2018.02.06
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今のうちに知っておきたい「ジン」

『さけ通信』は「元気に飲む! 愉快に遊ぶ酒マガジン」です。お酒が大好きなあなたに、酒のレパートリーを広げる遊び方、ホームパーティを盛りあげるひと工夫、出かけたくなる酒スポット、体にやさしいお酒との付き合い方などをお伝えしていきます。
発行するのは酒文化研究所(1991年創業)。ハッピーなお酒のあり方を発信し続ける、独立の民間の酒専門の研究所です。

ボタニカルが香るお酒「ジン」

最近、日本でもジンに注目が集まっています。ジンはジントニックやジンフィズ、マティーニなど日本でもおなじみのカクテルのベースとして使われ、独特の香りをご存じの方も多いと思います。ジュニパーベリー(西洋ねず)を中心に、さまざまなボタニカル(ハーブ・スパイス類)を用いてつくる無色透明な蒸溜酒です。梅酒をつくるようにアルコール度数の高いお酒にボタニカルを漬け込んで香気成分とエキスを抽出、それを蒸留してきれいな香りを取り出します。もともとはオランダで開発されイギリスで商品として普及しました。

 

●ジンで使っているボタニカルの展示

クラフトジンがブームに 日本の洋酒メーカーも続々参入

ジンは、10年くらい前から、従来よりも沢山の種類のボタニカルを使ったり、個々のボタニカルの香りを引き出すよう蒸溜や浸漬の方法を工夫したりした高級品の開発が盛んになっています。さらに近年は、地元特産のボタニカルを使うことで地方色を出しやすいことから、クラフトビールのブルワリーや小規模なウイスキーの蒸溜所にジンをつくる動きが広がり、クラフトジンと括られて欧米ではブームとなっています。

●クラフトジンを代表する『ビーフィーター24』。ボタニカルを24時間浸漬し、香気成分を抽出する

●『ヘンドリックス』はクラフトジンの草分け。ボタニカルにキュウリを使っており、ジントニックにキュウリのスライスをトッピングするとおいしい

日本でも昨年からクラフトジンの発売が相次いでいます。京都蒸溜所は京都にジン専門の蒸溜所を構え『季の美』を発売し、サントリーは日本ならではの6種類のボタニカル(桜花、桜葉、煎茶、玉露、山椒、柚子)を用いた『ROKU(ロク)』を、ニッカウヰスキーは『ニッカカフェジン』をリリースしました。

●サントリーが発売したクラフトジン『六』。茶、柚子、桜など京都産のボタニカルを使う

●カジュアルなサントリー『アイスジン』はリーズナブル。500mlのボトルはコンパクトで冷凍庫で邪魔にならない

一昨年誕生した京都蒸留所はジンの専門メーカー。『季の美』は宇治茶や柚子などボタニカルと水は京都のものにこだわる

和酒メーカーは和製ジンでチャレンジ

洋酒のメーカーだけでなく焼酎メーカーにもジャパニーズ・クラフトジンを開発する動きが広がっています。芋焼酎で知られる本坊酒造(鹿児島県)の『和美人』、梅酒などのリキュールに人気商品をもつ中野BC(和歌山県)の『KOZUE槙(こずえ)』、甲類焼酎や清酒をつくる明利酒類(茨城県)の『和GIN』など、国内の和酒市場が長期的には縮小を免れないことから、国内外のバーシーンに新しい市場を求める取り組みと見ることもできます。

●『和美人』は鹿児島の本坊酒造が鹿児島産ボタニカルにこだわった逸品

●和歌山の中野BC『KOZUE梢(こずえ)』は高野槙が特徴

●『和GIN』はなんと日本酒ベース。製造元は梅酒でも知られる水戸の明利酒類

東京では生のレモンをぜいたくに使った特製レモンサワーの人気ですが、このベースとしてジンを用いる動きが出ることも予想されます。そうなるとジンはカクテルバーだけでなく、居酒屋や和食店などでも飲まれるようになるでしょう。もちろんご家庭でジンを楽しむ方が増えることでしょう。なにしろキンキンに冷やして、ソーダで割るだけでとってもおいしいのですから。

 

※記事の情報は2018年2月6日時点のものです。

おすすめのクラフトジンはこちら!

ザ・ボタニスト ドライジン46°

ザ・ボタニスト ドライジン46°

ザ・ボタニストは、ウイスキーの聖地「アイラ島」で造られるスーパー・プレミアム・ジンです。 伝統的なジンの原材料である9種類のコアボタニカルに加えて用いられる、アイラ島で採取された希少な22種類のボタニカル。 ヘブリディーズ諸島のアイラ島に自生している"野生"のボタニカルを手で"採取"し、島で丁寧に"蒸留" してつくられるザ・ボタニストは、 この荒々しい島の自然と文化、造り手の哲学と情熱が詰まったエッセンスなのです。 アイラ島唯一にして初めてのドライ・ジンであり、究極的に原産地にこだわったスピリッツです。

季の美 京都ドライジン45゜700ml

季の美 京都ドライジン45゜700ml

季の美 京都ドライジンは、お米からつくるライススピリッツとボタニカルに玉露や柚子、檜や山椒など日本ならではの素材を積極的に取り入れ、伏見の柔らかくきめ細やかな伏流水を使用。英国と京都の伝統を融合させたプレミアムクラフトジンです。ジュニパーベリーの効いたロンドンドライスタイルに「和」のエッセンスを加えた唯一無二の味わいをお楽しみいただけます。

クラフトジン岡山

クラフトジン岡山 500ml

自社製の米焼酎をベースにジュニパーベリー、コリアンダー等の十数種類のボタニカル(香味植物)を独自に配合して、銅製ポット・スチルで蒸留しました。 その後、焼酎を貯蔵した樫樽にフィニッシュしています。 樫樽貯蔵のジンは、国内では初めての試みと思われ、非常に珍しくユニークな商品となっています。 さわやかな香りと奥深い新しい味わいをお楽しみください。

クラフトジン岡山 200ml

クラフトジン岡山 200ml

自社製の米焼酎をベースにジュニパーベリー、コリアンダー等の十数種類のボタニカル(香味植物)を独自に配合して、銅製ポット・スチルで蒸留しました。 その後、焼酎を貯蔵した樫樽にフィニッシュしています。 樫樽貯蔵のジンは、国内では初めての試みと思われ、非常に珍しくユニークな商品となっています。 さわやかな香りと奥深い新しい味わいをお楽しみください。

さけ通信編集長

山田聡昭(酒文化研究所*『さけ通信』編集長)

ビール、清酒、焼酎、ワイン、ウイスキー、スピリッツ、リキュール、もちろんチューハイと、お酒ならなんでも来い。国内47都道府県をすべて訪ね、海外では25カ国以上で、飲んだり、食べたり、酒蔵を訪ねたりした経験をもとに、家飲みをおもしろくする知恵を絞ります。1963年、埼玉県生まれ。男性・既婚

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