2018.06.06
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6月16日は世界でいちばん日本酒が集まる日!「日本酒フェア」の歩き方

『さけ通信』は「元気に飲む! 愉快に遊ぶ酒マガジン」です。お酒が大好きなあなたに、酒のレパートリーを広げる遊び方、ホームパーティを盛りあげるひと工夫、出かけたくなる酒スポット、体にやさしいお酒との付き合い方などをお伝えしていきます。発行するのは酒文化研究所(1991年創業)。ハッピーなお酒のあり方を発信し続ける、独立の民間の酒専門の研究所です。

毎年、6月第3土曜日に東京で日本酒フェアが開催されます。都道府県単位でブースが設けられ、全国各地の銘酒を味わえます。入場料は1500円(当日券のみ)で試飲し放題、フードは一部のブースに簡単なおつまみがある程度です。「世界でいちばん日本酒が集まる日」と題された日本酒好きにはたまらない催しですが、闇雲に試飲していたのでは、どのお酒が好みだったかですら忘れてしまいがち。そこで今回は日本酒フェアを上手に楽しむコツをお知らせします。

チケットは当日券のみ。遅くとも開始30分前に売場へ

物事は何でもスタートが肝心です。こうしたイベントは「入場」がボトルネックになることが多いので、早めに動くことは上手に楽しむ重要ポイントです。
日本酒フェアのチケットは当日券だけです。あまり待たずに入場するには遅くとも30分前にはチケットを購入して行列に並ぶことをおススメします。なお、この催しは午前と午後の完全入れ替えの2部制、第1部は午前10時~午後2時の4時間、第2部は午後3時30分~午後7時の3時間30分です。

池袋駅からサンシャインシティに向かって進むと、地下通路手前で案内表示が出てくる。
地下を進んでビルに入り4階の会場へ。

▼例年オープン前には入場待ちの長い列ができる

全国新酒鑑評会の公開きき酒会チケットは前売りあり

もしくは同じ会場で同時開催されている全国新酒鑑評会の公開きき酒会の前売りチケット(3500円*当日券4000円)を購入します。このチケットは日本酒フェアにも入場することができます。
全国新酒鑑評会は酒造技術の研鑽を目的にしたコンテストで、酒蔵は鑑評会用に特別に仕込んだ酒を出品します。モータースポーツでいうとF1のようなもので、一般に販売されている車のレースではありません。それでも名だたる蔵が特別に仕込んだ酒を試すにはまたとない機会です。
まじめにきき酒したい方は午前中に公開きき酒会(10時開始)をチェックして、日本酒フェアは午後の第2部に参加、こちらではゆっくり日本酒を楽しむとよいでしょう。

日本酒フェア&全国新酒鑑評会公開きき酒会の開催時間、会場、チケットの買い方はこちら

今年はセミナーを見逃すな!

お酒の試飲はフリータイムでできますが、セミナーは時間も定員もある限られた場です。興味のあるプログラムを選んで、事前に登録しておきましょう。テーマに即して専門家のリードのもと着席で比較試飲したり、ふだん聞けない製造の現場の話を聞いたりできます。予定されているプログラムは次のとおりです。本会場とは別室のセミナールームでおこなわれるため、第1部と第2部の間も休憩なしで進められます。

《今年のセミナープログラム》
第1回 11:00~11:30
「島根のお酒トピックス&おいしい日本酒tasting」
講師:桑原 隆氏(島根県酒造組合 事務局長)

 

第2回 12:00~12:30
「awa酒を世界の乾杯シーンに」
講師:永井 則吉氏((一社)awa酒協会 理事長)

 

第3回 13:00~13:30
「酒造り今昔~経験豊かな女性杜氏と若手女性杜氏~」
講師:森喜 るみ子氏(㈴森喜酒造場/三重県)/吉田 真子氏(吉田酒造㈲/福井県)

 

第4回 14:00~14:30
「平成29酒造年度の全国新酒鑑評会について」
講師:藤井 力氏(独立行政法人酒類総合研究所 品質・評価研究部門長)

 

第5回 15:00~15:45
「日本酒の伝統文化継承セミナー」
講師:加来 耕三氏(歴史家・作家)

 

第6回 16:00~16:30
「SAKE INSIDE OUT: internal and external forces shaping Japan’s market」
英語での講座となります
講師:Keith Norum氏(宮坂醸造㈱/長野県)

 

第7回 17:00~17:30
「世界へはばたけ!GI 山形酒」
山形県酒造組合

 

第8回 18:00~18:30
「全国第2位の酒処」
京都府酒造組合連合会

詳細と事前登録はこちらから。

時間を無駄にしたくないなら「試飲テーマを決める」

各都道府県が数十の試飲酒を用意しています。すべて試すことは時間的にも体力的にもできません。
有効に時間を使うポイントは、試飲する酒のテーマを決めることです。ブースが県単位なので、○県と△県の酒のように特定の地域をテーマにするとスムーズに動けます。今回はプログラムに各ブースの出店テーマが明記されています。地元の食材と酒のペアリングを体験させようとしているところや、オール○県産の酒をアピールしているところもあるようです。事前にどのブースをチェックするか目星をつけておきましょう。出店者の一覧はここで見られます。

酒蔵以外の有志グループのブースや特別企画の展示、また、例年、ミス日本酒や日本酒スタイリストの方々との一斉乾杯デモンストレーションもあります。

▼各県が思い思いのブースを出展

▼「一斉乾杯」に参加して盛り上げよう

▼「酒蔵スケッチ」も楽しい

▼日本酒グッズを販売するのは「日本酒造協同組合連合会」ブース。このイベントだけで販売するゴールドやプラチナの「にっこりきき猪口」は今年も登場するか?

器で味が変わる体験「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」ブース

日本酒は器によって味が変わります。薄いガラス製のワイングラスとすり鉢状の盃で飲み比べると、不思議なことに同じ酒が違う味に感じます。こんな不思議な体験と味わいが異なるメカニズムを知りたい方にお勧めなのは、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」ブースで開催されるミニセミナーです。参加費1500円が別途必要ですが、リーデル大吟醸グラス(メーカー希望小売価格2500円)で飲み比べて、使ったグラスを持ち帰ることができます。時間は毎時30分から30分間、定員9名のコンパクトなショートセミナーです。
内容は①ワイングラスと和酒器の味の感じ方の違いの説明 ②ワイングラスでおいしい日本酒アワード4部門の最高金賞酒の試飲 ③ワイングラスで日本酒を飲む意味と展望 です。スムーズに受講できる事前登録をおススメします。

いま燗酒がいい感じ。温めておいしい日本酒セミナー

日本酒の特徴はおいしく飲める温度帯が幅広いことです。ビールやワインなど他のお酒では温めて飲むことはごく限られます。日本酒には冷蔵庫で冷やしておいしいものもあれば、燗をしてよさが際立つものもあります。なぜ日本酒が低温から高温まで幅広く楽しめるのか、詳しく知りたい方は「全国燗酒コンテスト」ブースのミニセミナーにお越しください。食中酒として幅広い料理に合わせられる理由も解説します。
事前登録はこちらから。

これまでに生ハムや出汁と燗酒のペアリングを実施。今年はチーズとのペアリング体験です。

日本酒フェアまであと2週間足らずです。体調を整えて日本酒をたっぷりお楽しみください。

 

※記事の情報は2018年6月6日時点のものです。

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さけ通信編集長

山田聡昭(酒文化研究所*『さけ通信』編集長)

ビール、清酒、焼酎、ワイン、ウイスキー、スピリッツ、リキュール、もちろんチューハイと、お酒ならなんでも来い。国内47都道府県をすべて訪ね、海外では25カ国以上で、飲んだり、食べたり、酒蔵を訪ねたりした経験をもとに、家飲みをおもしろくする知恵を絞ります。1963年、埼玉県生まれ。男性・既婚

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