香港で絶品ワインとトルシエ元監督に遭遇 -ヴィネクスポ香港2018レポート

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さけ通信
香港はアルコール度数30%以下の酒類の関税はゼロ。10年ほど前から酒類の消費量が拡大するアジアで、ワインのトレードセンターを目指してさまざまなイベントが開催されてきました。世界最大のワイン商談会であるヴィネクスポ香港もそのひとつ。今年は20回目のメモリアルイヤーだそうです。今回は5月末に開催されたヴィネクスポ香港をレポートします。

ワインの輸出大国オーストラリア

5月29日朝、羽田を発ち香港の九龍のホテルにチェックインしたのが15時前、荷物をほどいてすぐにヴィネクスポに向かいました。会場は香港島の香港コンベンション・アンド・エキシビション・センターです。灣仔まで地下鉄で行って、そこから徒歩で7~8分。同じ会場では別室でオークションが開催されていました。日本のウイスキーが3000万円を超える価格で落札されたというのは、これかしらなどと思いつつ奥へ進むと、ありましたヴィネクスポ香港20周年の看板。
会場は香港島の香港コンベンション・アンド・エキシビション・センター
さらに進むと赤ワインをイメージさせる紫色の大きなゲートが見えてきます。
紫色の大きなゲート
巨大なホールを2フロアーすべて使って、約1500のブースが並びます。1階はイタリア、スペイン、ドイツ、アメリカ、オーストラリアなど。なかでも大きくスペースをとっていたのはオーストラリアで、セミナーも毎日開催して成長が期待できる巨大な中国市場に浸透しようとする想いが伝わってきます。オーストラリアは広大な国土を活かして高品質でリーズナブルなワインを生み出します。国内消費は十分に満たし、ワインの消費大国EUに積極的に輸出してきました。次の狙いはアジアということです。
成長が期待できる巨大な中国市場に浸透

日本からはサントリー登美の丘ワイナリーが参戦

どのブースを覗いてもきちんとしたワイングラスでテイスティングさせてもらえるのは、ワイン専門の展示会であるヴィネクスポの矜持でしょう。あまりに多くの人が試飲するので、グラスが間に合わなくなってしまい、しばらく待ったブースもありましたが、プラコップで試飲するよりも断然すてきです。
会場を進むと大勢の人でにぎわうブースが見えてきました。日本のワイナリーとして唯一参加しているサントリー登美の丘ワイナリー(山梨県)です。かつて日本ではさまざまな規制もあって、自社畑をもつワイナリーはわずかでした。幸いなことに戦前から畑を所有していた登美の丘ワイナリーは、ブドウ栽培から醸造まですべて自社でおこなう本格的なワイナリーとして、日本のワインをリードしてきました。
日本からはサントリー登美の丘ワイナリーが参戦
熱心にすすめていたのは日本オリジナルのブドウ品種である甲州種の白ワインです。すっきりした辛口ワインで繊細な味わいが和食に合うと、海外からも注目されています。赤ワインでは川上善兵衛(岩の原葡萄園の創業者)が生涯をかけて開発したマスカットー・ベーリーA種のワインです。濃いルビー色から想像するよりも軽やかな味わいで、イチゴのような香りが特徴です。世界的に土着の固有品種のワインを再評価する動きがありますが、日本ではこの2つの品種がOIV(世界ぶどう・ワイン機構)に品種として登録され、EUで品種表示ができます。
そして世界最大級のワインコンテストIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)で、今年初めて「日本ワイン・赤」部門でトロフィーを受賞した『登美 赤2013』も無料で試飲させ貰えました。これまでこの部門では金賞を受賞するものはありましたが、金賞のなかでも傑出した品質と評価される「トロフィー」と評価するものはありませんでした。日本ワインが世界レベルの品質になったことの証とも言えましょう。
トロフィーを受賞した『登美 赤2013』

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