家飲みしながら観る映画ならコレ! 私のベスト作品

アンケート企画・皆さんの「家飲み映画」は何ですか?

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皆さんが自宅でお酒を飲みながらゆっくり観たい映画、または飲みながらいつも観ている映画を、アンケートで集めてみました。秋の夜長の映画鑑賞のご参考に!

「ダークナイト」 リースリングを飲みながらダークな世界に浸る

監督:クリストファー・ノーラン
出演:クリスチャン・ペール、ヒース・レジャー
2008年米

私の好きな映画は「バットマン」です。全体的に暗い感じもしますが、実は奥深くいつも夢中になってしまいます。特にシリーズで好きなのが「ダークナイト」。悪役のジョーカーを演じたヒース・レジャーが素晴らしい演技をしています。映画には顔を白くメイクして登場するので最初の観賞では年配でベテランの役者だろうと勝手な想像をしていましたが、20代の役者さんで驚愕しました。悪役が本当にいい味を出していてとても印象深いです。観ながら飲むワインは「リースリング」でいきたいです。果実の香りとしっかりした酸味があり、旨みも凝縮された自然なワインです。 
Natsuko(主婦)

「2001年宇宙の旅」 映像とワインに酔っていつしか夢の中

監督:スタンリー・キューブリック
1968年米

休日の夜長をゆったりと過ごしたいとき(といっても年に1回あるかないか)にちょうど良い映画。内容は皆さん誰でも知っているSF映画の不朽の名作で、特撮映像の素晴らしさは最新のCG使いまくりのSFを凌駕していると思う。部屋を暗くして現代のハイビジョンTVで観るとき、この映画を初めてTVで観たとき(高校生?)のことを振り返り、これはなんと贅沢なんだろうとテクノロジーの進歩に感謝しつつワインを傾ければ、原始時代のシーンから現代(1960年代に想像の2001年)へ切り替わる際のバックに流れる「美しく青きドナウ」が心地よい。精緻な宇宙船内やボーマン船長とHAL9000コンピュータとのやり取りなど何度も見てよく覚えているし、もはや新たな発見をすることもないのだが、特撮映像とクラシック音楽の融合した素晴らしい時間を過ごすことがワインの酔いと相まって、いつの間にかうたた寝状態に…。ラストの哲学的なシーンは、(原作の方がしっくりくるのだが)映画ではしっかりと見たことは少なくて、大抵は夢の中。というわけで充実した無駄な時間を過ごすのにおススメです。 
モノリス(エンジニア)

「シャークネード」 夏の家飲みに最適な一本

監督:アンソニー・C・フェランテ
出演:イアン・ジーリング、タラ・リード、ジョン・ハード
2013年米(テレビ映画)

ちょっと季節外れになってしまいましたが、夏の家飲みには最適な1本。なぜか発生してしまった巨大トルネード、恐ろしいことに、その中にはメキシコ湾から吸い上げられた大量の人食い鮫が詰まっている! シャークとトルネードの合体で「ジャークネード」です。こいつに襲われると巨大トルネードで都市は破壊され、人間は大量の人食い鮫にバクバク食われてしまうのだ。この奇想天外な設定がまず秀逸。ひょんなことからこのトルネードと戦うことになる主人公フィンとその家族の絆を、アメリカンなジョークと共に描くB級パニックコメディです。 シリーズ5まであるので、まず第一作を見たら、次第にエスカレートしていく世界観を息長く楽しめる、ある意味お得な家飲みエンターテインメント作品と言えるでしょう。ビールもいいですが、たっぷりの氷にジンかウオッカを注ぎ、レモンを搾って飲みながら、頭スッカラカンで楽しみたい映画です。6作目となる最新作で完結編「シャークネード ラスト・チェーンソー 4DX」は、て11月2日から、世界に先駆け4DX上映だそうで、こちらは、映画館飲みで楽しみたいと思います。合い言葉は「秋サメ前線到来!」期待値MAXです! 
路地(映像ディレクター)

「幕末太陽傳」 ぬる燗でまったり、古典落語の世界へ

監督:川島雄三
出演:フランキー堺、左幸子、南田洋子、石原裕次郎
1957年日本

落語を聴きながら、もしくは聴いた後にお酒を飲むのはとても楽しいのですがそれに一番近い感じになれる映画です。古典落語のストーリーが随所に散りばめられてるうえに、主人公の居残り佐平治をはじめ、女郎のお染、大工の長兵衛、娘のおひさ、出来損ないの若旦那、田舎者の杢兵衛大尽などなど、のんきな古典落語のキャラクターたちが続々登場して、まさに落語の世界そのまま。ぬる燗ちびちびやりながら廓話の世界に浸る…みたいな風流っぽい感じもいいんじゃないでしょうか。普通の時代劇として観てもテンポがよくて楽しいと思います! 
看板のピン子(会社員)

「シェルタリングスカイ」 酒に合う音楽が使われている

監督:ベルナルド・ベルトリッチ
出演:デブラ・ウィンガー、ジョン・マルコヴィッチ
1990年米

トイレが近い(笑)ので、普段は飲んでからはあまり観ないが、あえて選ぶなら酒に合う音楽が使われていること。同様の理由で「殺しのドレス」(監督:ブライアン・デ・パルマ)も。 
M(映画プロデューサー)

「世界の果てまでヒャッハー」 酒が入ると笑い倍増

監督:ニコラブナム
出演:フィリップラショー

おバカ映画。なんでこうなるのという展開やチョーテキトウな登場人物の行動に、脳を使わず笑えます。この手の映画は酒が入ると笑い倍増。腹筋やインナーマッスルも鍛えられます(笑)。 
seijioza(会社員)

「アバウト・タイム〜愛おしい時間について」 酒で涙も倍増

監督:リチャード・カーティス
出演:ドーナル・グリーソン、レイチェル・マクアダムス
2013年英米

タイムトラベルのSFでありながら人生の教訓を得られる奥行きある映画。「もしあの時ああしていれば」と思うのは日常茶飯事ですが、この映画では戻れてしまった時の良し悪しが描かれており、大切な事を気付かせてくれます。ジーンとくるシーンでは、お酒が入ると涙量倍増。ドライアイの方にオススメです(笑)。 
seijioza(会社員)

「エリン・ブロコビッチ」 主人の生きざまに感動

監督:スティーブン・ソダーバーグ
出演:ジュリア・ロバーツ
2000年米

自分を信じて前向きに正義をつらぬいて最後は頂点にたつ主人公に感動です。 
チャンモリ(クリニック勤務、管理栄養士)
 

「マンマ・ミーア」 テンション上がるアバの名曲たち

監督:フィリダ・ロイド
出演:メリル・ストリープ、ピアース・ブロスナン、アマンダ・セイフライド
2008年英米

アバの曲が軽快でテンションが上がります。ダンシングクィーンのなかで17歳♪♪と歌っている部分がありますが、その時、私も17歳でした!思い出深いですね。マンマ・ミーアの舞台のギリシャ、風景がきれいです。そしてアバのメロディも気持ちを明るく前向きにしてくれます。 
チャンモリ(クリニック勤務、管理栄養士)

「モーリス」 非現実的な禁断の世界へ

監督:ジェームズ・アイヴォリー
出演:ジェームズ・ウィルビー、ヒュー・グラント
1987年英

ヒュー・グラントが素敵ですね。この映画をみて好きになりました。禁断の世界は、私には非現実なので、視野を広める勉強になりました。 
チャンモリ(クリニック勤務、管理栄養士)

「ジュリー&ジュリア」 ワインを飲まずにいられない

監督:ノーラ・エフロン
出演:メリル・ストリープ、エイミー・アダムス、スタンリー・トゥッチ
2009年米

1960年代にアメリカの家庭向けにフランス料理のレシピ本を出版した伝説の料理研究家ジュリア・チャイルドと、その50年後にジュリアが書いた524のレシピに365日で挑戦しブログに綴ったジュリー・パウエルの物語。この映画の魅力は何と言っても異なる時代を生きる2人の女性の「食べること」「料理すること」への愛が生き生きと描かれていること。チーズソースのようにとろけるポーチドエッグ、オーブンでこんがり焼いたローストチキン、特別なゲストを招くときのブフ・ブルギニョン・・・出てくるどの料理もため息がでるほど美味しそうで、観ているこちらもワインを飲まずにはいられなくなるのです。 なかでも一番好きなシーンは、仕事から帰ってきたジュリーがチョコレートクリーム・パイを作りながら料理の魅力について語る場面。 「何もうまくいかない日ってあるでしょ? 虚しい日が。そんな日でも家に帰ってチョコと砂糖とミルクと卵黄を混ぜると確実にクリームになってホッとするの」。もうこの映画は繰り返し観ていますが、観た後は必ず「私も何か料理しよう!」という意欲がモリモリ沸いてきます。 
マリラ(会社員)

「ミッドナイト・イン・パリ」 ウイスキーをロックでゆっくりと

監督:ウディ・アレン
出演:キャシー・ベイツ
2011年米

婚約者との旅行でパリを訪れた小説家志望の男が、ある夜、酒に酔ったのをきっかけに過去の芸術家が集まる世界(20世紀初頭)と現世を行き来するようになる、という話。ヘミングウェイ、フィッツジェラルド、ダリ、ルイス・ブニュエル、ジョセフィン・ベーカーなどなど錚々たるアーティストと原寸大な会話を交わす、というシチュエーションは、覚めないでほしい夢そのもの。あるいは、おいしいお酒でも飲みながら友だちと際限なく繰り広げる妄想話(害もないけど意味もない話)。ウイスキーをロックでゆっくり飲みながら観たいな…というのはあまりにウディ・アレン的で、できすぎな感じがするけど、それは本当なんだからしょうがない。ウディ・アレンの映画を同時代で観られることが、映画みたいなのだし。 
おてつ(会社員)

「お熱いのがお好き」 ハイボールが似合う映画

監督:ビリー・ワイルダー
出演:ジャック・レモン、ミッキー・カーティス、マリリン・モンロー
1959年米

女装した男二人(ジャック・レモンとミッキー・カーティス)が、マフィアの追っ手から逃れつつ、一人の美女(マリリン・モンロー)を自分のものにしようとあの手この手を打つコメディ映画。楽団員である三人が、西海岸へと移動する列車の中で禁止されているお酒(たしかウイスキー)をこっそりと飲むシーンが、いい(あとで全楽団員を巻き込む大騒動になるわけだが)。こう言うと平凡だけど、隠れて飲むという行為は、お酒の味をちょっと変えるのかもしれない。酌み交わす者同士の結託感もいい。自分もそこに混ぜてもらう気分で、ウイスキーのグラスを傾ける(ハイボールがいい)。この映画を繰り返し観る理由は、ビリー・ワイルダーの書く気の利いた会話、素晴らしい音楽、そして、ジャック・レモンのキレッキレのパフォーマンス。それからラストのセリフ。 
おてつ(会社員)

「ニッポン無責任時代」 ひたすらハッピー

監督:古澤憲吾
出演:植木等、ハナ肇、重山規子
1962年日本

30作続いた「クレージー映画」の第1作。飲んでるときにBGM的に見るとしたら、何度も見たことのある、ひたすらハッピーな映画であってほしい。 
K(大学教授)

「THE有頂天ホテル」 飲んでるときは日本語がいい

監督:三谷幸喜
出演:役所広司、松たか子
2006年日本

アルコールを飲みながら見るなら、字幕を追わなくていい日本の映画に限ります。そして、やっぱり笑える作品がいいです。 
タケモトハナ(主婦)

「インターステラー」 美しく壮大な映像美に酔う

監督:クリストファー・ノーラン
出演:マシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイ、ジェシカ・チャステイン、マイケル・ケイン
2014年米

約3時間という長編作品です。これだけ長いと途中で中だるみするシーンが出てきてしまいそうですが、ラストシーンまで一瞬たりとも目が離せない展開ばかりでした。ジャンルはSFで「スター・ウォーズ」シリーズや「宇宙戦争」が有名ですが、宇宙人との戦いは一切出てきませんので、それらの映画好きにとってはつまらないと思います。あらすじは地球の寿命が尽きて、居住可能な惑星を探しに行くという単純なストーリーではあるものの、現段階の科学(物理学者の監修の元)で考えられるブラックホールやワームホールが事細かく描写されており映像が美しく壮大なスケールで描かれているのが魅力です。また、この映画は「家族の絆」もテーマとして考えられており、宇宙空間では時間が相対性なので、飛び立った親の年齢よりも子供の方が年老いていくという物理学の面白さにも惹かれます。
ひで(会社員)

「サバイバルファミリー」 涙と笑い、そして考えさせられる

監督:矢口史靖
出演:小日向文世、深津絵里、泉澤祐希、葵わかな
2017年日本

もし、突然電気が使えなくなったらと考えたことはありますか?この映画は、東京に住むごく普通の家族を焦点に「電気」が使えなくなることで家族一丸となってサバイバル生活する涙あり、笑いありの映画です。映画を見ていくと、日本は自然災害が多いということもあり、考えさせられるシーンばかりで父親役の小日向文世さんが役柄を上手に演じられていて笑えるシーンも多々あるので、家でお酒を飲みながらには最高の作品です。 
ひで(会社員)

「プリズナーズ」 社会派サスペンスをジントニックとともに

監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演:ヒュー・ジャックマン、ジェイク・ギレンホール、ポール・ダノ、ヴィオラ・デイヴィス、マリア・ベロ
2013年米

アメリカでは、行方不明になる児童が約80万人(1分間に約1.5人)。拉致された児童の76%が約3時間以内に帰らぬ人になってしまうというこの恐ろしい現実に巻き込まれたある家族を舞台にした社会派サスペンス映画です。自分の娘が誘拐され、容疑者を監禁・拷問するまでの過程があるんですが、もし自分の子供が誘拐されたらと思うと他人事ではないなというのが率直な感想です。ジントニックでも飲みながらゆっくり観たい映画。 
ひで(会社員)

「社長シリーズ」(全33作品) 酒と笑いの日々

監督:主に松林宗恵
出演:森繁久彌(もちろん社長役)、小林桂樹、三木のリ平
1956〜1970年日本

戦後日本がどのようにして高度成長を実現していったかを学ぶためにも鑑賞必須の作品です。社長の森繁久彌をはじめ、秘書の小林桂樹、営業部長の三木のり平、総務部長の加東大介という日本の俳優の演技の基礎をつくった錚々たる豪華キャスト。この映画を見れば、タモリやビートたけし、明石家さんまなどの芸の素になるものがすでにここにあったことがわかります。つまり、この映画を見ずして日本のお笑いを語るなかれということです。 ストーリーはいたって簡単、英雄色を好むというとおり、仕事にも女性にも等しく励む社長とそれに巻き込まれて大わらわする部下たちの物語。経営順調な会社があることから危機に陥る、がしかし幸運と良き縁がかさなって必ず最後はハッピーエンド。社長夫婦も円満に収まります…が社長の浮気のタネは尽きまじ。 そしてこの映画はホボ飲み屋と宴会芸でクライマックスに到達します。ここが見どころで、酒を飲みながら見ているとあたかもその宴席に同席しているかのような臨場感がある。 もう一つ見てもらいたいのが、俳優の衣装やセットがモダンで垢抜けていること!細身のネクタイと背広の襟、家のデザインや家具、会社の社長室なんとカッコいいこと、今のポストモダンの退屈なデザインなどクソくらえです。 酒と笑いの日々、「しょせん仕事なんてこんなもの」と悟ることもできる映画です。ホントーにおすすめ、それでは、芸者でも挙げて宴会でぱぁ~っと参りましょう! 
イパネマの息子(会社役員)

「プラダを着た悪魔」 友人と飲みながら気楽に見られる

監督:デヴィッド・フランケル
出演:メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ
2006年米

一人で見るのもいいのですが、友人と共感したり否定したり“飲みながら気楽に”見るのにちょうどいいです。目が離せない手に汗握る…映画でもないので、おしゃべりに夢中で一部見逃してもシマッタ感がありません。エイミー(役名)が体調を崩しながらパソコンの前で呪文のように繰り返し呟く「I love my job...」のシーンは何度見ても好きです。 
クリスチーネ剛田(web屋)

「インサイドヘッド」 家族団欒のときに

監督:ピート・ドクター
2015年米

子供と一緒に家族の団らん時間です。子供と同じ映画を見ることでちょっとした時の会話に役立ちます。例えば「喜びが踊ってるね」とか「今悲しみがフル回転中?」とか「ムカムカボタン押しちゃだめ」とか家族の絆の深まる内容で、なんでも打ち解けられる家族になりたいなぁと思い直すこともできる映画です。ビールにポテチとカジュアルスタイルですが贅沢な時間です。 
ティージェイ(デザイナー)

「火の鳥2772 愛のコスモゾーン」 チビチビ飲みながら

原案、構成、総監督:手塚治虫
1980年日本

公開当初はまったくヒットしていないが、題材、ストーリーがようやく時代に合ってきた。酒をチビチビ飲みながら大人の目で鑑賞するのも良いのかも。音楽は千住真理子が演奏するヴァイオリン協奏曲。愛と命を知る名画です。 
マスターヨーダ(カメラマン)

「遠い空の向こうに」 飲むとあまりに泣けすぎて困る

監督:ジョー・ジョンストン
出演:ジェイク・ギレンホール、クリス・クーパー、ローラ・ダーン
1999年米

廃れゆく炭坑の町で育った少年が、宇宙にロケットを飛ばす夢に向かって奮闘するという、実話に基づいた話。ひとり家で酒を飲みながら映画を見ると簡単に涙もろくなってしまうものですが、特にこれはものすごく泣けてしまう作品です。くり返し見てるけどあまりの涙に画面がにじんでしまって、ラストシーンのところをまともに観たことがないので困ります。日本の中学生・高校生は全員この映画を見るべきだと常々思ってます(中高生はジュースを飲みながら観てください)。 
まる(ライター)

「はじまりのうた」 ニューヨークの雰囲気に浸り、泣く

監督:ジョン・カーニー
出演:キーラ・ナイトレイ、マーク・ラファロ、ヘイリー・スタインフェルド、アダム・レヴィーン
2013年米

ジャズミュージシャンにして映画評論家の菊地成孔氏が「開始15分から終わりまで涙が止まらない」と大絶賛していたので見てみたら、ホントにいい映画でした。使われている曲が全部すばらしい。主演はキーラ・ナイトレイなんだけど、チョイ役で出てる役者がみんなかっこいい。私は、オヤジプロデューサーの娘役のヘイリー・スタインフェルド(「ピッチ・パーフェクト2」に出てた女優さん)が弾くギターソロのとこでなぜか涙腺崩壊です。いやほんとにすごく泣けるギターなんですよ。舞台はビルの裏とかの、オシャレとは無縁のニューヨーク。自分がそこにいるみたいな気分に浸って、ウイスキーでも少しずつ飲みながら、また観たいです。 
まる(ライター)

「裏切りのサーカス」 地味、滋味、緻密。

監督:トーマス・アルフレッドソン
原作:ジョン・ル・カレ「ティンカー、テイラー・ソルジャー、スパイ」
出演:ゲイリー・オールドマン、ベネディクト・カンバーバッチ、コリン・ファース他
2011年ドイツ

どちらかというと男性向きかもしれません。さらに、小説の映画化でよくあることですが、原作を読んでいないと理解しきれない(じゅうぶん堪能できない)場面がいくつかあります(一例をあげれば、スマイリーに協力するメンデル警部がなぜ蜂を飼っているのか、など)。だから、一部の人にしかお勧めできません。でも自分は数回、リピートを楽しんでいます。
スパイ小説の大家ジョン・ル・カレの作品の映画化。映画は2011年で、それほど古くありませんが、小説と舞台設定はだいぶ昔です。東西冷戦の頃。主人公はジョージ・スマイリー。ル・カレの作品にはスマイリー三部作と呼ばれる三作品があるのですが、この映画の原作はそのひとつ目にあたります。
東側と西側の熾烈な情報戦にまつわるストーリーですが、スパイものによくある、ドンパチ、格闘シーンはあまり出てきません。とても地味な映画です。滋味を味わう映画です。原作は長編で、緻密な作品です。映画化に向いていません。でも原作を読んだうえで、原作が肌に合う感じがあるなら、ぜひ観てほしい映画です。小説の世界観を視覚的にうまく補完している映画とも言えると思います。
最後に言いたいのは「裏切りのサーカス」という邦題は、いただけないということ。多くの人が、猛獣使いや空中ブランコのあのサーカスと勘違してしまうのではないでしょうか。サーカスは英国情報局の通称で地名から来ています。ついでに書いておくと、日本語訳の小説は「ティンカー、テイラー・ソルジャー、スパイ」というタイトルそのままになっています。
(YF 編集者)

「フィールド・オブ・ドリームス」 心地よく酔える映画

監督:フィル・アルデン・ロビンソン
出演:ケヴィン・コスナー他

プロットだけを文字にすると、子ども向けのおとぎ話のようですが、映像でみると、不思議な感動を味わえる作品です。アメリカの大リーグで昔にあった「ブラックソックス」(シカゴ・ホワイトソックスによる八百長事件)のことを少し知っていると、さらに楽しめますが、そうでなくとも、また野球に興味がない人にもお勧め。
アルコールで少しぽーっとして弛緩した脳に、心地よい映画です。
(YF 編集者)


※記事の情報は2018年10月12日時点のものです。
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