夏到来!飲むならライトなIPA

名古屋の酒問屋イズミックの青田が、いま注目のお酒をバイヤー目線でご紹介します! 今回はクラフトビールのブームを牽引する「IPA」、しかも暑い時期にもゴクゴク飲みやすい、ライトなタイプをご紹介します。

ライター:青田俊一青田俊一
メインビジュアル:夏到来!飲むならライトなIPA

飲みやすいIPAはじめました。

いよいよ夏、ビールの季節も本番。せっかくなのでいつものビールよりこだわったものをということで、クラフトビールファンの中でも不動の地位を築くスタイル「IPA」を、と思ったものの、アルコール度数高め、どっしりボディのIPAは夏の暑い日にゴクゴクいくにはちょっと不向き。そこで今回ご紹介するのがアルコール度数を低めに抑えた新しいIPA。ホップの苦味はそのままにアルコールを低めに飲みやすく設計されたスタイルなら夏の暑い日にゴクゴクいきたいところです。

そもそもIPAとは?

そもそも「IPA」とはインディア・ペール・エールの略で、18世紀末頃、イギリスからインドへビールを船で輸送する際に、長期の輸送に耐えることができるよう、腐敗防止のためホップを大量に入れ、アルコール度数を高めたビールを造ったのが始まりと言われています。通常のペールエールよりも多くのホップを使用しているため、強い苦味と高いアルコール度数が特徴で、その強い苦味とパワフルな味わいの虜になるクラフトビールファンは多く、クラフトビールブームを牽引するスタイルと言っても過言ではないでしょう。

飲んでみた。

金しゃちビールから数量限定で発売されるセッションIPA
それではお楽しみの試飲タイムです。まずはこの夏、金しゃちビールから数量限定で発売されるセッションIPAを。「セッションIPA」とは前述で説明したとおり、アルコール度数を低めに抑えドリンカビリティを高めた新しいタイプのIPAのことで、最近はクラフトビール中心のビアパブに行けば必ずと言っていいほどゲストビールで採用されているスタイルです。
色は一般的なIPAと比べ淡くゴールデンエールのような色合いで少し濁りがあります
それでは注ぎます。色は一般的なIPAと比べ淡くゴールデンエールのような色合いで少し濁りがあります。ホップの香りは控えめですが、飲んでみるとしっかりとした苦味。それでいてすっきりとしたキレのある味わいに仕上がっています。ボディ感もライトなので、まさに夏にぴったりなゴクゴク系IPAです。ちなみにアルコール度数は一般的なピルスナータイプと同じく5%、ゴクゴクいっても大丈夫でしょう。
お次はヴェデット・エクストラIPA
お次はヴェデット・エクストラIPA。「しろくま」がマスコットキャラクターになっているベルジャンホワイトで有名な「ヴェデット」のIPAです。ちなみにこちらのアイコンは「せいうち」です。2015年に限定発売されましたが、IPA人気の後押しもあってか今では定番の仲間入りをしています。こちらはセッションIPAではないのですが、アルコール度数が5.5%と控えめということなので、ちょいとお試しです。
色はブロンドで、一般的なIPAと比べると少しだけライトな印象でしょうか
それでは注いでみましょう。  
色はブロンドで、一般的なIPAと比べると少しだけライトな印象でしょうか。ホップ好きにはたまらないフルーティなホップの香りが印象的ですが苦味は控えめ、モルティーな甘みとボディはしっかりめですが、ホップ由来の柑橘系の爽快な風味がそこに加わって全体的にはすっきりと仕上がっています。これもまた夏に飲みたい仕上がりですね。
今回は2本しか飲まなかったのでちょっと物足りないのですが、どちらのタイプもホップの風味が夏にぴったり。いつものビールもいいけど、この夏はちょっとだけこだわったビールで家飲みはいかがでしょうか?

金しゃち セッションIPA【商品概要】

  • スタイル:セッションIPA
  • 原産国:日本
  • 原材料:麦芽、ホップ
  • アルコール分:5%
  • 容器 / 容量:瓶 / 330ml
  • 参考小売価格:476 円(税別)
  • 製造:盛田金しゃちビール

ヴェデット エクストラIPA【商品概要】

  • スタイル:IPA
  • 原産国:ベルギー
  • 原材料:麦芽、ホップ、糖類、酵母
  • アルコール分:5.5%
  • 容器 / 容量:瓶 / 330ml
  • 参考小売価格:450 円(税別)
  • 輸入元:小西酒造


※記事の情報は2017年6月26日時点のものです。
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