コメの消費を応援したい…! お米=ご飯をおつまみに家飲みしてみた

近年、著しく減少していると言われる日本のコメ消費量。お米大好き民として、この危機的状況を見過ごすわけにはいきません。家飲みの場にももっと積極的にお米を取り入れ、コメの消費拡大を少しでも応援したい!ということで、今回はお米を使ったお手軽おつまみづくりに挑戦してみました!

ライター:泡☆盛子泡☆盛子
メインビジュアル:コメの消費を応援したい…! お米=ご飯をおつまみに家飲みしてみた
いよいよ秋本番! いつもは液体のお米(日本酒や米焼酎、泡盛)を好む我ら家飲み派も、新米を始めとする米粒に心惹かれる季節でございます。

個人的には鍋の後の雑炊(ちょっと冷めて潤びているのもそれはそれで好ましい)で冷酒をやるのが一番好きだったりするのですが、せっかくなのでもっと積極的に米飲みにチャレンジしてみたいと思いました。

というのも、食いしん坊&飲み助でお米好きな友人から世間話のついでに「酒飲みがアテばっかり食べてるからか(!?)、日本のコメ消費量は年々減ってるみたいですよ〜」という話を聞いたから。

えー、酒も好きだけど米も好きですよ!?

勝手に酒飲み代表となって疑いを晴らすべくちょいと調べてみると、「米の消費自体は、1962年の118.3kgをピークに年々減少していて、2022年では50.7kgと約半分の消費量となっている」という衝撃的なデータが! 半減と聞くとなんだかショッキングですね。
〈出典:SMART AGRI

ただ一方では、「手軽に食べることのできるコンビニなどの中食や外食などでの消費は増加傾向にあり、米消費の3割程度がそれらで消費されている」との報告も。確かに、コンビニおにぎりは普段の生活でめちゃ重宝しているし、外食ランチではカツカレーやカツ丼がまず選択肢に上がります(とある巨漢な個人の意見です)。

それに加えてもっと飲みの場でもお米を食べて、農家さんやお米屋さんにゴキゲンになってほしい。そんな思いで、今回はお米=ご飯のおつまみを作ってみました。

ベースになるのは、「伸ばしてレンチンしたご飯(通称:パリパリご飯)」。

ネット上でよく見かける「残りご飯の活用法」で知った味わい方です。

パリパリご飯の作り方

<基本の作り方>
① 小鉢などに入れたご飯に適宜味付けし、ひと口分くらいのサイズでクッキングシートに広げる。
小鉢のごはんに味付け
クッキングシートの上に並べる

② その上にもう1枚クッキングシートを重ね、上からぎゅぎゅっと押して薄く伸ばす。
※私は手の親指付け根の丘っぽいところで押しまくりました(ご飯を手で潰すという背徳感!)。お持ちの方は麺棒を使うと楽かと存じます。
クッキングシートを重ねギュッと押す
上のクッキングシートを外す
薄く伸ばすとこんな感じに。早くもお煎餅っぽくなりました
③ 上のクッキングシートを外し、電子レンジで2、3分加熱する。裏返してさらに1、2分加熱。焦げないように見張っておきましょう。冷めてパリッとなれば完成。柔らかければ適宜追加で加熱してください。

<ポイント>
・味付けをする時は①の段階でご飯に具を混ぜておく。
・ご飯が完全に冷めていると伸ばしにくいため、その場合は軽くレンチンしておく。

この基本を踏まえ、味のバリエーションを試してみました。 作り方は全て前述の通りです。

お米=ご飯のおつまみお品書き

  • パリパリご飯 ゆかり(赤しそふりかけ)
  • パリパリご飯 胡麻味噌
  • パリパリご飯 明太子
  • パリパリご飯 漬物
  • パリパリご飯 玉子かけ風
お米のおつまみ完成品

パリパリご飯おつまみ①|ゆかり(赤しそふりかけ)

ゆかり(赤しそふりかけ)
<材料>
・ご飯
・ゆかり(赤しそふりかけ)

塩気と香りが強めなので、赤しその風味がくっきりと感じられます。「こんな煎餅があったような気がする〜」と思いながらポリポリ。これはひんやりとした日本酒や米焼酎と合わせて、米コメしさを堪能するのが合いそう!

そしてこれはこの後の食材も同様なのですが、「ちょっと濃いめかな」と思うくらいの味付けにすると、パリパリご飯にしたときちょうどいい塩梅になります。

パリパリご飯おつまみ②|胡麻味噌

胡麻味噌
<材料>
・ご飯
・味噌
・胡麻

焼きおにぎりをイメージした組み合わせです。味噌がちょい焦げっぽくなるのがイイ!

焼きおにぎりをこんがりと焼くのは意外と時間がかかりますが、これならあっという間にできるので覚えておくといいかも。

胡麻のプチプチ食感もいいアクセントになってくれました。しっかり目の味ゆえ、ふくよかな風味の熱燗がぴたりときますね。香ばしさつながりで焼酎のほうじ茶割りもいいかも!?

パリパリご飯おつまみ③|明太子

明太子
<材料>
・ご飯
・明太子

ご飯のお供として私的ランキングのトップ3に入る明太子。これは絶対やってみたかったのです。まず、色味がピンクでかわいいですね。

ご飯と明太子をざっくりと混ぜたので、白ご飯の部分と明太子の部分がマーブルになり、味のメリハリがあってよかったです。刻んだしその葉や刻み海苔を足しても美味しそう! 明太子の味を引き立ててくれるキリッとした日本酒か、プレーンサワーと一緒にぜひ。

パリパリご飯おつまみ④|漬物

漬物
<材料>
・ご飯
・高菜漬けなどお好みの漬物(細かく刻んで混ぜる)

何か緑色のものが欲しいと思って採用した漬物。やはり塩気のあるものはこのパリパリご飯によく合います。水分をしっかり切っておかないとご飯がバラけてしまうため、ご注意ください。たくあんや糠漬けなど、異なるタイプの漬物を細か〜く刻んでミックスすると、さらにおつまみ感が増すんじゃないかしら。今度やってみよう。合わせるお酒はぬる燗がイメージです。

パリパリご飯おつまみ⑤|玉子かけ風

玉子かけ風
<材料>
・ご飯
・玉子
・醤油

これはちょっとチャレンジメニューでした。私め、チャーハンを作る時はあらかじめ玉子かけご飯にして全体に玉子を絡めてから炒める派なので、その応用です。

水分が多めだからパリパリにならないかも?と心配していましたが無事にパリパリ化成功! パリパリになってもとてもマイルドな味わいです。言われなければ玉子だと気づかないかも? この上に余った明太子をチョンとのせたらこれまた小粋なおつまみになりました。ちょっとおやつっぽさもあるので、レモンサワーやホッピーなんかでライトに飲むのが合いそうです。

***

あっという間にできるパリパリご飯おつまみ、かなーり気に入りました!

残りご飯ができるのが待ち遠しい。いや、むしろわざと残したくなるくらい。

歯ごたえがいいのでしっかりと噛むことになり健康的だし、おつまみとしての“もち”もいい。ひとつだけ気になった点を挙げると、あまりにパリッパリな食感ゆえ、こればっかり続けて食べると口がお疲れ気味になってしまいました。冷奴や湯豆腐、煮物などの汁気があって柔らかいおつまみを同席させるとベストだと思われます。

ご飯を伸ばす手順だけちょっと手間ですが、大した道具も使わずご飯がユニークなおつまみになるのはそれを上回る楽しさがあるので、ぜひともお試しいただきたいです。

※記事の情報は2022年10月18日時点のものです。
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