ハッセルバックポテトをおつまみアレンジ! ハッセルバック◯◯選手権

北欧の伝統料理「ハッセルバックポテト」。ポテトに細かい切れ目を入れて焼いた料理を指すのですが、これをおつまみ食材にも応用すれば、もっと家飲みが楽しくなるのでは…? ということで、家飲みを愛する筆者が、新たなるおつまみを求めて、ハッセルバック風アレンジに挑戦しました!

ライター:泡☆盛子泡☆盛子
メインビジュアル:ハッセルバックポテトをおつまみアレンジ! ハッセルバック◯◯選手権
温かいおつまみが嬉しい季節ですね。

今回は、スウェーデン料理の「ハッセルバックポテト」をおつまみにアレンジして、焼きたてを味わってみました。

日本でもよく聞かれるようになった「ハッセルバックポテト」は、1760年代にストックホルムから広まりだしたベイクドポテトのこと。ジャガイモを切り離さないように細かい切れ目をたくさん入れ、バター、塩、パン粉を振ってオーブンで焼くのがクラシカルなレシピのようです。

近年は日本でもさまざまなアレンジレシピが登場し、野菜を変えたりベーコンなどの具をサンドしたりとバリエーション豊かに展開していますよね。“映える”料理としても人気です。

おつまみアレンジでは、ぱくっとつまみやすいサイズで、酒飲み好みの味付けを施したハッセルバック◯◯を5種類ご提案いたします。調味料は家庭でもおなじみのものを中心に選びましたので、ぜひお気軽におためしください。
ハッセルバックおつまみ5品

◼ハッセルバックおつまみお品書き

  • ハッセルバック里芋
  • ハッセルバック椎茸
  • ハッセルバック厚揚げ
  • ハッセルバックギョニソ
  • ハッセルバックはんぺん
※食材を切り離さないように、まな板に寝かせた2本の箸の間に食材を置いて切れ目を入れていきます。箸がストッパーになるので簡単に切り進めることができますよ。

ハッセルバック◯◯おつまみ①|ハッセルバック里芋

ハッセルバック里芋
<材料>
・里芋
・ゆかり(赤じそのふりかけ)
・めんつゆ

<作り方>
① 切り目を入れた里芋に希釈しためんつゆをかけ、アルミホイルに包んで10分ほどトースターで焼く。
② 竹串がすっと通るようになったら、ゆかりをふりかけて軽く焦げ目が付くまで焼く(アルミホイルの口は開ける)。

ハッセルバックポテトのミニチュア版をイメージして採用した里芋。切れ目の部分がしっかり焼けるので、煮物とはまた違った口当たりを楽しめます。さっぱりとした赤じそのふりかけと、ねっとり甘みのある里芋が好相性。

ハッセルバック◯◯おつまみ②|ハッセルバック椎茸

ハッセルバック椎茸
<材料>
・生椎茸
・オリーブオイル
・粉チーズ

<作り方>
① 椎茸に切れ目を入れ、オリーブオイル、粉チーズをふりかけてトースターなどで焼く。

焼きながら、「もしかして、これって普通の焼き椎茸では……?」という当たり前のことに気づいてしまったのですが、食べてみるとちゃんとハッセルバックにした意味はありました! ほっ。細かく切れ目を入れているのでまんべんなく味がしみ、噛み切りやすいというメリットもありました。粉チーズでカリッとした表面と、しっとりなめらかな断面の食感コントラストもいいあんばいです。

ハッセルバック◯◯おつまみ③|ハッセルバック厚揚げ

ハッセルバック厚揚げ
<材料>
・厚揚げ
・ニンニク味噌(味噌にチューブやすりおろしのニンニクを混ぜたもの)

<作り方>
① 厚揚げに切れ目を入れ、ニンニク味噌を塗りこんでトースターなどで焼く。

味噌が硬いようであれば、あらかじめ酒やみりんでのばしておくと塗りやすいです。多めに塗ると辛くなってしまうので、「ちょっと薄いかな」くらいがおすすめ。切れ目の部分に箸を入れてちびちびとつまむと、ひと切れの厚揚げが、もちのいいおつまみになります。

ハッセルバック◯◯おつまみ④|ハッセルバックギョニソ

ハッセルバックギョニソ
<材料>
・魚肉ソーセージ
・マヨネーズ
・タバスコ

<作り方>
① 魚肉ソーセージに切れ目を入れ、マヨネーズを全体にかけて焼く。
② 切れ目が広がり軽く焦げ目が付いたらタバスコをかける。

あっさり味の魚肉ソーセージに、焦げたマヨネーズがコクを加えて、これまたかなり飲める一品になります。タバスコがあると味が締まりますが、辛いのが苦手ならマヨネーズだけでも。1本丸ごとサーブすると見た目のインパクトもあり、おなじみのギョニソがちょっとしたご馳走に変身しますよ。

ハッセルバック◯◯おつまみ⑤|ハッセルバックはんぺん

ハッセルバックはんぺん
<材料>
・はんぺん(食べやすいサイズにカットする)
・海苔佃煮
・梅ペースト
・わさび

<作り方>
① はんぺんに切れ目を入れ、海苔佃煮と、梅ペースト・わさびを交互に塗って焼く。
② 焦げ目が付き出すとあっという間にどんどん焼けていくので、目を離さないようご注意。

ふわっとふくらんだ焼きはんぺんの、独特な口当たりが楽しめるひと皿です。淡白なはんぺんはどんな味も受け入れてくれますが、ここは和風でまとめてみました。ちょっとだけ瓶の底に残った海苔の佃煮があれば、こんなおつまみにしてみるのはいかがでしょうか。2つの味を交互にはさむことで、味わいに奥行きがでます。

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切れ目を入れるというちょっとした手間をかけるだけで、見慣れた食材もおつまみ色の強い一品になるということがわかりました。いにしえから伝わる北欧の知恵が、家飲み人のQOLを上げてくれましたね。ありがたや〜。

個人的には、ギョニソにどんどん切れ目を入れる作業がとても気持ちよかったです。包丁に吸い付くようなギョニソの感触がヤミツキになりそう。ほかにも切れ目を入れるのが合う食材はまだまだあるはず! ちょっと気合を入れて探してみようと思います。

※記事の情報は2021年10月19日時点のものです。
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