スペインの小さな村のワイン《コスパワインのススメ④》

ソムリエの資格をもつ、名古屋の酒類卸の青田が安旨コスパワインを紹介する企画。今回は人口たったの1000人というスペインの小さな村で作られるワインのご紹介。

ライター:青田俊一青田俊一
メインビジュアル:スペインの小さな村のワイン《コスパワインのススメ④》
ソムリエの資格を持つ名古屋の酒類卸イズミックの青田が、コスパで選んだ安旨ワインをご紹介。今回はスペインにある人口がたったの1000人という小さな村で作られるワインをご紹介します。
 

世界が認めた小さな村のワイン

これは安くて美味しいと個人的に思ったコスパワインを毎月ご紹介する企画……のはずでしたが、すみません2ヶ月も更新を忘れてました。
で、気を取り直して今回ご紹介するのはスペイン南東部に位置する小さな村、イゲルエラ村で作られるワイン、その名もイゲルエラというワインです。

小さな村ってどれくらい小さいんだろうと思いグーグルさんに聞いてみたところ、2018年時点の人口は1184人と本当に小さな村でした。そんな小さな村のワイナリーですが、その評価は折り紙つき。あのロバート・パーカー氏が「スペインの無名産地の見事なワイン」と評するなど、手頃な価格ながらも高い品質で世界的にも注目されるワイナリーなのです。
 
イゲルエラ

今回ご紹介する「イゲルエラ」のラインナップは白、ロゼ、赤の3種類。ラベルに描かれた顔のイラストが個性的なので前々から気になっていました。使っている品種もまたある意味で独特なので、それぞれ説明したいと思います。
 
イゲルエラ 白

まずは白。ソーヴィニヨン・ブランとベルデホ。ソーヴィニヨン・ブランは言わずと知れた国際品種。ここスペインでもよく栽培されています。対してベルデホはスペインの固有品種。スペインの白ブドウの中では栽培面積が4番目と、スペインを代表する品種です。ソーヴィニヨン・ブランとブレンドして爽やかできりっとした印象のワインに仕上げられることが多いです。こちらもその鉄板のブレンド。ラベルの中では3人の女性が楽しそうです。
 
イゲルエラ ロゼ

お次、ロゼはシラー100%です。こちらも国際品種、オーソドックスなロゼです。ラベルの中ではオジサン2人がなにやら意味深に向かい合っています。ラベルのほうが気になる1本です。
 
イゲルエラ 赤

最後に注目の赤です。赤は固有品種のガルナッチャ・ティントレラ。このガルナッチャ・ティントレラは果肉まで赤いという珍しいブドウ品種。この地方を代表する黒ブドウで、グルナッシュとプティ・ブーシェの交配品種です。ちなみにフランスではアリカンテ・ブーシェと呼ばれています。スペインでは古くから、この品種の特性である色合いを与えるために、他の品種へのブレンドに使われてきたそうです。これまでは主役となることがなかったガルナッチャ・ティントレラでしたが、そのポテンシャルに注目したこのワイナリーがガルナッチャ・ティントレラ100%のワイン造りに初めて挑戦し、今ではワイナリーを代表する品種となったそうです。白は固有品種と国際品種のブレンド、ロゼは国際品種100%、赤はばりばりの地元品種と、品種の使い方が全く異なるのがにくいところ。試飲に胸が高まります、というわけでお楽しみの試飲タイムにしましょう。
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