ウイスキーのニューウェーブ・カクテルを作って自宅で楽しもう!

ウイスキーをベースにしたカクテルの人気が少しずつ高まっています。ハイボール人気で自宅でもウイスキーを楽しむ人が増えていますが、たまには違った飲み方も試してみませんか?

ライター:nonnon
メインビジュアル:ウイスキーのニューウェーブ・カクテルを作って自宅で楽しもう!
ウイスキーをベースにしたカクテル「ウイスクテイル」(Whisktail)はたくさんの種類があり、その味わいは多彩です。ウイスキー好きが集うバー「BAR 新宿ウイスキーサロン」と「BAR LIVET」のオーナーバーテンダー、静谷さんにウイスキーの新たな魅力を発見できる独創的な「ウイスクテイル」を教えていただきました。

ウイスキーベースのカクテルは世界中で飲まれて種類も豊富


——ウイスキーはカクテルベースとしてもよく使われているんでしょうか?

静谷:ウイスキーベースのカクテルは、海外ではとても人気があります。イギリスの酒類専門誌が発表した2019年のカクテルランキングでは、1位が「オールドファッションド」、3位に「ウイスキーサワー」、5位に「マンハッタン」と、ベスト10のうち1位、3位、5位にウイスキーベースのカクテルがランクインしたほど、世界中で飲まれているんです。

——ウイスキーをカクテルにして飲むことの魅力はなんでしょうか。

静谷:ウイスキーが持っている香りや甘さなどを引き立てながら、ウイスキー本来の味もしっかりと堪能できることだと思います。水割りやロックでは少しきついと感じる人はカクテルにすることでグッと飲みやすくなります。ハイボールの次のステップとして、ぜひ試していただきたいと思います。

——今回は、夏らしい味わいの独創的なウイスキーカクテルを作っていただきます。静谷さん、よろしくお願いします。

おすすめウイスキーカクテル① アップルハイボール

アップルハイボール

アップルタイザーとりんご酢の進化系ハイボール

静谷:アップルタイザーで割ったフルーティーで飲みやすいハイボールです。ベースに使用している「岩井」は、ブレンデッドウイスキーの中でもシェリー樽の比率が高くコシもしっかり感じられる銘柄です。ほのかに感じるリンゴのフレーバーに合わせて、アップルタイザーとリンゴのジャムを加えています。

りんご酢を入れることで全体が引き締まり、すっきりと飲んでいただけると思います。角やデュワーズなどで作ってもいいのですが、この組み合わせには、シェリー樽由来のフルーティーさとコシのある「岩井」が最適です。このウイスキーはスーパーでも購入できますし、価格も2,000円代と手ごろです。華やかな香りと甘さがあるのでウイスキーベースのカクテルにはオススメのブレンデッドウイスキーです。
アップルハイボールの作り方

材料

  • ウイスキー 30ml
  • アップルタイザー 適量
  • りんごジャム 小さじ1
  • りんご酢 小さじ1
  • 大葉 1枚

作り方

  • グラスに氷とウイスキー、りんごジャムを加え軽くステアします。
  • アップルタイザーをグラスの8分目あたりまで注ぎます。りんご酢小さじ1を加え、ワンステアして仕上げます。
  • お好みで大葉を飾ります。
【飲んでみました】りんごの甘い香りと味わいがウイスキーの風味が絶妙にマッチしています。ウイスキーにお酢という意外な組み合わせですが、ほどよい酸味が加わり、暑い時期には飲みやすいカクテルだと思いました。

おすすめウイスキーカクテル② ボルケーノ オブ スカイ

ボルケーノ オブ スカイ

タリスカー蒸留所のあるスカイ島の火山をイメージ

静谷:ブラッディ・メアリーはウォッカベースですが、そのスコッチウイスキー版といったところでしょうか。ウスターソースや胡椒など辛味を加えることで複雑味が出て、トマトの冷製スープのような雰囲気もあります。今回は「レモスコ」という、レモン果汁に唐辛子が入っているものを使いましたが、タバスコでも代用できます。ベースには、はじけるようなスパイシーさ、潮風のようなスモーキーさを持つシングルモルトウイスキー「タリスカー10年」を使いました。味の風味は変わりますが、自宅にあるお好みのスコッチウイスキーで作っても楽しめると思います。
ボルケーノ オブ スカイの作り方
トマトジュースは甘さ控えめのものがオススメです

材料

  • ウイスキー 30ml
  • トマトジュース(クラマトジュースを推奨) 適量
  • レモスコ(タバスコでも可) 少々
  • ウスターソース 小さじ1
  • 黒胡椒 少々
  • 少々
  • しょうが スライス1枚

作り方

  • タッパーなどに薄く塩を入れ、グラスの淵を半周分、カットレモンで濡らします。
  • レモン果汁で濡れたグラスの淵に塩をなぞるようにつけると、三日月型のハーフムーンスタイルに。
  • ここにウイスキーと氷を入れて軽くステアし、トマトジュースをグラス8分目まで注ぎます。ウスターソースは1〜2滴、レモスコ(タバスコ)はお好みで1〜2滴程垂らしてよくステアします。
  • しょうがのスライスを飾り、お好みで黒胡椒を振ります。
グラスの淵に塩をつけるときは・・・
グラスの淵に塩をつけるときは、塩のタッパーなどに多めに塩を入れ、そこにグラスの淵をつけるときれいにつきます。
【飲んでみました】スモーキーな香りとトマトジュースの酸味、ほどよい塩味がブレンドされ、これまで飲んだことのない新しいウイスキーの味わいを経験できます。スモーキーな香りが立っているので燻製などのおつまみとよく合いそうです。

おすすめウイスキーカクテル③ スノー オブ アスケイク

スノー オブ アスケイク

カルピスとウイスキーの意外な出会いを楽しむ

静谷:夏を感じさせるさわやかな色合いと程よい甘さが魅力のカクテルです。ブルーキュラソーの代わりに、かき氷の「ブルーハワイ」のシロップでも代用できます。このカクテルで使用する「カリラ」は、ジョニーウォーカーのキーモルトになっているシングルモルトです。ジョニーウォーカーのブラックラベルで作ってもいいですね。カルピスの甘酸っぱさでさっぱりと飲めるので、ウイスキーの苦みや香りが苦手という人にもオススメです。
 
スノー オブ アスケイクの作り方
ブルーキュラソーはかき氷のシロップでも代用できます

材料

  • ウイスキー 30ml
  • カルピス 20ml
  • 炭酸水 適量
  • ブルーキュラソー 小さじ1

作り方

  • グラスに氷とウイスキーを入れ、そこにカルピスの原液を注ぎます。
  • 数回ステアしたら、炭酸水をグラス8分目程度まで注ぎます。
  • 色付けにブルーキュラソーを小さじ1程度入れ、軽く1回ステアします。
【飲んでみました】ウイスキーにカルピス? と驚きましたが、とてもよく合っていました。ひとくち飲むとカルピスの甘さと酸味を感じ、後味には鼻に抜けるウイスキーのスモーキーな香りという、独特の味わい。まさに「大人のカルピスソーダ」です。手軽に作れてスイスイ飲めてしまうので飲みすぎには注意したほうがいいかも。
 
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美味しいカクテルをお教えくださった静谷さん、ありがとうございました。ウイスキーはソーダや水割りでシンプルに飲むのがいいのかと思っていましたが、フルーティーなものや甘味ともよく合う懐の深いお酒でした。まずは自宅にあるウイスキーで作ってみようと思います!
 

この方にお聞きしました

静谷和典さん

新宿三丁目「 BAR新宿ウイスキーサロン」「 BAR LIVET」オーナーバーテンダー、バーテンダーチーム「Whisktail.tokyo」代表。史上9名が取得している「マスターオブウイスキー」(ウイスキー文化研究所)を最年少で取得、ウイスキー検定3階級全国1位を獲得、BOLS AROUND THE WORLD2019 COCKTAIL COMPETITION日本代表カクテルであるSAMURAI SPIRITSを輩出、THE GLEN LIVET BEST AMBASSADORとしてスコットランドで受賞。

静谷和典
Drinks InternationalThe World’s Best-Selling Classic Cocktails 2019


※記事の情報は2019年8月19日時点のものです。
 

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