酒好きほぼ100人に聞いた「コロナ後にやりたいこと&続けること」

着々とワクチンの接種が進み、もうしばらくすると外食や旅行もしやすくなりそうです。あなたはコロナ禍が落ち着いたら何をしたいですか? また、終息しても続けたいことは何ですか?

メインビジュアル:酒好きほぼ100人に聞いた「コロナ後にやりたいこと&続けること」
新型コロナウイルスのワクチン接種が進んだ国や地域では、マスクの着用が義務でなくなったり、飲食店が通常通り営業できるようになったりしてきたと報じられています。観光が大きな産業である国には、早くも外国人観光客の受け入れ準備を進めているところもあるようです。

今回の酒好きほぼ100人に聞く酒飲みのミカタは、「コロナ禍が終息したらやりたいことと、終息しても続けたいこと」をお聞きしました。コロナ前後で皆様の酒ライフがどう変わり、これからどのようになるのかを展望してみましょう。

外出が減り自宅にいる時間が増えた

最初にコロナ前と現在とで生活がどう変わったのかを確認しましょう。例をあげて変化を尋ねたところ、次の4項目、「外食」「外出」「旅行」が減ったと「自宅にいる時間が増えた」がもっとも多く、およそ6割にのぼりました。これがコロナ禍のもたらした生活の変化の基盤です。その結果、「家族と過ごす時間が増え」(34%)、「ネットショッピングが増えました」(25%)とつながっています。
新型コロナウイルス感染拡大後の生活の変化
そして、オフィスに出勤することなく在宅で仕事をする「テレワークをしている」は28%です。内閣府の調査(2021年6月)では全国で31%ですので、ほぼ同じ水準です。ちなみにこの調査では地方では22%であるのに対して、東京23区は54%とテレワーク経験者が過半数を占めます。テレワークで仕事が円滑に進むかどうかは職種や職場環境によりますが、コロナ終息後も毎日オフィスに出社しない働き方は継続し、自宅で過ごす時間はコロナ前には戻らないでしょう。

また、飲食店や宿泊業、航空や鉄道では需要が蒸発し厳しい状態が続いていますが、酒飲みのミカタでは「収入が減った」「仕事が減った」方は2割未満です。

晩酌が早く始まり酒量が増えた?

最近3か月間で外に飲みに出た回数を聞いたところ、「一度もない」が53%で最多で、「3回以上」は13%、「1~2回」が21%です。コロナ前と比較すると「とても減った」という方は64%に上ります。さらに「もともと外では飲まない」という方を除いて、外で飲む習慣のあった方だけで見ると、これは75%となります。

コロナ後の家飲みの変化を見ると、「晩酌の時間が早くなった」と「酒量が増えた」が30%弱で並びます。自宅にいる時間が増えて夕食の時間が早まり、ゆっくり飲めるので酒量が増えがちになったと想像されます。「酒のグレードが上がった」「料理に合わせて酒を選ぶことが増えた」が17%で続きますが、これもゆっくり夕食をとれることが増えた結果でしょう。
新型コロナウイルス感染拡大後の家飲みの変化
「プリン体や糖質がゼロの酒が増えた」は9%です。糖質ゼロの『パーフェクトサントリービール』や『キリン一番搾り糖質ゼロ』の好調が伝えられますが、自宅で過ごす時間が増え運動不足になったり、酒量が増えて健康が気になったりしていることが関係していそうです。
糖質オフビール
おいしいのに糖質ゼロで人気の「パーフェクトサントリービール」。「金麦 糖質75%オフ」も好評

終息したら「国内旅行」と「おいしい店で食事」がトップ

コロナが終息したらやりたいことを聞いたところ、「国内旅行(69%)」と「おいしい店で食事(65%)」が群を抜いて多くあげられました。一年以上続く巣籠り生活で、旅行や外食をしたい気持ちが積みあがっていることがわかります。
終息したらやりたいこと
では誰と外食したいと思っているのでしょうか。もっとも多かったのは「プライベートな友人と」で66%です。気の置けない友人と酒を酌み交わすひと時は、リフレッシュさせてくれそうです。

次に多かったのは「配偶者」で55%にのぼりました。在宅時間が増えて、コロナ以降、配偶者と常に一緒にいるようになった方も少なくないのではないでしょうか。コロナ禍が終息したことで、記念日でなくても夫婦でおいしいものを食べに出ることが増えるのかもしれません。
終息後にだれと外食したいか

感染対策を継続が7割

最後にコロナが終息しても続けると思うことを見てみましょう。もっとも多かったのは「感染予防(マスク着用・手洗い励行・手指の消毒など)」で70%です。ワクチンの接種が進んでも感染リスクがまったくなくなるわけではありません。今回のコロナウイルス対策というだけでなく、常に感染予防に努めることが当たり前になりそうです。外で飲む時には、感染症予防対策をしっかり講じている店を選び、少人数で、大騒ぎしすぎないというスタイルがニューノーマルになるのではないでしょうか。
居酒屋店内
感染症予防対策を講じたうえで昼も夜も酒と食を楽しめるスタイルの酒場ダルマ
料理と忍者氷のハイボール
グラスの氷が見えない、いわゆる忍者氷のハイボールにこだわる
2番目は「飲酒の自己管理」で44%です。コロナ終息後もテレワークやオンライン会議は継続し、以前と同じように通勤することは減ります。酒量が増えやすく運動不足になりやすい生活が続くのですから、飲酒を自己管理する意識は強まることはあっても弱まることはなさそうです。
終息しても続けると思うこと
〈回答者からのコメント〉
最後に「コロナ終息後のあなたの酒の飲み方はどう変わると思いますか?」というフリーアンサーに回答者から寄せられたコメントをご紹介します。

「最初は外飲み頻度が高くなるが、ある程度たつと減ってくると思う。」(20代・男性)
「テレワークで外出機会が減り、寄り道せずに帰宅することが多くなると思うので、新しい店の開拓が減ると思います。」(40代・男性)
「自宅で飲むことが中心となり、飲酒量は減ったままになると思います。」(40代・男性)
「まずは、ビアガーデンや居酒屋で無制限飲み放題、食べ放題したい!気が済んだら、ストレスの無い程度に健康に気をつかい、質のよいお酒や料理を適度に飲み食いする生活に切り替える。」(40代・女性)
「遠くにいる友人と気軽にオンラインでつながって食事したり飲んだりということはこのまま続くと思う。」(40代・女性)
「以前は参加していたけど大勢での飲み会には行かない」(50代・女性)
「ひとり呑みが増えるかな?って思います。行っても一人二人と共に、ですかね。後は家族と外食ついでに飲むくらいになりそうです。」(50代・男性)
「飲み会を厳選すると思う。付き合い的なものはパスするかも。」(60代・男性)
「大勢で訪れて、大声出しての飲み会は遠慮することになるでしょう。」(70代・男性)

【調査概要】
調査時期:2021年6月3日~6月7日
調査方法:インターネットアンケート
サンプル数:101人(お酒の好きな人)


  酒場ダルマ JR神田駅徒歩1分

※記事の情報は2021年7月6日時点のものです。

  

『さけ通信』は「元気に飲む! 愉快に遊ぶ酒マガジン」です。お酒が大好きなあなたに、酒のレパートリーを広げる遊び方、ホームパーティを盛りあげるひと工夫、出かけたくなる酒スポット、体にやさしいお酒との付き合い方などをお伝えしていきます。発行するのは酒文化研究所(1991年創業)。ハッピーなお酒のあり方を発信し続ける、独立の民間の酒専門の研究所です。

さけ通信ロゴ
  • 1現在のページ