うわさのバターコーヒーを自分で作って飲んでみた。

ベストセラー「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」(デイブ・アスプリー著)に影響されて、本のなかで「完全無欠コーヒー」(Bulletproof Coffee)として紹介されている「バターコーヒー」を自分で作って飲んでみました。とても美味しくできました!!

メインビジュアル:うわさのバターコーヒーを自分で作って飲んでみた。

バターコーヒーは道具と材料がいろいろ必要

「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」に書かれていることを全部実践したらどうなるんだろう、ということはすごく興味があるんですが、味噌も豆腐も果物もダメとか、日本人にとってちょっとキビしい内容も多いので、とりあえず著者一押しの「バターコーヒー」だけは飲んでみようじゃないかと思い、イエノミスタイル編集部Yが自分でやってみることにしました。
バターコーヒーの材料と器具一式
コーヒーにバターを浮かべるだけならカンタンですわと思ったけど、ちょっと考えが甘かったかも。これがバターコーヒーの材料と器具一式です。コーヒーは金属フィルターの「フレンチプレス」で淹れます。バターはグラスフェッドバター。MCTオイル。これらを撹拌するブレンダー。初めてやろうとすると結構いろいろと必要なんですねこれが。
 

まずフレンチプレスでコーヒーを淹れる

「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」では「金属のフィルターで淹れてコーヒーのオイルも飲むこと」と推奨
まずはコーヒーを淹れます。「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」では「金属のフィルターで淹れてコーヒーのオイルも飲むこと」と推奨しています。フレンチプレスは、コーヒーの油分も一緒に抽出できる金属フィルターの器具で、たまたまですが私も数年前に知人にもらったものを使ってます。確かにこれで淹れるとコーヒーは濃厚で美味しい感じがします。フレンチプレスは一度沸騰したお湯を入れて全体を温めてからお湯を捨てます(せっかくなのでそのお湯はカップを温めるのに使います)。
「カルディ」でブラジル(200グラムで695円、消費税別)を買って挽いてもらいました
コーヒーはミルを使って自分で挽けば本格的なのだと思いますが、ラクをして「カルディ」でブラジル(200グラムで695円、消費税別)を買って挽いてもらいました。フレンチプレス用に粗く挽いてもらうことが大事です。私は以前、ペーパーフィルターの時のように細かくしてもらっちゃったことがあって、それをフレンチプレスでやると「バリコピ」のような一味違うドロドロの飲み物になります。その時はもったいないので一袋分しばらく我慢して飲みましたが、本来の味ではありません。注意が必要です。
適量のお湯を入れます
適量のコーヒーを投入したら、適量のお湯を入れます。
4分間待ちます。フィルターはまだお湯には浸けません。
4分間待ちます。フィルターはまだお湯には浸けません。4分というのは時計を見つめてじっと待つには長すぎ、この空き時間を有効に使おうと思って何か他のことをやり始めるとコーヒーのことを忘れてしまうという絶妙な時間なので、キッチンタイマーを使うといいと思います。

ハンドブレンダーでの撹拌は要練習

バターは無塩バターで、しかも「グラスフェッドバター」でなければいけない
コーヒーを抽出している間に、バターを準備します。バターは無塩バターで、しかも「グラスフェッドバター」でなければいけないとのこと。グラスフェッドって何かなと思って辞書を引いてみると、grass(牧草)-fed(feedの過去分詞形、餌を与えられた)butter(バター)ということで、「牧草飼育の(牛の)バター」という意味みたいです。普通のスーパーではあまりみかけません。買うのはデパ地下か高級スーパー、Amazonだと思います。これは「成城石井」にあったフランス産のもの。250グラムで2,500円(消費税別)と、思わず二度見三度見してしまうお値段でした。
1杯のバターコーヒーに推奨されている量は10グラム
1杯のバターコーヒーに推奨されている量は10グラム。これぐらいです。雪印の「切れてるバター」の1切れと同じですね。あまり値段のことばかり気するのもどうかとは思いますが、これでちょうど100円分(消費税別)なわけです。バターコーヒー、なかなかやってくれます。
ゆっくり押し下げます
4分たったらフィルターを一番下までゆっくり押し下げます。
コーヒーを注ぎます
温めておいたカップにコーヒーを注ぎます。
コーヒーにバターを入れます
コーヒーにバターを入れます。
MCTオイル
もうひとつの大切な材料であるMCTオイル。ココナッツオイル等からできていますが、精製されているのでココナッツの香りはありません。無味無臭です。165グラム入りで1,300円(消費税別)です。
今回は大さじ1杯入れてみました
MCTオイルを入れます。「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」ではごく少量から大さじ2杯まで空腹感により量を調整すること、と書いてあります。今回は大さじ1杯入れてみました。大さじ1杯は約12グラムなので、これも1杯93円(消費税別)相当とバターに負けないお値段です。
ブレンダー登場
ブレンダー登場。私はこのハンドブレンダーをニトリで2,990円(消費税別)で買いましたが、カフェラテを泡立てるための乾電池式のもので充分という説もあって、それなら数百円で買えます。シェイカーでもできるという人もいます。でも洗うのが面倒でなければ、ハンド型よりは高いけどミキサー型のブレンダーが一番いいと思います。
ブレンダーで撹拌します
ブレンダーで撹拌します。この工程は、本番と同じカップに水を入れたもので、あらかじめ練習することを強くお奨めします。ハンドブレンダーのパワーが予想以上に強くて、液体が四方八方に飛び散ることがあるからです。このぐらいのパワフルなブレンダーの場合、ソーサー付きのティーカップのような浅いカップでは正直キビしい(実際、あっという間に液体が360度に飛散しました)ので、写真のカップぐらいの深さが欲しいです。そして、スイッチを一瞬ONにしてはスイッチを離し、またスイッチONで離し、これを数回ぐらいで十分です。回転する羽根の部分が半分だけ水面に出ているとか論外です。ヘッド部分全体を完全に水没させて使うべきです。
 

完成したバターコーヒー、その味は?

完成したバターコーヒー、その味は?
バターとMCTオイルがしっかり撹拌され、全体がコーヒー色になりました(コーヒーなのに今コーヒー色になったっていうのもヘンですが)。バターコーヒーの完成です。
上から見るとこんなふうに美味しそうに泡立っています
上から見るとこんなふうに美味しそうに泡立っています。さて、どんな味なんでしょうか。飲んでみます・・・あっ! ええっ? これはまろやかでとても美味しいではありませんか! コーヒー独特の酸味や苦味が、バターのやさしい味のおかげでまろやかに、飲みやすくなっています。バターは牛乳から作るとはいえ、このコーヒーには牛乳っぽさがまるでありません。カフェラテのまろやかさとは違う、新しい体験です。しっかり撹拌されているので、油っぽさもありません。砂糖が入っていないのに、どこか甘い感じがします。牛乳が苦手な人、ちょっとラテとは違うものが飲みたくなった人、砂糖を控えたいけどブラックコーヒーの刺激はキツイという人に、これは健康とかダイエットとかは関係なく普通に「美味しい飲みもの」なんじゃないの? と思ってしまいました。

そして本来の目的である「ダイエット」とか「身体にいい」とかいうこと。そっちのほうはそんなにすぐに結果が出るわけではありませんが、エネルギーと集中力が生まれたか? という点でいうと、確かにそんな気がしないでもないのです。少なくとも身体が暖かくなったし、この制作と試飲は午前中に行ったのに、午後2時になっても昼食が食べたいと思いませんでした(3時に食べましたけど)。

というわけでバターコーヒー、少し手間はかかるしエンゲル係数もグンと上がってしまうけれど、かなりオススメの飲みものです。ちょっと続けてみて、ダイエットのほうの効果も実験してみたい! と思いました。カフェに行くと思えば素材の価格にもなんとか目をつぶれます。みなさんもぜひ一度、お試しください。
 
浮いた油が熱くなりすぎるのも気になります
ちなみにですが、成分が身体に入れば同じなんだから、ブレンダーのところは省いて、スプーンで混ぜただけでもいいんじゃないの? という気もしたので、そちらも飲んでみました。確かに飲めますが美味しくないです。分離した油の味を口全体で感じてしまうので、しっかり撹拌したものとは別物です。浮いた油が熱くなりすぎるのも気になります。撹拌しないとせっかくのバターコーヒーの身体へのいい影響も薄れる、という人もいますし、やっぱり面倒でも、よく撹拌することをお奨めします。(イエノミスタイル編集部Y)

※記事の情報は2017年11月29日時点のものです。

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