹菌(こうじきん)」です。カビの仲間で、漫画『もやしもん』に出てきたアスペルギルス・オリゼーですね。この菌には米や麦のデンプンを糖分に変える働きがあります。蒸した米を冷まして麹菌を混ぜ合わせてしばらく保温しておくと、麹菌が繁殖して米粒の表面を白く覆い、食べると自然な甘みが溢れます。これが甘酒の原料です。

甘酒の元気のもとは「麹」

甘酒が「飲む点滴」と言われるのは、麹菌のはたらきで米のデンプンが吸収されやすいかたちの糖になるほか、さまざまなビタミンやアミノ酸を豊富に含むからです。飲むとすぐに吸収されて元気が出てきます。ためしに朝起きたら甘酒をひと口飲んでみてください。脳に栄養が供給されて目覚めて動き出すのがわかると思います(個人差があると思いますが、私はそう感じました)。

甘酒が「飲む点滴」と言われる理由01
甘酒が「飲む点滴」と言われる理由02

ところで甘酒にはもうひとつ別のタイプがあります。酒粕を湯に溶いて砂糖などで甘みをつけるタイプです。酒粕は食物繊維の塊なので腸内環境を改善するといわれ、ダイエットや美肌の効果も期待できる健康素材です。「飲む点滴」とは別の側面から体調を整えるのに役立つはずです。

米と米麹だけでつくる甘酒

今、スーパーマーケットに甘酒を買いに行くと、どれを買っていいのかわからなくなるほどたくさんの商品が並んでいます。よく見るとさまざまな原料が使われていて、麹タイプと酒粕タイプに簡単に分けられません。そこでいくつか購入してみて比較してみました。
まずは日本酒の酒蔵がつくる、米と米麹だけでつくられた甘酒です。色は乳白色ですが、今代司酒造(新潟県)のものは黄色みが強く、奥出雲酒造(島根県)のは灰色がかり、福光屋の『糀甘酒』はきれいな乳白色、比べてみると少しずつ違います。どれも麹特有の香りがあり、口に含んだ印象は、米粒の有無、舌触り、粘り気などが違います。米麹のやわらかい甘みで、強弱はありますが、3つともくどさはありません。
米麹と米だけでつくる甘酒は、酒粕など他の原料を使うものよりも価格は高めですが、素材を活かしたナチュラルな味わいは魅力です。

米と米麹だけでつくる甘酒01
米と米麹だけでつくる甘酒02

次の3点のうち酒蔵がつくる『仙醸』(長野県)の甘酒は米麹だけでつくったものです。粒が残っていますが、液体部分はサラサラでした。真ん中は味噌のマルコメ(長野県)の甘酒で米と米麹でつくり食塩で味を調えています。豆乳などの飲料で知られるマルサン(愛知県)のものは安定剤やPh調整剤が使われています。

甘酒ラインナップ01
甘酒ラインナップ02

砂糖を使った甘酒

次の3つは砂糖で甘みを調整しています。灘の酒『白鶴』(兵庫県)の甘酒は、米麹と酒粕の両方を使い、砂糖などで味を調整しています。コーヒーフレッシュで有名なメロディアンの甘酒は酒粕タイプ。キッコーマン飲料(東京)の『キッコーマン甘酒』は原料に米発酵調味料という記載。粉末おからや米油などで調整しています。色は黄色みのない乳白色でカルピスのような外観です。

砂糖を使った甘酒01
砂糖を使った甘酒02

頭を使ったら甘酒で栄養補給

寒い時に飲むイメージの強い甘酒ですが、最近は夏にもよく飲まれます。もともと暑さで疲れがたまりやすい時期に、疲労回復のために飲まれたとも言われます。これからの季節は冷蔵庫で冷やして、あるいは凍らせてシャーベットにしてお楽しみください。
また、麹の甘酒は飲んですぐに吸収されやすい糖が豊富です。仕事や勉強で疲れたとき、脳への栄養補給にぴったりです。ちなみに「酒」と名前にありますが、アルコールは含んでいません。念のため。
なお、甘酒のカロリーは100mlあたり70~80kcal(前出の各商品一覧をご覧ください)です。カロリーを抑えたい方には甘さを控えた低カロリータイプ『シルキー糀甘酒』もあります。

低カロリータイプ『シルキー糀甘酒』

※記事の情報は2018年3月29日時点のものです。

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