神戸人の常識。ビールの最強コンビ・餃子は味噌ダレがうまい!

「ビールと餃子の組み合わせ考えた人、ホンマ天才やわ」。大好きな餃子をアテにビールを飲むとき、私は必ずそう言ってしまうのです。その餃子、神戸では酢醤油&味噌ダレで食べるのが常識なのですが、数年前、東京から来た先輩に「これって神戸だけだよね」と言われた、その時の衝撃たるや(だって神戸では、全国展開の餃子チェーン店でお持ち帰りしても味噌ダレが付いてくるんですよ)。「え、ホンマですか? 酢醤油ももちろんおいしいですけど、味噌ダレを付けたら、それはそれでまたおいしいんですって!」の気持ちを、この場を借りて全国のみなさんにお届けします。

ライター:青柳直子青柳直子
メインビジュアル:神戸人の常識。ビールの最強コンビ・餃子は味噌ダレがうまい!

味のバリエーションを楽しめるのが味噌ダレ餃子の醍醐味

神戸人が「とりあえず餃子いっとく?」とおやつ感覚で立ち寄る餃子店は、日本三大中華街・南京町や神戸名物高架下など、中心地(三宮・元町エリア)だけでも10軒以上。ひとくちに「味噌ダレ餃子」といっても、大きくは赤味噌系、合わせ味噌系に分かれ、一般的な酢醤油ダレと合わせるもの、ニンニク醤油と合わせるものなど、お店によってさまざまです。そういったお店によって異なるタレを味わうのも楽しみのひとつなのですが、一軒のお店の中でも「まずはオーソドックスに酢醤油で、その後は味噌ダレを加えて、次はラー油多めに」といった具合に味の変化をつけられるのが醍醐味でもあります。
味のバリエーションを楽しめるのが味噌ダレ餃子の醍醐味


今回取材でお邪魔した「ギョーザ専門店 イチロー」は、特製味噌ダレに酢と醤油、自家製ラー油を混ぜるスタイル。  
パリッとモチっとW食感の皮の中からジュワっとあふれる肉汁。ニンニクの臭みのないあっさりめの具材に味噌ダレがコクを加え、口の中でちょうどいい塩梅に!  
小ぶりなので、2人前(14個)もペロっといけちゃいます。ビール大ビン1本がジャストな量でした。
ギョーザ専門店 イチロー 三宮店(神戸店)
ギョーザ専門店 イチロー 三宮店(神戸店)

神戸人がおやつ感覚で立ち寄る餃子店

ギョーザ専門店 イチロー 三宮店(神戸店)

兵庫県神戸市中央区三宮町1-8 さんプラザB1 078-334-1660 営業時間 11:30~21:00 水曜定休

 
イチローの餃子は味噌ダレ付きでお取り寄せできます。
「味噌ダレが余ったら、冷奴やきゅうり、ご飯や納豆にかけてもおいしいです。チャーハンの味付けに使うのもオススメですよ」(イチロー店長)

味噌ダレ餃子の歴史、諸説

そもそもなぜ、神戸では餃子を味噌ダレで食べるようになったのか。それには諸説あるようです。今回取材でお世話になったギョーザ専門店イチローの店長によると、「第二次世界大戦中の1940年代、中国(満州)に駐屯していた日本兵は、敗戦間近で食料調達もままならず、現地の料理である餃子を食べていたとか。そんな中、故郷の味を懐かしんだ数人の兵士たちが、異国の食べ物だった餃子に日本から持ってきた味噌をつけて食べ始めたのが、味噌ダレ餃子のルーツと言われています」とのこと。そうして中国から引き揚げてきた兵士たちが、たまたま神戸で味噌ダレ餃子を根付かせたということなのでしょうか。

旧満州の家庭で食べられていた「ハルピンタレ」を再現したもの、という説もあるようですが、いずれにせよ、旧満州から帰還した日本兵が広めたということに変わりはなさそうです。  
とすると、神戸の味噌ダレ餃子の歴史は第二次世界大戦後から、ということになりますね。
  • 1現在のページ
  • 2