平成最後の「にいがた酒の陣」、今年も大盛り上がり!

2019年3月9~10日、朱鷺メッセで開催された「にいがた酒の陣2019」の模様をレポート!

メインビジュアル:平成最後の「にいがた酒の陣」、今年も大盛り上がり!
2004年に新潟の酒と食を楽しんでもらおうとスタートしたこの催しは、年々規模を拡大して2日間で14万を超える人が来場するビッグイベントになりました。入場料だけでお酒は飲み放題ということもあって、会期中はおそらく日本でもっとも清酒消費量の多い場になります。今回は平成最後の「にいがた酒の陣」をレポートします。
 

最初に迎えてくれたのは「ウコンの力」

午前10時オープンというのに9時過ぎに会場に着いたときには長蛇の列ができていました。夜明け前から並んでいたのでしょう、慣れた方はしっかり防寒して椅子を持ち込んで並んでいます。そこに現れたのは金ピカの衣装をまとった売り子さん。抱えているのは「ウコンの力」でした。毎年出店しているとのことで、たくさんある酒イベントのなかでも「にいがた酒の陣」は別格の売れ行きなのだとか。「一番効くのを2本くれ」という強者も珍しくないそうです。
行列
館内はもとより、外の公園には建物を取り囲むように列ができる。時間帯によっては入場するまでに1時間以上待つ
ウコンの力
「ウコンの力」の販売部隊。移動販売だけでなくブースを構えてアピール

入場ゲートで試飲キットをゲット

一般の方が入場する直前、館内の酒蔵ブースでは入念なミーティングが行われていました。今年は2日間で14万強の来場者を迎えるとあって、試飲サービスや販売の確認に余念がありません。9時45分ごろ、混雑のため予定を5分早めて9時55分に開場するとアナウンスが流れると、館内は一気に本番モードになりました。

開場するとゆっくりお客様が入場。何度も参加されているのでしょう、勝手知ったる酒の陣という風情です。入場ゲートに進んでパンフレットとお猪口の入った袋を受け取ります。そして酒蔵のブースが並んだ通路がじわじわと人で埋まっていきます。一番奥のゾーンにお客様が行きついた頃には、入場ゲート寄りの一画には人がびっしりです。
入場ゲート
入口は2階。エスカレータでメイン会場のホールに入ると目の前に入場ゲートがある
会場案内図
会場の案内図。館内は酒蔵のブースとスタンディングの飲食テーブル。館外に飲食店のブースがずらりと並ぶ

バラエティ豊かな新潟銘酒をたっぷり

1980年代、新潟県の酒蔵は新潟県醸造試験所のサポートのもと、他に先駆けて原料米の精白度を高め、きれいな酒づくりを進めました。その結果、新潟の酒は「淡麗辛口」の酒として一世を風靡し、清酒の消費量が減少を続けるなか、新潟の酒は着実に伸びていきました。清酒出荷数量は灘を抱える兵庫、伏見のある京都に次ぐ3位に躍進し、酒蔵は88蔵を数え全国1位になります。清酒の味わいの多様化とともに、新潟にも濃醇なタイプや熟成酒を得意とする蔵も登場、近年は淡麗辛口だけではなくなっています。
尾畑酒造
入口そばのエリアで最初にご挨拶したのは「真野鶴」をつくる尾畑酒造。佐渡の酒蔵でメインの工場である本蔵のほか、高台の小学校跡に「学校蔵」を設立。ユニークな取り組みで知られる
妙高酒造
「妙高山」を醸す妙高酒造は雪深い上越地区の酒蔵。上越市で毎年10月に開催される「越後・謙信SAKEまつり」も人気イベントだ
白瀧酒造
「上善如水」で知られる白瀧酒造。1990年代に香り高い「上善如水」が大ヒット。現在は「魚沼」など複数のブランドを手掛け、低精白の純米酒やスパークリングSAKEのほか、化粧品の開発にも取り組む
雪椿酒造
「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」と「全国燗酒コンテスト」で連続入選を続ける実力派の雪椿酒造。コストパフォーマンスの高いものから、レアな限定酒までラインナップも充実
朝日酒造
新潟の酒を全国区にした立役者のひとつが「久保田」ブランド。新潟県のTOPメーカー朝日酒造が製造する。高品質で安定感のある味わいはさすが
越後鶴亀
「越後鶴亀」は今年の「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」で、『越後鶴亀 純米』『越後鶴亀しぼりたて純米原酒』『越後鶴亀 越弌(こしいち) 純米吟醸』の3点が最高金賞に輝いた
菊水酒造
淡麗辛口が代名詞の新潟で、濃醇な生原酒「菊水ふなぐち一番しぼり」を大ヒットさせた菊水酒造。開栓直後のものと時間を置いたものを飲み比べさせていた。現在は甘酒にも力を注いでいる
金鵄盃酒造
『越後杜氏』を醸す金鵄盃(きんしはい)酒造は新潟市の南東に位置する。淡麗辛口ながら、やわらかで深い味わいが燗で映える。全国燗酒コンテストの最高金賞の常連で、昨年は「最優秀燗酒蔵」に選出された
新潟県醸造試験場
新潟県醸造試験場もブースを出展。一般の方向けの酒米の精米サンプルを並べて質問に答える。同所が新潟県の清酒醸造をリードしてきたのは間違いない

新潟の酒で大宴会

清酒のイベントにはきき酒に徹した、ちょっと堅苦しく感じる会も時々ありますが、「にいがた酒の陣」は至っておおらかです。新潟県の食材を使ったさまざまなフードブースが並び、飲食ゾーンでは新潟の酒と食を心ゆくまで楽しんでいます。中にはおつまみを重箱に詰めて持参し、まるでお花見のような楽しみ方をする方もいました。
飲食コーナー
仲間と誘い合わせて酒盛りをしにやって来たグループがたくさん。こうした雰囲気が支持され県内外から大勢の人が集まるようになった

来年はフルモデルチェンジ

大人気の「にいがた酒の陣」ですが、新しい元号となる2020年は大幅なモデルチェンジをする予定です。有料会場ではチケット制でお酒を提供、無料の外会場では思い思いに新潟の酒と食を楽しめるように変わります。新しい時代に合わせたモデルチェンジで、ますます面白くなりそうです。
ポスター
ポスター
※記事の情報は2019年3月19日時点のものです。

 

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