おつまみが止まらなくなるのはなぜ?〈老けない人は何を飲んでいる? ⑰〉

実は脳のある働きが原因!? 食べるスピードにも要注意です。

メインビジュアル:おつまみが止まらなくなるのはなぜ?〈老けない人は何を飲んでいる? ⑰〉

あの“ついつい”は、「報酬系」と「βエンドルフィン」の仕業だった。

ミックスナッツ、ポテトチップス、おかきなど、いわゆる乾き物系おつまみは、口の中でポリポリ、カリカリ、サクサクと軽快な咀嚼音がたまりません。リズミカルな口の動きも手伝って、食べることがどうにもこうにもやめられなくなり、気がつけば一袋食べつくし、ふと我に返り困惑してしまう…。そんな経験がどなたにでもあると思います。では、あの「やめられない、止まらない」、食べつくさないといけない一時の使命感のようなものは、どこからやってくるのでしょうか。

これは、脳の「報酬系」という神経回路の働きによるものです。脳のなかの中脳「腹側被蓋野」(ふくそくひがいや)から前脳「側坐核」(そくざかく)へ伸びるドーパミン神経系の働きによって、もっと食べたい、もっと欲しいという感覚が生まれるのですが、この脳内回路のことを「報酬系」といいます。

また、この脳内回路と連動して「βエンドルフィン」という物質も分泌され、さらに幸福感、満足感をもたらし、その結果食べ続けてしまうのです。「βエンドルフィン」とは脳内で働く神経伝達物質のひとつで、鎮痛効果、気分の高揚、幸福感などが得られることから、脳内麻薬とも呼ばれています。
 

満腹を感じるのは、食べ始めてから20分後。

ところで、満腹感と空腹感は、血液中のブドウ糖(血糖値)と遊離脂肪酸の濃度で決まることはご存知でしたか? 遊離脂肪酸とは、体に蓄えている脂肪(体脂肪)が分解されるときにできるもので、遊離脂肪酸が血液中に増えてくると、空腹感を感じるようになります。 逆に満腹感は、食事により血糖値が上がることで感じるようになります。この作用が働くには20分程度かかります。ですから、まだ満腹感が得られないこの20分の間に早いスピードで食べてしまうと必要以上に食べ過ぎてしまうのです。

とくに早食いだと自覚している方、乾き物を食べているときの自分の姿を思い出してみてください。いつもにも増して、食べる速度がアップしているのではないでしょうか。食べれば食べるほどスピードが加速している方もいることでしょう。そして、袋が空っぽになった後の、罪悪感とも達成感とも満足感ともいい難い「やってしまった!」というあの感覚を覚えるのです。

食べすぎて何が悪いという声も聞こえてきそうですが、このようなメカニズムがありますので頭の片隅にいれておいてください。

※記事の情報は2018年8月30日時点のものです。

この記事をシェアしよう!

この記事が気に入ったらフォローしよう!