「世界酒蔵ランキング2019」が決定! 1位に輝いたのは…?

主要な清酒のコンテストの結果をもとに酒蔵を格付けする試みが始まりました。「世界酒蔵ランキング2019」でランキングの対象となった酒蔵は654蔵、商品数は1917にのぼりました。さてどんな蔵が星を獲得したのでしょうか?

メインビジュアル:「世界酒蔵ランキング2019」が決定! 1位に輝いたのは…?

「世界酒蔵ランキング」とは?

「世界酒蔵ランキング」は、その年に開催された有力な日本酒コンテストの受賞実績をポイント化して酒蔵ごとに集計し、スコアの上位50位の酒蔵を格付けするものです。したがってコンテストに出品しない酒蔵は対象外となります。2019年にランキングの対象となった酒蔵は654蔵、商品数は1917です。

対象となるコンテストは人気投票の要素を廃して、プロフェッショナルな専門家がブラインドで審査する、厳正な審査会だけ。2019年度は次の6つのコンテストが対象になりました。

・全国新酒鑑評会
・全国燗酒コンテスト
・ワイングラスでおいしい日本酒アワード[WGOアワード]
・Kura Master
・インターナショナル・ワイン・チャレンジ[IWC]
・SAKE COMPETITION[SAKE C]

これらのコンテストで入賞実績をポイント化します。

酒蔵をランキングする狙いは、商品だけでなく酒蔵を評価することで、どれを選べばよいか分からないという方の日本酒選びのガイド役となります。
世界酒蔵ランキングロゴ

世界酒蔵ランキング2019|対象となったコンテストの特徴とポイントは?

対象となったコンテストの特徴は次の通りです。

①全国新酒鑑評会(主催:国税庁/日本酒造組合中央会)
酒類総合研究所と日本酒造組合中央会が主催する日本でもっとも長い歴史を持つ審査会。新酒を全国的に調査研究することにより、製造技術と酒質の現状及び動向を明らかにし、もって清酒の品質向上に資することを目的に行っている鑑評会です。
ポイント:金賞70点、銀賞50点
※1社の酒蔵の中で複数の工場が入賞している場合は、上位の点数のみを加算

②全国燗酒コンテスト(主催:同実行委員会)
温めるとうまみが増し、味わいが柔らかく膨らむ燗酒を周知することによって、「燗」という日本酒ならではの魅力をアピールすることを目的としています。
ポイント:最高金賞50点、金賞30点

③ワイングラスでおいしい日本酒アワード(主催:同実行委員会)
日本酒をワイングラスで飲むスタイルを普及させることで、和食以外のシーン、海外市場、若年層での日本酒の飲用を促すことを目的に開催されているコンテストです。
ポイント:最高金賞50点、金賞30点

④Kura Master(主催:同運営委員会)
フランス人によるフランス人のためのフランスの地で行う日本酒のコンクールで、フランスで活躍するトップソムリエたちが審査します。日本酒は、変化するフランス料理やグルメの嗜好にフィットすると考え、フランス料理での日本酒の普及を促すことを目的としています。
ポイント:プラチナ50点、ゴールド30点、その他スペシャルポイント

⑤インターナショナル・ワイン・チャレンジ(主催:William Reed Business Media社)
IWCは世界最大規模のワイン品評会。海外で日本酒の普及を進めることを目的に開催されています。『世界酒蔵ランキング』では、IWC に2007年に誕生した「SAKE部門」で入賞した商品を対象とします。
ポイント:ゴールド50点、シルバー40点、ブロンズ30点、コメンデッド10点、その他スペシャルポイント

⑥SAKE COMPETITION[SAKE C](主催:同実行委員会)
日本一美味しい市販酒を決めるコンペティションを標榜し、日本酒が世界各国の食中酒として選ばれるべく、品格及び飲用特性の評価基準を明確にしていくことを目的としている。世界最大の出品数を誇る。
ポイント:ゴールド50点、シルバー40点、ブロンズ30点、その他スペシャルポイント
コンテスト入賞者
コンテストで入賞した蔵はどの蔵も誇らしそう
コンテスト入賞商品
コンテストの対象は蔵ではなく商品。ボトルにメダルがかけられることも
Kura Mater審査風景
「Kura Mater」ではおよそ100人のフランスのソムリエたちが本気で審査
ワイングラスでおいしい日本酒アワード審査会
「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」は今年で10回目。毎年、審査会は激戦

世界酒蔵ランキング2019|ポイントの上位50位を格付け

以上のコンテストで入賞した商品を蔵ごとに集計し、ポイントの上位50位の酒蔵が格付けされました。654蔵の中のトップ50位です。このレベルにあることは、蔵を発展させる意欲、設備、技術、原材料、そして人材のすべてが高いレベルになければ達成できません。

格付けは、トップ10を5つ星、11~20位を4つ星、21~30位を3つ星、31~40位を2つ星、41~50位を1つ星としています。
世界酒蔵ランキング格付けロゴ

ところで酒蔵はどうしてコンテストに出品するのでしょうか。出品する蔵元たちのお話を伺うと、大きく3つの理由が浮かび上がりました。

第1は出品により自社の酒の客観的な評価を知ることができるから。
第2は受賞が社内に自信を生み仕事に対するモチベーションが高まるから。
第3に受賞が営業活動を円滑に進めるから。

積極的に出品するのは、酒をレベルアップさせる意欲の表れとも言えましょう。

世界酒蔵ランキング2019|5つ星の蔵はこちら

見事トップ10にランクインし、5つ星に格付けされたのが次の10蔵です。

第1位| 清水清三郎商店(三重県) 
主要銘柄:「作」「鈴鹿川」
第1位 清水清三郎商店(三重県) 主要銘柄は「作」「鈴鹿川」

第2位| 渡辺酒造店(岐阜県) 
主要銘柄:「蓬莱」
第2位 渡辺酒造店(岐阜県) 主要銘柄は「蓬莱」

第3位| 八戸酒造(青森県) 
主要銘柄:「陸奥八仙」
第3位 八戸酒造(青森県) 主要銘柄は「陸奥八仙」

第4位| 外池酒造店(栃木県) 
主要銘柄:「燦爛」
第4位 外池酒造店(栃木県) 主要銘柄は「燦爛」

第5位| 仙台伊澤家勝山酒造(宮城県) 
主要銘柄:「勝山」
第5位 仙台伊澤家勝山酒造(宮城県) 主要銘柄は「勝山」

第6位| 天寿酒造(秋田県) 
主要銘柄:「天寿」
第6位 天寿酒造(秋田県) 主要銘柄は「天寿」

第7位| 人気酒造(福島県) 
主要銘柄:「人気一」
第7位 人気酒造(福島県) 主要銘柄「人気一」

第8位| 石鎚酒造(愛媛県) 
主要銘柄:「石鎚
第8位 石鎚酒造(愛媛県) 主要銘柄「石鎚」

第9位| 奥の松酒造(福島県) 
主要銘柄:「奥の松」
第9位 奥の松酒造(福島県) 主要銘柄「奥の松」

第10位| 出羽桜酒造(山形県) 
主要銘柄:「出羽桜」
第10位 出羽桜酒造(山形県) 主要銘柄「出羽桜」

世界酒蔵ランキング2019|酒蔵で酒を選ぶという考え方

「世界酒蔵ランキング」は何を選べばよいか分からないという方に、商品選びの材料を提供するガイド役を目指しています。コンテストは対象が商品であり、大きな賞を受賞するとすぐに売り切れてしまうことが少なくありません。あるいは売場に受賞商品はなく、その蔵の別の商品ならあることもよくあります。

そんな時に客観的な指標に基づく酒蔵ランキングが役に立ちます。獲得ポイントの高い酒蔵の商品を選ぶ視点は、日本酒を選びやすくし、おいしい日本酒に出会う機会を増やすと考えます。

「世界酒蔵ランキング」公式ホームページはこちら


※記事の情報は2020年2月11日時点のものです。

  

『さけ通信』は「元気に飲む! 愉快に遊ぶ酒マガジン」です。お酒が大好きなあなたに、酒のレパートリーを広げる遊び方、ホームパーティを盛りあげるひと工夫、出かけたくなる酒スポット、体にやさしいお酒との付き合い方などをお伝えしていきます。発行するのは酒文化研究所(1991年創業)。ハッピーなお酒のあり方を発信し続ける、独立の民間の酒専門の研究所です。

さけ通信ロゴ
  • 1現在のページ