今のうちに知っておきたい「ジン」

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目次

さけ通信

ボタニカルが香るお酒「ジン」

最近、日本でもジンに注目が集まっています。ジンはジントニックやジンフィズ、マティーニなど日本でもおなじみのカクテルのベースとして使われ、独特の香りをご存じの方も多いと思います。ジュニパーベリー(西洋ねず)を中心に、さまざまなボタニカル(ハーブ・スパイス類)を用いてつくる無色透明な蒸溜酒です。梅酒をつくるようにアルコール度数の高いお酒にボタニカルを漬け込んで香気成分とエキスを抽出、それを蒸留してきれいな香りを取り出します。もともとはオランダで開発されイギリスで商品として普及しました。

●ジンで使っているボタニカルの展示

 

ジンで使っているボタニカルの展示

クラフトジンがブームに 日本の洋酒メーカーも続々参入

ジンは、10年くらい前から、従来よりも沢山の種類のボタニカルを使ったり、個々のボタニカルの香りを引き出すよう蒸溜や浸漬の方法を工夫したりした高級品の開発が盛んになっています。さらに近年は、地元特産のボタニカルを使うことで地方色を出しやすいことから、クラフトビールのブルワリーや小規模なウイスキーの蒸溜所にジンをつくる動きが広がり、クラフトジンと括られて欧米ではブームとなっています。

●クラフトジンを代表する『ビーフィーター24』。ボタニカルを24時間浸漬し、香気成分を抽出する

 

クラフトジンを代表する『ビーフィーター24』。ボタニカルを24時間浸漬し、香気成分を抽出する

●『ヘンドリックス』はクラフトジンの草分け。ボタニカルにキュウリを使っており、ジントニックにキュウリのスライスをトッピングするとおいしい

 

ヘンドリックス

日本でも昨年からクラフトジンの発売が相次いでいます。京都蒸溜所は京都にジン専門の蒸溜所を構え『季の美』を発売し、サントリーは日本ならではの6種類のボタニカル(桜花、桜葉、煎茶、玉露、山椒、柚子)を用いた『ROKU(ロク)』を、ニッカウヰスキーは『ニッカカフェジン』をリリースしました。

●サントリーが発売したクラフトジン『六』。茶、柚子、桜など京都産のボタニカルを使う

●カジュアルなサントリー『アイスジン』はリーズナブル。500mlのボトルはコンパクトで冷凍庫で邪魔にならない

サントリーが発売したクラフトジン『六』
カジュアルなサントリー『アイスジン』

一昨年誕生した京都蒸留所はジンの専門メーカー。『季の美』は宇治茶や柚子などボタニカルと水は京都のものにこだわる

京都蒸留所はジンの専門メーカー。『季の美』

和酒メーカーは和製ジンでチャレンジ

洋酒のメーカーだけでなく焼酎メーカーにもジャパニーズ・クラフトジンを開発する動きが広がっています。芋焼酎で知られる本坊酒造(鹿児島県)の『和美人』、梅酒などのリキュールに人気商品をもつ中野BC(和歌山県)の『KOZUE槙(こずえ)』、甲類焼酎や清酒をつくる明利酒類(茨城県)の『和GIN』など、国内の和酒市場が長期的には縮小を免れないことから、国内外のバーシーンに新しい市場を求める取り組みと見ることもできます。

●『和美人』は鹿児島の本坊酒造が鹿児島産ボタニカルにこだわった逸品

 

『和美人』は鹿児島の本坊酒造が鹿児島産ボタニカルにこだわった逸品

●和歌山の中野BC『KOZUE梢(こずえ)』は高野槙が特徴
 

『KOZUE梢(こずえ)』01
『KOZUE梢(こずえ)』02

●『和GIN』はなんと日本酒ベース。製造元は梅酒でも知られる水戸の明利酒類

『和GIN』はなんと日本酒ベース
製造元は梅酒でも知られる水戸の明利酒類

東京では生のレモンをぜいたくに使った特製レモンサワーの人気ですが、このベースとしてジンを用いる動きが出ることも予想されます。そうなるとジンはカクテルバーだけでなく、居酒屋や和食店などでも飲まれるようになるでしょう。もちろんご家庭でジンを楽しむ方が増えることでしょう。なにしろキンキンに冷やして、ソーダで割るだけでとってもおいしいのですから。


※記事の情報は2018年2月6日時点のものです。

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